詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
小林万利子/Arimの詩とエッセイと音楽Arim songs

水の風景1

2011-08-16 | フリー Poem
葉にむすぶ露を見つけ
手のひらに移したい衝動にかられる

小雨がふりだすと 空に顔をむけて
子供のように 雨粒を口で受けとめたくなる

脈々とつづく細胞分裂の記憶が
大きな水たまりを 幻想する

水に帰りたくなるのだ




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2011-08-08 | フリー Poem
今日 去っていく人へ
もう 会えないかも
しれないけれど
さよならは 言わない

毎日のように
会えている人とも
一生の別れを 繰り返す

時間の波がうねり
私は 私のまま
止まるしかない

記憶の灯りをともし
遠い 細胞分裂の中に
刻印された光を追う

会いたくても 会えない人が
増えていく
そして さらに多くの
新しい人と すれちがう

いつか 誰かの胸に
そっと置いた ことばを
又 届けたい

あなたに 
会えて 本当によかった
と 話しはじめたい



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