詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
小林万利子/Arimの詩とエッセイと音楽Arim songs

ヒルガオの花

2013-08-30 | Photo-ry (写真)
  


  日照りつづきの地面に
  一昨日 降りしきった雨が
  ヒルガオの花を 咲かせていきました。

 
  光と水と大地と。
  地球の神秘は
  目の前で
  日常的に繰り広げられて
  いるのですね。



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チックコリア&上原ひろみ<Spain>から

2013-08-26 | 気になる人、ことば
ここのところの雷や雨で、酷暑から
急激に、秋の風にかわった。

‥とはいえ、日中はまだ少し蒸し暑さが続く。
暑い夏の名残りのように、熱い演奏が聴きたくなって、
チックコリア&上原ひろみ<Spain>の画像を観る。

<Spain>は1972年に作られたチックコリアの名曲。
40年以上にも渡り、世界中のミュージシャンに、
カバーされ続けているという。

チックコリアに、子供の頃からその才能を見出された
上原ひろみさん。
2人の競演は、単なるピアニスト同士の共演ではない。

深い信頼が通いあうピアノのセッションで、
<Spain>から、新しい音の世界が生みだされていく。
まるで二人は、目に見えない「音」に向かい、
共同で、形を彫り込んでいく彫刻家のように‥。

優れたものは、カバーされ続けていくことが大事なのだと思う。
この演奏は、チックコリアご本人の再演であるが、
<Spain>に、又、新しいいのちが吹き込まれたのだ。

      Chick Corea & Hiromi Uehara - Spain



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ーアクロス・ザ・ユニバースーから

2013-08-25 | 気になる人、ことば
ビートルズの「アクロス・ザ・ユニバース」は、
レノン=マッカートニーの曲で、ジョンが
「"words are flowing out like endless rain into a paper cup"
という一節が浮かんだ後に、しばらく考えた末に
一気に書き上げた」 といわれています。
‥ジョンに言葉の光が降り注ぐようです。

「本当に良い歌は、メロディーがなくても歌詞だけで
その価値を見出せる歌であり、それに該当する曲こそが、
アクロス・ザ・ユニバースである。」と
ジョンは言っていたそうです。

又ご存じの方も多いでしょうが、
この曲は2008年2月4日、NASAが設立50周年を迎えることを
記念して、北極星へ向けて発信されたそうです。

先日見つけた動画は、
Rufus Wainwright(ルーファス・ウェインライト)にカバーされた
「アクロス・ザ・ユニバース」。
ビートルズの曲が時を越えて、人の心に
新たなイマジネーションの花を咲かせているのですね。
ドキッとするような世界観を放つ美しい動画に、
しばし、心奪われました‥。

    Rufus Wainwright performing Across The Universe


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佐藤可士和さんのことから

2013-08-20 | 気になる人、ことば
最近、<リスペクト>という言葉をよく聞きます。
私も、時々使うことがありますが、
最近、この言葉の意味することが、ようやく本当に、
わかってきたように思います。

今をときめくアートディレクター佐藤可士和さん。
「‥相手をリスペクトすることが必要です。
ビジネスを一緒にやるわけですから、
基本的に尊敬しあっていないと、突っ込んだことを
言うことができない‥」
という言葉がありました。すごいな、と思います。

大袈裟なことではなく、日常の中で、
人は人とリスペクトしあうことが、
大事なのだと気づかされます。
これは、理想的な人間関係であって、
例え、お互いに意地を張り合うような場面でも、
又、難しい人間関係で起きる誤解や亀裂や難問も、
別の次元に置き換えて解決できそうな、
切り抜けられそうな希望に思えてきます。

「あなたに会えてよかった‥」
そんな気持ちを持てたら、きっとリスペクトしあうことが、
うまくいくように思えるのです。
一期一会、にも通じるのでしょうか‥。

一歩間違えれば、非情なことにもなりかねない困難な時代です。
自分を省みて、気持ちを整えたいと思うのです。
人の勇気で、感情の向こう側に立てるように、と思うのです。

              佐藤可士和―駆け引きはしない


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秋の入り口 1

2013-08-17 | Photo-ry (写真)
  


  残暑のさ中、秋は足音を立ててやってきている。
  まだ、夏の盛りだとばかり思っていたら、
  <洋種山ごぼうの花>も、実をつけはじめていた。

  秋の入り口の空気を吸い込み、緑色の実を
  ふくらませている。
  しばらくすれば、黒々とした艶のある姿に変わっていく。
  植物は、どんな時も、日差しの角度を知っている。




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水面を渡る風

2013-08-10 | Photo-ry (写真)
   


