詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
小林万利子/Arimの詩とエッセイと音楽Arim songs

空は水色とは限らない…

2017-04-25 | フリー Poem
毎夜、続く物音だが
今夜はもう遅い、
古いコイン集めもしないし
銅鐸の謎も
錆びた鉄の夢も砕かれつつ
星の下に眠る
スピーカーから流れてくる曲は
理由もなく今日の一部分となったが
自分を形成する記憶とは異なる音であればあるほど、
そのすぐ横に
すでに、私のもう一つの萌芽が始まり
加速させた
水道の蛇口へ向かう
1日の目的は集約される
本当は今日も1日、水のことを
考え続けていたかったのだ
屋根から落ちる1滴が
水槽の中に広がり、
しだいに四角い水になることについて
水の形を空へ谺させる方法について
新しい水がここにあると
大きな声で、伝えるために
きっと朝になると、
人が手にするマグカップは灼熱色した
コーヒーへの夢で満たされる
誰かが呟くたびに、水は変貌し
夢とはそういうものだと
また、誰かが声を重ねる
空は水色とは限らない、
光が洩らす音色であって
待ちわびるものたちに 降りそそぐ
生きるとは、
花々が、一花一花に
頬笑のような謎を包みながら
咲き出していくことのよう
水は心のうち側を濡らし
空へ巡る


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歌詞♪”きみのもとへ”

2017-04-16 | 小林万利子/Arim songs 歌&歌詞
歌詞 ♪きみのもとへ : 小林万利子/Arim

どこまでも きみとなら
歩いて行けるから
ひとりで 悩んだ夜を
遠くで 空が見てた
あのとき 僕もひとりで
夜空 見上げてた

星はどうして
あんなに またたくの
きみの涙 乾かすように
光 集めてる

夜は明け 鳥は歌い
この歌を とどけたい
風にそっと 放すよ
きみのもとへ

不安な 空を見上げ
眠れない 夜には
ぼくは この歌を
きみに 歌うよ


♪”きみのもとへ” Arim songs




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Arim songs ♪”きみのもとへ”について

2017-04-16 | 小林万利子/Arim songs 歌&歌詞
♪”きみのもとへ”は、昨秋、歌を作り
始めて、2曲目にできた歌でした。
私が歌を作り始めたのは、
ガザや世界の子供たちのことを
考えていたら、言葉とメロディーが
一緒に出て来るようになったから
でしたが。この歌の最初の出だしも
そうでした。…

はじめの思いから、
〜 for Gaza. 〜for the Children.という
テーマで歌づくりを進めており、
CDにまとめたり、より発信できる形を
考えていきたいと思っておりますが、
これからも1曲づつ、心を込めて作り
UPしていきたいと思います。
どうぞ、宜しくお願い致します。



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歌詞♪”夢見る子守歌”

2017-04-16 | 小林万利子/Arim songs 歌&歌詞
歌詞 : ♪”夢みる子守唄” : 小林万利子/Arim

1)幼い子供 ママと手をつないで どこに行くの
ブランコ乗り 観覧車乗り 今日は遊園地
水の上を スイスイ泳ぐ 鳥の親子みたい
空に浮かぶ 雲に乗って プカプカ遊ぶ
午後のお昼寝のあとの 楽しいお出かけ

2)幼い子供 パパと手をつないで どこに行くの
階段上って どんどん上って てっぺん目指す
虫を探し 土を掘って ぐんぐん進む
地面突き抜け そこは宇宙 両手で星を
そっと包んで 虫かごに大切に しまった

3)幼い子供 お兄ちゃんと手をつないで どこに行くの
それはそれは 大きな公園の アイスクリーム屋さん
犬に 猫に 鳩に 行列 つくって並んで
苺に バニラ チョコに ピーチ みんなでペロペロ

4)ふんわりふわり ふんわりふわり 風に揺られて
ぎゅっとお手手を 結んで何を 見ているの
お目目ぱっちり 今度覚めたら 一緒に行こうね
午後のお昼寝のあとの 楽しいお出かけ



♪”夢見る子守歌” Arim songs



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Arim songs ♪”夢見る子守歌”について

2017-04-16 | 小林万利子/Arim songs 歌&歌詞
”夢見る子守歌”という歌が、できました。

…優しくて可愛くて楽しくて不思議な子守唄、
そして眠くなる心地良さに包まれた子守歌に
なれたらいいなと思い、作りました。
子供がキラキラとしたメルヘンの主人公の
ような時間。確かにそんな時間はあったと
思います。
いつも子供たちが、そんな幸せな時期を
過ごすことができますように、
と願っています。…

子守歌には、私も子供をあやす頃にお世話に
なりました。抱っこしながらシューベルトの
♪眠れ〜眠れ〜を歌いましたが、
歌詞がすぐに終わってしまい、
子供を寝かしつけるまで持たないw。
急に、五木の子守唄などに変わってしまったり。
そんな経験がありました。
子守唄の歌詞が、もっと物語みたいに続けば
いいのに、などと思っていました。

子守りは、何といってもママがリラックスする
ことが1番ですね。早く寝てくれないかな、とか、
寝たらあれこれしようとか、泣かないでとか、
焦ると赤ちゃんがぐずりよけい時間がかかります。
ママがホッとして楽しくて、寝てしまうくらいの方が、
子供は安心してすぐに寝付いてくれるものですね。

