詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
小林万利子/Arimの詩とエッセイと音楽Arim songs

イマジズムの詩篇(12)

2017-11-05 | イマジズムの詩
35)



風は通り過ぎるたびに
羽を置いていく



風は羽を
花の上に
猫の背中に
窓枠に
靴の上に
置いて
通り過ぎていく


36)
こんな日は何が聴きたい?
ディキンスンやイェーツの詩集を
開いているというのに
深夜の部屋で
疲れきった体と頭に
届くまどろみ
ちいさなちいさな王様が
遊びにくる時間に
戸口を開けておかなきゃ
幸せを呼ぶ第一語は何?
今日、初めて会話するのは
青い鳥と決めている


37)
美しい羽を持っていらっしゃい
そこにあるものを
どれでもいいわ
選んで、持っていらっしゃい
今日はあなたは
その羽を身につけるといいわ
茶色い羽
いいわね、
きっと、それを選ぶと思ったわ
キジバトの羽よ
ゆっくりするといいわ
それで、明日は、何色にする

ありがとうございます。応援してネ♪
にほんブログ村 ポエムブログ 現代詩へ
にほんブログ村


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。