   ‥水面を渡る風です。

   あまりの暑さに、風の写真を撮ろうと、外に出た。
   でも風って、写真に撮れるのだろうか。

   やわらかな風を捕えるのは、人間の五感。
   揺れ動く枝や葉を、カメラに写してみたが、
   風は写っていない‥。
   風は、確かに吹いてきて、
   木の葉を落としていったのだが。

   涼を呼ぶ風に、しばらく吹かれていよう。



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炎天下で、詩を書いているけれど。

2013-08-10 | 詩を歩く
炎天下でも、
道路工事に従事している人のように。
道路がどのように作られているかを
誰よりも知りつくし、
掘削したり、型枠を組んだり、連続した作業を
次の日も次の日も、着実にあたりまえのように
繰り返し働く人達のように
強くなりたいと
山から木を切り出す人のように
しっかりと、地面に足裏をつけて歩きたい
と思っている。
泥まみれになり、汗まみれになり
一日の仕事をする人達に、
二言三言、話に加えてもらえる人間でありたい
と思う。

又、子供や身近な人に、スズメバチや毒虫が近づけば、
当然、私は虫を取りのぞくが、
「スゴイ」と、驚かれてしまうこともよくある。
虫一匹取るくらいで驚かれてしまうことに、ショックを受ける。
「なぜ?」「大丈夫?」と、逆に現代人のか弱さが心配になる。

そして時々、思う。
電気も水道もなく、道も寸断されてしまったら、と。
これは、フィクションではなく、現実に起こっていること‥。
その時、私には何ができるだろう。
廃材を集め、火をともすことはできるだろうか。
ライターも何も失っていたら、木をこすりあわせ摩擦熱で、
火をおこすことができるだろうか。
暖をとり、子供たちになにかしらの食料を調達できるだろうか。

人類の進化の歴史は、個々の人間の記憶の中に、積み重なって
いなければいけないと思う。
人類が一歩一歩辿ってきた道は、尊い。
それを、よく知らなければならない。

自分が、1人の人間であることを意識できた時、
そんなイメージ、想像力をもって一日を歩いたら、
もっと人が生きるということに、別の豊かな意味あいも
見えてきそうに思う。



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不思議

2013-08-06 | 子供のこと、子供のことば
「ニュートンは、どうしてリンゴが
落ちるのが、不思議だったの?」

いつものように、小学生の次女が聞いてきた。

りんごが、風船みたいに、
上に上がっていっちゃったり、
横にふわふわ流れていっちゃったら、
どう思う?‥。

宇宙空間の無重力映像を思い浮かべながら、
答えにならない会話。

ニュートンの逸話の真偽は、本当には、
よくわからないといわれるが、
それにしても、天才は、日常の当たり前の光景を
何だろうと、思える人。
先入観や、固定観念に捕らわれず、
物事の本質を見抜く。
表層の習慣の意味の呪縛を解き、
さらに深い問いと答えに向かって進んでいく人‥。

頭も心も柔らかな子供たちも、何で?
と問うことが多い。
まだまだ、子供は天才でいる‥。

「どうして?」は、
物事と意味の癒着した関係性を、
一回無効にしてくれる鍵、に思える。

日常の見慣れた風景を、一変させてくれる
「なぜ?」の
ワクワクするメガネを持って、
子供と、出かけてみようかな。



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トンボの風景

2013-08-02 | Photo-ry (写真)
  


   月が変わり、2日ほど経っただけですが、
   猛暑の中に、8月の気配が漂います。

   今日は、空一面のトンボです。

   日本とヨーロッパでトンボの意味あいは
   対照的になるようですが
   日本では縁起がよいとか‥
   良い意味の伝承があるようです。



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夏の一日

2013-08-02 | フリー Poem
鳥のことばを 
話せたら  何を聞くだろう

せみのことばで 
話しかけることができたら 
何を言おうか

空の一番高いところで、
今日、君は何を思ったの?

柔らかな木の幹に寄りかかり、
誰を待っているの?

宇宙は広がっているっていうけれど、
太古から続く この青い空の 
一番端っこを 知っている?

音色は、
またたくまに、意味に翻訳される
知りたかった意味

世界のはじまりの
さいしょの糸をほどいていくように

世界が 本当はどんなふうにできているか
少しは 知ることができるだろうか

でも そのまえに
わたしは 自分の言葉で
あなたに話しかけたい
あなたが目覚める朝の 空のかがやきや 
鳴りやまぬ雷、降り続く雨の音
すぐそばを 飛び立っていくものの羽ばたきを
そっと知らせながら
今朝 あなたはどんな夢を見たのか
聞いてみたい

耳をすまして 地上の鼓動につらなり




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