また大人も、少ない睡眠時間を補ったり、
溜まっている疲れを取るために、
眠りにつく時にはふっくらして眠りたい。
そんなことを思ってこのような歌ができました。

どうぞ、お聴き頂ければ嬉しいです。



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言の葉つづり 小篇(18)

2017-04-16 | 言の葉つづり 小篇
17-65)
”まろい”かたちは
むすばれた約束
まろい種を
心にしまい込み
歩きだす
影のように
ついてくる悔恨は
黒いベールに包み
祈りのまろい種に
変貌させる
時間は
川の流れのように
尖った痛みを
転がし転がし
その先の
まろい海の奥に
眠らせる


17-66)
まるくまるく
なるのです
水玉のように
落下しながら
転がりながら
両の掌に
窪みを作り
まるみを作り
受取るのです
大切な貴方に手渡す
貝殻に詰めた記憶
その言葉はやがて
笑い出す球体のように
静寂から解かれて
ころころ転がり
まるくまるく
辺りを包みだすのです


17-67)
花の下に
お茶会を開くのは
なにも人間ばかりではあるまいに

ドウダンツツジが
ティーカップに注ぐ
”春の光りの夢”の
ドリンクを
真っ先にもらいに行く鳥
羽のある住人が
後からつづき

雨が降り
傘をさして通りかかる
こんな日に
寄ってみたいね
光の夢をもらいに


17-68)
子供がキャンディーを
好きな謎が
ちょっと解けた
虹の橋を
ころがってころがって
子供の舌にとどく
まるい夢

チュッパチャプスを知ってる?
ダリがデージーの花の
ロゴデザインをした
キャンディ
あれから大人の夢も
終わらない
子供も大人も
歌いたくなるまるい夢


17-69)
きみには白い花
あなたには赤い花
その子には黄色い花
彼には青い花
街頭で花を配るアルバイトが
あって
毎朝、私は一輪の花を
通りかかる人に手渡した
夢の夢
その一輪をどうするの
風に吹かれながら
今日の短い命は
大切な人と会えるように
優しい夢を見るのだった


17-70)
深い深い森の泉に
水を汲みにいく
深い深い森の奥に
精霊を訪ねる
曾祖父の曾祖父から聞いた話を
思い出しました
預けてある私たちの音を
1つまた1つと返してほしいのです
森の空気を大きな風呂敷のようにひろげ

精霊の歩く音を合図に
街の時計が息を始めるように



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言の葉つづり 小篇(17)

2017-04-16 | 言の葉つづり 小篇
17-60)
巻き貝をひとつ
ポケットにしまう癖が
なおらない

風が時々悲しい物語を
連れ立って吹いてくる
そんな日に、
海岸で拾いあげては
耳にあてる

地底深く眠る石の涙の理由を
空に高く響く子供の夢物語を
貝殻は知っていて
私たちに教える


17-61)
夕焼けの美しさは
本当かしら、と
時々、目をつぶり
開けてみるのです
手で掴むことのできない
心でしか触れ得ないものが
世界にはたくさんあって。

だから、今日も
あなたに触れてみたく
なるのです
こんにちは
さよなら、と言っては
また会う約束をするのです


17-62)
月が降りてくるのです
静かな夜の海の歌を
聴くために

誰にも気づかれぬように
月は深く海中に潜り
歌の調べを聴くのです
水底の魚たちは
分けてもらった月の色を
次々に体にまとい
朝には
美しい魚に生まれ変わるのです


17-63)
空が綺麗ね、
と話しかけながら
砂浜を歩きたい
一緒に
長い長い人間の形をした
不思議な影を落としながら

私たちの苦悩を
そっと
光の中に置いてこようか

光の鏡を覗いては
透明になっていく心を
影の奥にしまって
もう少し海の風に
吹かれて


17-64)
花を揺らして
通り過ぎていく風
あなたに話しかけようと
私たちは、今朝
くちびるを真紅に染める
すると
空高く鳥が旋回するように
舞い降りてきて

春の風は
私たちの声に
耳傾ける
古い枯葉の堆積の上に
腰掛けて
傷ついた木々の枝に
そっと寄り添って



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言の葉つづり 小篇(16)

2017-04-16 | 言の葉つづり 小篇
17-56)
音はいつも波のように
やってくるのです
運命は海に光を落とす月の足跡のように
歩いているのかもしれません
雨も虹も
風も友達です

そっと
空が私達に幸せを刻もうとして
生まれでた日に続く音の階段が
光りだすのです


17-57)
夢が壊れぬように
あなたが握りしめてきた掌を
握手して下さいと言っては
開いてもらう

花の種がこぼれるように
どうかあなたの夢が
溢れますように

すると私は急に饒舌になり
鳥のように
今日も誰かの夢を
話に出かけるのです


17-58)
珀色の雫は
地球の底で
大切に記憶されてきた
夢の続きを
紡ぎ始めるという

いつか誰かに手渡すように
そう言い伝えられた小さな鉱石を
手に握りしめて
今日、電車に乗る


17-59)
きのうあなたとわたしは
見知らぬ関係だった
雨が降り続く翌朝
薄明に目を凝らせば
緑色の若葉が
土の上に萌えでている
わたしたちはこうして
出会う
雨のリズムは
心に浸透し
いつの間にか
同じ波動を繰り返す
年輪という時間の中に
あなたとわたし



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