詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
小林万利子/Arimの詩とエッセイと音楽Arim songs

9月の雨

2016-10-02 | ひとひらのPoetry
ずっと雨が降っていた。
細い雨だった。
垣根の向こうに咲いていた花が
気になって
そっと、
雨筋をくぐり抜けて行ってみた。
花は、地面に顔をつけて
眠っていた。

雨が、ひと筆、
花に、色を加えていた。
眠りから目覚めるように。


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夜は 悲しみを連れ去っていくものだと

2016-04-21 | ひとひらのPoetry
夜は 悲しみを連れ去っていくものだと
教えられた。
繰り返し訪れる夜。
繰り返しやってくる朝。

もうじき明ける朝の物音を聞きたくて。
そこには光が届けられるからね。
光がたくさん入るカップを用意して
横になって。

子供に添い寝したあの晩のように、
いつまでも そっと
お話しながら朝を待っている。




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月は1つ

2016-04-14 | ひとひらのPoetry
地球にとって、月は1つ。

余所の土地に行って、
空に上ってくる月に
感動したことがあった。

どこにいても同じ月を
見ることができる。
国が違っても言葉が違っても、
この空は繋がっていると
感じ入ったことがあったが。

月の光はたくさんの人の心を照らす。
…そして、1つ、と思っていたら、
月は見る人の数ほど
本当は、空にあるのだね。



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空の中に

2016-03-21 | ひとひらのPoetry
鳥は空からやってきて、空へ帰っていく。
そんなふうにしか、見えないときがあり。
だから、青空はいつも多くの鳥で賑やかなのだ。

空には希望が詰まっていて、
人はいつだって 空を気にしている。
今にも、鳥が目の前に降り立つ予感があるからだ。
陽の光が届くように。

そっと送り出す今日のいのちの影。
星のない夜も ある夜も
雨空 曇り空
風空 雪空 雷空、花空…
空の中に 鳥は眠り
そして、私たちの朝に、何度でも降りてくる。



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ことはじめ …め、ぬの調べ…

2016-01-07 | ひとひらのPoetry
ねむるめのねのねむりは
らせんのねむり、
たゆたふまだこぬみなもにうつる
いちりんのすいれんの
めざめにつらなるめのねのねむり…。

眠る眼の根の眠りは
螺旋の眠り。
たゆたふまだ来ぬ、水面に映る
1輪の睡蓮の
目醒めに連なる眼の根の眠り。


(*To Dear. y・w)

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つき ひとーつ

2015-07-31 | ひとひらのPoetry
ひとーつ
ふたーつ
みーつ
ほしをかぞえているのは だーれ

ひとーつ
ふたーつ
みーつ
あまつぶかぞえてるのは だーれ

おつきさま ひとーつ
おほしさま いっぱい

かずかぞえうた
いっしょにつくろう

いっぴきー
にーひき
さんびきー

いっぽーん
にーほん
さんぼーん

いっぱい
にーはい
さんばーい

ぴきひきびーき
ぽーんほんぼーん
ぱいはいばーい

ひとーり
ふたーり
さんにーん
みんながあつまってきたら
そらにはかぞえきれないほし
つきもおおきなくちをあけて
かぞえだした
ひとーつ
ふたーつ
みーつ
そして
ひとーつづつ
たべはじめちゃった
だから
あしたはそらにつきひとつ
おおきなまんまるおつきさま
そらにどーんと
ひとーつのひだって



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