詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
小林万利子/Arimの詩とエッセイと音楽Arim songs

歌詞♪”2人のステップ ” 小林万利子/ Arim

2017-06-18 | 小林万利子/Arim songs 歌&歌詞
きみのステップを 真似してみるよ
左へ1つ 右へ2つ 行くよ

次は私の このステップを
どうぞ 真似してみて

2人合わせれば 不思議なメロディー
見たこともない花が 咲きだすみたいね

ステップ ステップ ステップ 風の音を
ステップ ステップ ステップ 一緒に聴こう
ステップ ステップ ステップ 今日からは
ステップ ステップ ステップ 2人で

空のはしご 見上げて
1つ 3つ 4つ のぼるよ

虹の横 歩きながら
2人のステップ はじめる

ステップ ステップ ステップ 今日からは
ステップ ステップ ステップ 1人じゃない
ステップ ステップ ステップ みんなを呼んで
ステップ ステップ ステップ 踊ろう


2人のステップ: Arim


※…異なる文化を持った人たちが、
どうか仲良くなれますように。
そして、私の頭にはどこか、
ピコ太郎のPPAPのような、
友好的平和への願いがあります。
…寂しさや悲しみでいっぱいでも、
明るい未来が来るように願うのです。



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歌詞♪Again(new) 小林万利子/Arim

2017-06-18 | 小林万利子/Arim songs 歌&歌詞
陽は昇り いつでも朝は来る
暗い部屋に 光ともりだして
きみを呼ぶ声が 外に聞こえてるよ
道の向こうから 歌が聞こえるよ

壊れた街には 道が途絶えて
花の種蒔いて 海へとつなぎ
あなたを探して 歩いてきたんだ
空には鳥が飛び 愛を運んできた

戦い疲れた 人の両手に
一輪の大きな 白い花
渡すよ 悲しみが途切れますように
笑顔が戻るように 平和の夢描こう

風が流れて 花が咲き 海が光り
浜辺を犬と走った あの日をもう一度

You and me laughing at the joke,
We were taking tea for two.
They play tennis or sing a song.
What a beautiful time, Again, under the sky.


Again(new):Arim



※「Again」はFor Gaza, for the Children.を
心に想い作った曲の1つです。
2versionありますが、
Again(new)は、YouTube版を作り
歌を配信したいと思っています。
…Gazaの子供達へもいつか想いが届くように、
より多くの方にArimの平和への祈りの歌を
届けられますように。そう思っています。


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Poem-) 朗読のための詩 ”ボーンズ ビーンズ ビーンズ”

2017-06-18 | フリー Poem
ボーンズ ビーンズ ビーンズ
ボーンズ ビーンズ ビーンズ
生まれ 生まれ 生まれ
この世は 生まれ 生まれ 生まれ
あなた あなた あなた
とわたし わたし わたし
白い花 黄色い花 赤い花 青い花
それは 今の今、
わたしが あなたに 出会うとき
あなたは わたしに 出会う
悲しみは、あなたがいるから
わたしがいるから 生まれ
歓びは、あなたがいるから
わたしがいるから 生まれる
祈りは、だが 豆のように
光の届かぬ地下水脈から
幾本もの蔓を
夜空へ伸ばしていく
ボーンズ ビーンズ ビーンズ
詩人たちが夜な夜な呟く繰り言は、
この地中の種に
運ばれて行った
死すものあらず、
地下の扉を開けては締める門番が
合言葉をいう
死すものあらず、わたしたちは
生まれ 生まれ 生まれ
出会い 出会い 出会い
悲しみ、笑い、慈しむ
形あるもの、心あるものと
悲しみ、笑い、慈しむ



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Poem-) 青い月を見た

2017-06-18 | フリー Poem
青い月を見た
黄色い月を見た
白い月
橙色の月
ピンク色の月
どれも本当だが、
月は1つだけれど
心に降りてくる真実は
いくつもある
なんて素敵なことだろう
今日は、君は何色の月を
スケッチするの?
ぼくは、イエロームーンと
いう歌を 作ろうかな
君へのラブソングさ
自由ってなんだろう
自由の喜びは不自由を知っているから
自由は不自由と1対なのだと
月は自己の軌道から
外れることは出来ない
でもなんて優雅に
地球の空に現れることだろう
雲と戯れながら
空を泳いでいるみたいに見える
毎日違う姿を私たちに見せる月
ただ1つの月



