詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
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人が流す涙は

2014-10-06 | お気に入り My Poem
人が流す涙は 
どこへ流れていくのだろうね

久しぶりに ポョって鳴くカラスが
近くの電柱にとまった
思わず 聞いてみたくなった

何度も何度も やってきては
去っていく台風
大きな音を立てて
たくさんの水粒を降らせて
通り過ぎていく
ことによったら どこかで
みんなの涙を 集めていたのかもしれない
重くなって 大声で泣きたくなって 
やってくるのかもしれない

地球の上では 多くの人が
泣いたり笑ったりするけれど
今は 涙が枯れそうになっていると
そんなことを知らせにくるのかもしれないね

台風の ここに来る本当の理由は
知らない だけど
台風が去った後は
いつも 必ず 
見たこともない 美しい空が拡がる
それだけは 本当のこと


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