詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
小林万利子/Arimの詩とエッセイと音楽Arim songs

今年も、一年ありがとうございました

2014-12-31 | トークタイム
今年も一年、「詩の現場」にお越し頂きまして、
誠にありがとうございました。

時代は変化していきますが、
生きる日々、いろいろな詩を書いていきたいと
思います。

この詩のブログは、私の詩のホームであり店であり…。
天候その他による作物のような、日々の産物にて、
今後もどうぞ、末長くご笑読頂けましたら幸いです。

…今年も、後僅かとなりました。
どうぞ来年が、平和な世の中が拡がるような
そんな幕開けの年となりますよう祈念しつつ、
皆様、良いお年をお迎え下さい。



ありがとうございます。応援してネ♪
にほんブログ村 ポエムブログ 現代詩へ
にほんブログ村

重層低音のようなひびきが

2014-12-31 | トークタイム
中沢新一さんの語録によく出てくること、
生のなかの死。生きることと、死んでいくことの
重層低音のようなひびきが、
どこか、心の底流に生きはじめたのかもしれない。
最近、生きていくことと、死んでいくことは
同義語だというふうに思えてきた。

人生を、自分探しの旅なんていう場合があるけれど、
それでは淋しすぎる。
人は、自分と自分以外のものに出会うために命を受けた。
愛するものに、どれ位本気で出会えるか…。
そこに意味がある。
一生をかける仕事でもいい、
人でもいい、
動物や植物でもいい、
夢中になって、激しい恋に落ちていくように
生きていく、死んでいく。
そんな人生がいいんじゃないか
なんて思うよ…年の瀬に。



ありがとうございます。応援してネ♪
にほんブログ村 ポエムブログ 現代詩へ
にほんブログ村


サンタクロース

2014-12-24 | ショートPoem
サンタクロースは
子供たちが 寝ているあいだに
そっと やってくる

クリスマスを迎える夜は
みんな いつまでも 小さな子供

天空を駈けぬける
トナカイの鈴の音を
何度も 何度も聞きながら
いつのまにか 大人になって

時々 大人たちは サンタクロースの
真似事をしてみるけれど
本当は あなたと私の上にも
サンタクロースは 訪れていて

ヤドリギの下に行ってごらん
木々の梢のむこうが明るくなってきて
星が 次々に心に入り込むように
手のひらや 頬が暖かくなってくる

どんな奇跡だって 起こせそうなイブ
目に見えないけれど 大事なものは
いつもそこにあって
感じることができるんだね

心から
メリークリスマス


ありがとうございます。応援してネ♪
にほんブログ村 ポエムブログ 現代詩へ
にほんブログ村




ねこへ

2014-12-02 | フリー Poem
あの日 君に話しかけるには
言葉なんていらなかった

月夜の光
どこからか聞こえてくる音楽
通りすぎていく風
いつだって物語はつづいていて
その意味に気づいていくだけ

とても大事なことは
君のひとみの中にあること

ねこの君と私の間には
無音の調べが流れている
でも 人間から人間へは
心にしまってある宝物の言葉を
大事に 手渡さなければいけないんだと
教えてくれた
そんな時の君は
ひげをピンとはり
哲学者のようでもあり
予言者のようでもあり

言葉の群れを休ませる夜
疲れはてた私たちの足元に
君はすりよってくる


外は ずっと雨

天気予報をみても
晴れわたる朝がいつくるのか
わからないけれど
美しい虹がかかる日もくるのかもしれないね
君のひとみに映る光を追って
ひだまりのある橋まで歩いていってみようか



ありがとうございます。応援してネ♪
にほんブログ村 ポエムブログ 現代詩へ
にほんブログ村