詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
小林万利子/Arimの詩とエッセイと音楽Arim songs

なぞかけ

2011-10-20 | 子供のこと、子供のことば
なぞかけあそびは、
詩の連想と、似ている。

できるだけ「遠いもの同士の連想」が、
より驚きの多い、
新鮮なイメージを生み出せる。

子供の長い休みが終わり、
秋になり、宿題だったなぞかけあそびを
思い出してみる。

一緒に遊んでいたら、子供がいろいろ発想し、
おもしろいものが、いくつかできた。

写真とかけて、手紙と解く。
その心は、どちらもハイケイがあります。(一等賞)

靴下とかけてほうきと解きます。
その心は、どちらもハキマス。(特選)

茶碗とかけて、風船と解きます。
その心は、どちらもワレルでしょう。

ねづっちさんのような名人芸に至るには、
長い修行がいるけれど、
日本語ならではのことばあそびは、
おもしろい。



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水たまり

2011-10-16 | 子供のこと、子供のことば
水たまりに 足を踏み入れる勇気は、
今はなく、できるなら避けて歩きたい。

だが、子供はそうではない。
長靴をはいていなくても、
水たまりめがけて、走っていく。

ばしゃ、ばしゃと
水たまりに、思い切り入り、
何度も足踏みをして、
次は、両足でジャンプして、
水しぶきというよりは、
泥はねをあげて、遊ぶ。

大人は、急いでこの場から離れる。
水たまりは、子供の城だ。

敗北した私は、
勝ち誇って輝く、
水の王冠をつけた子供たちを、
遠巻きに、見守る。
こんな清らかな風景が、
永遠に、子供たちに続くことを、
ひそかに願いながら。



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水の風景2

2011-10-14 | フリー Poem
水は どこへ帰っていくのだろう
人間も 水も
どこからきたのかを
おぼえていない

生命体の奥底に 
しまいこんだ 記憶を
誰もが 持っているのに

暗号を解く鍵を
置きわすれてきたのだ

はるか遠くから 続くかいだん
時間の堆積の上に
さらに 連なるかいだん

同じ悲しみを 背負い
流れていく
誰かを探して 歩いていく

もと来たところへは
戻れないことを知り
どこかに 鍵のあいている扉を
探して 歩いていく
流れていくのだ
永遠へ 回帰するために



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