ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

愛知県新城市の山間部にある「四谷の千枚田」は、地域住民の汗の結晶です

2012年11月08日 | 旅行
 愛知県新城市の北東に位置する四谷地区には、「四谷の千枚田」と呼ばれる見事な棚田風景が広がっています。日本の棚田百選に選ばれている有名な千枚田です。

 この四谷の千枚田は、鞍掛山(標高883メートル)山麓の南西斜面に広がっています。標高430メートルから220メートルまでの約200メートルの斜面の間に石積みを築き、田圃や住宅などを築いています。



 田圃の稲刈りが終わって、一休み中の時期の田園風景が広がっています。

 鞍掛山山麓から湧き出る豊かな水源が、四谷の千枚田を上から順番に潤し、住民の飲み水も確保しているそうです。この結果、4集落があるそうです。

 この美しい千枚田の風景は、住民の先祖が苦労してつくり上げた石詰みのおかげです。しかも、その契機は1904年(明治37年)に大雨が約20日間も続いて、山崩れを起こし、かなりの被害が出たことだったそうです。



 土砂崩れの荒れ地の中から、石を堀だし、苦労して石垣で段々の田圃や畑、住居の平地などを築いたそうです。美しい景色は先人の苦労の賜物でした。

 この四谷の千枚田を見下ろす付近に、稲刈りが終わった田圃の近くに、ホオジロやヒヨドリ、モズなどの野鳥がいました。その中で、ひときわ目立つ野鳥がジョウビタキでした。

 ジョウビタキのオス1羽が少し飛んで、すぐ近くに留まり、背中とお腹の両側を見せてくれました。鮮やかなオレンジ色のお腹が目立ちます。





 11月初めになり、冬鳥のジョウビタキを時々、見かけるようになりました。東南アジアから日本に飛んできて、活動を始めています。

 四谷の千枚田の向かい側の斜面につくられた茶畑の石垣の近くに、ハナラッキョウの花がまだ咲いています。



 愛知県の三河地方の山間部がまだ温暖な気候を保っているからです。

 新城市の山奥の四谷の千枚田は、のどかな田園風景を垣間見ることができます。ただし、1960年代ごろに自動車が通る道路が開通するまでは、自給自足の山村だったことで、いろいろと苦労されたことと思います。