ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

仙台市青葉区にある大崎八幡宮は、桃山建築の建物が有名です

2012年11月20日 | 旅行
 仙台市青葉区八幡にある大崎八幡宮は、仙台六十二万石の総鎮守として伊達家が庇護した神社です。神社を囲む鎮守の森は、見事なスギの大木で構成され、荘厳な感じです。

 この大崎八幡宮のルーツは岩手県水沢市にある鎮守府八幡宮だそうです。鎮守府八幡宮は坂上田村麻呂(さかのうえのたむろまろ)が東夷征伐の際に武運長久を祈念して創設したものです。その後、室町時代に、奥州管領の大崎氏が自領内の現在の遠田郡田尻町(現在は宮城県大崎市)に遷祀し、守護神として崇敬したことから、大崎八幡宮と呼ばれたそうです。

 その後、伊達政宗が当時居城だった宮城県玉造郡岩出山城内の小祠(しょうし)に御神体を移し、さらに仙台城を築いた際に、仙台城の鬼門となる乾(北西)の方角に当たる、現在の地に移されたそうです(実際には仙台城の北西ではないと思いますが)。確か、司馬遼太郎の「街道を行く」の中に、新興勢力の伊達家が、奥州の名門の「大崎氏」の名前を残して、大崎氏のご威光を利用したという内容が解説されていた記憶があります。

 本殿に続く拝殿になる御社殿は、“豪壮にして華麗なる”桃山建築の特色が遺憾なく発揮されてると評判の建物です。





 御社殿は国宝です。

 御社殿の手前に建つ長床と呼ばれる建物です。 



 スギの大木が並ぶ鎮守の森の中に、紅葉しているカエデなどの木が目立ちます。





 仙台市民にとっては、大崎八幡宮は、毎年1月14日に開催される「松焚祭(まつたきまつり)」の会場として親しまれています。一般的には「どんと焼き」などと呼ばれる祭りで、お正月に使った門松や松飾りなどを燃やすものです。日没のころに「忌火」によって点火され焚(た)き上げられるそうです。仙台市民には神事が身近なようです。