詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
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イマジズムの詩篇(11)

2017-11-05 | イマジズムの詩
33)
オレンジが転がりながら
朝の境界線を超える
目覚めた時には
空は青い色を取り戻している
地表を覆う植物が
この星を司る王国であることは
人間だけが気づいていないが
鳥も虫も猫も
みんな知っている
海と空を行き来する
夜に蠢くいのちの所作を
家の飼犬も知っている


34)
あれから鳥語を
少しは話せるように
なったのだろうか

書きかけのノートを
開いては
鳥の足跡のような
符号を書いてみる

木陰から鳥が
レッスンの続きを
始める

空には美しい音色が
隠れていて
君の傍に降り立った鳥は
今日はどんな言葉を
教えてくれるのだろう


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