詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
小林万利子/Arimの詩とエッセイと音楽Arim songs

街角の交差点の支点

2018-02-05 | フリー Poem
深い谷間に落ちていく夢を見るが
1度は通った方がいい道であると気づく
そこでなければ見つけられぬ花に会い
小動物の足跡に
ここを住み家とする命を見つけ
空虚な恐れを一つづつ
空に返していく

本当に恐れなければならないものは
平地に住む豊かな休息に生まれる
無自覚な隠蔽
明らかにされない平穏の影
隠されていく狂気
私は今どこに立っているか
街角の交差点の支点
いつも自分が始まりである場所に
立てばいい



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イマジズムの詩篇(14)

2018-02-05 | イマジズムの詩
43)
美しい青空が
どこまでも拡がる日は、
行ってごらん
木々の落とす影は
どうやら、青いらしいよ。
私たち人間の歩く影も
青く磨かれるらしい
影の世界の模様替え
青の元日。

影に住む人達が
恋焦がれる
一年に一度の
いつかの空
ポロネーズを奏でてよ、
青の元旦。



44)
深い夜がしんしんと
音を立てて
こんこんと寝息を立てて
眠ろうとしている
一緒に寝入る
夜の陰に

もうとっくに葉裏に
くるまれている
生き物たちの
ことを思いながら
月も眠る晩



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