詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
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それから…

2018-01-04 | フリー Poem
それから、…
何度目かの、それから。
言葉は人を引き止める
それから、きのうはね、

満月の夜だった。
あなたに話しかけようと思いながら
満月の光に呼び止められていた。
きっと、満月も私に
それから、と何度も言っていたに違いない
あまりに美しい光に幻惑しながら
魔法にかかるように
長い時間、月と対面していたら
まだ暗い空に
月は横になり
青い光の布団に
徐々に、包まれていった

それから、の物語の続きは
朝の中に
溶けだしていった



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