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Poem-) 悲しみを載せる舟は…

2017-06-18 | フリー Poem
悲しみを載せて
舟は一双、また一双と
人々が寝静まった時間
月夜の晩に
海の彼方に
流れて行きます
夜の闇は
水平線を隠してしまうので
その舟が
海の向こうにくだって行ったのか
空へのぼって行ったのか
確かめようがないのですが
月の光が
海の上に踊りだすのです
舟の航路を示すように
その場所だけが
明るく輝きだし
一双、一双
流れ出す舟は、どんどん増えて行くのです
悲しみを載せる舟は一双では足りない
そんなことにようやく気づきながら、
数を数えるのを止めて
見守っていようと思うのです
船頭が戻ってくる明け方、
夜はようやく眠りにつくのです
この世界をしばらくの間
光色に 輝かせるために



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Poem-) 風の輪

2017-06-18 | フリー Poem
名前を聴かせてほしいのですが。
街の古びた店の角を曲がろうとすると
背ろから、呼び止められた
私ですか。
振り向きながら声の主を
探すのだが
誰が発した言葉なのかわからない
声は流れている時間の秒針のように
どこかで同じ時間をめぐり続ける
風は螺旋を描き
葉っぱをぐるぐる回転させている
追いついてきた風に吹かれながら
この街にしばらく留まろうか
どうしようかと
鳥が、横を通りすぎる



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Poem-) 雨のなかを

2017-06-18 | フリー Poem
雨のなかを
あるいていく
雨はひかるもの
を見つけては
降りてくる
雨が輪郭を
濡らし
世界は生まれていく
肩を肘をつま先を
濡らし
私は生まれる
種撒くように
触れて
通り過ぎる

雨は木々の葉を
揺らし
鳥は嘴を鮮やかに濡らす
空高く
交わされた約束のように
柔らかな花びらに止まり
花に光の言葉を置いていく雨
雨のなかをあるきたい
眠るものを起こし
時の中に生まれようとする夢の扉を
開けてあるくように
灰色に静まり返る世界に
1粒1粒
色を携え光り出し
雨は そこに
降りてくる
聞こえてくる物音
のように
かすかな音色
色の生誕
生まれるために
とんとんと着地する度に
雨は吐息聞こえるものの
かたちを
鮮やかにして
葉は頭をもたげ
背を伸ばし
手を高く差しだす



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Poem-) 紫煙(しえん)の街

2017-06-18 | フリー Poem
遥か昔に。
その土地に、年月を数えるための方法を、
もう見つけることができなくなるほど昔。
紫水晶売りの商人が、ここを宿場町にしていたという。
大きな風呂敷に、ゴツゴツとした原石を包み背に背負い、
両手にはそれぞれ4つほどの荷物を抱えて、
街道を行き来していた。
鋭角に割れた原石は時々風呂敷の布を破り出て、
その隙間からは、小さな水晶の塊や紫の粉が滑り落ちていた。
おかげで、町の数本ある通りは、いつしかすべて、
紫色の水晶が敷かれた道となった。

ある年、これはもう伝説であるのだが、
山奥にある紫水晶の山が閉じられた。
山が2つ分程もあったと聞くが、山跡が窪地となるほど、
紫水晶は採掘し尽くされた。
商人の仕事にも終わりがきた。
その日、最後の夜、
商人たちは初めて皆で一緒に晩御飯を食べたのだった。
そして何やら、朝方までガサガサゴツゴツという音が、
町中に鳴り止まなかったという。
森の動物も鳥も、一声も出さず、
明け方まで静かに見守っていた。
翌朝、商人たちは、誰も何の荷物も持たずに、
身一つでこの町を出ていった。
そして商人たちは誰1人として、その後、
1度も姿を現さなかったという。

それからであった、…雨降るたびに、
この町が、不思議な紫煙をあげるようになったのは。
紫水晶の敷かれた道から生える草は、紫色である。
町外れにある湧き水も、紫色である。
紫色の花、紫色の野菜、紫色の米。紫色の蝶、紫色の鳥…。
紫色の猫、紫色の犬…。

近年になって、いつしか口づてに紫煙の街として知られ、
人々が静かに、訪ねて来るようになった。
地図にない街であったのだが。
そして、この街に入った途端、旅行者は皆、同じ言葉を、
挨拶のように繰り返すようになった。
もちろん、どこにもそんなパンフレットや案内書はない…。

…やあ、こんにちは。
僕はどうやって生きていったらいいのだろう。
…やあ、そうね、
もう少し、この街を、歩いてきてごらんなさい。…
…やあ、こんばんは。
私はどうやって生きていったらいいのかしら。
…やあ、ここで、少し休んでいくといいわ。…

すれ違うと必ずこんなやり取りが始まるのだったが、
街人は皆優しく、辺りには、
色濃い紫煙が流れて行くのだった。
旅行者とは限らない、
隣家のお爺さんも、道行く会社員も、
時々、この街では挨拶がわりに、
こんなやり取りが始まるのだった。

どちらからともなく、聞かれた方が、
そっと答えればよかった。
…すると街のあちらこちらから、
静まり返っていた紫煙が立ち上り、
私たちを心地よく包み出すのだった。



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Poem-)猫のしょぼり

2017-06-18 | フリー Poem
猫のしょぼりが 歩いてきた
いつもの路地から 歩いてきた
しょぼり しょぼり
淋しそうなしょぼり
何で、そんなに悲しそうに歩いているの?
今日は聞いてみることにした
別に、淋しくなんてないよ、
悲しくなんてないよ、
しょぼりにとっては
これがふつうだった
では、こうしよう
足音が淋しいのだから
変えてみようよ

前足をちょっとだけ高くあげて
ショッぼり、はどうだろう
ショッぼり ショッぼり…
何か、いまいちだな、
人ごとのように言うしょぼり
ウを入れたらどうだろう
ショウぼり ショウぼり…
大したことはないな、
ショ ショ、ぼーり…
ショーぼーり…
全然だめだな、
しょぼりは ますますしょんぼり歩く
ションぼり ションぼり…
ションぼり ションぼり…

そうだ、これはどうだろう
わっ、ショ、ぼり、ぼり…
わっ、ショ、ぼり、ぼり…
この変てこなリズムは、
いいかもしれない、
しょぼりは顔を上げて笑ってみせた
幸せは、変則的なリズムの隙間から
生まれるもんだな、
何だか可笑しくなってきて、
今日から しょぼりは
わっ、ショ、ぼり、ぼりの猫になる



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Poem-) 水色の川

2017-06-18 | フリー Poem
その街には
水色の川がある

水色の光を
手に掬うことが
できれば
2つの願いが
叶うという

あなたと私の願い
そこから
世界はやさしく
始まればいい

今日も
この街に
水色の川を
探しに行く


※前橋ポエトリー・フェスティバル2017
【『水』の詩と写真 街なか展覧会】参加作品 小林万利子


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Poem-) あまりにも強風が吹く日は…

2017-06-18 | フリー Poem
あまりにも強風が吹く日は
雑踏に紛れ込む
風が強いですね、と
誰かに話しかけるために
本当は、
どんな言葉でもかまわないのだけれど。
風とか、雨とか
暑いとか、寒いと
ドアをノックするように
言葉を投げかけて
みたいだけ
本当は、もっと、
大事なことを話したいのだけれど。
店から流れてくる呼び込みや
溢れでる音楽、
車のクラクション
道路やビル工事の音に、
音に、
かき消されて
そうして、だけど
人の温度を少しずつ取り戻して
歩いていくのだ
ここにいるのは
あなたひとりではなく
私ひとりでもなく、
喧騒や、風や雨が
ようやく
私たちの境界線を
消していく
街路樹の下に
立ち止まり。
くっきりと浮かびあがる緑の葉に
また、風。
生まれてくる
風。


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Poem-) 名前

2017-06-18 | フリー Poem
名前は何というの?
小さな子どもに名前を聞くことは
残念な時代だから、
少しの戸惑いがあるけれど
教えてもらう
そこから始まるように
きみの名前を呼んでみる
鳥たちが羽をうち震わせる音が
聞こえてくる
鳥の羽ばたきの合間から
きみの光のような未来が
こぼれてきそう


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イマジズムの詩掌編(7)

2017-06-18 | イマジズムの詩
19)
ふっと摘んでみたくなる野花
拾ってみたくなる小石
そんな詩が
あなたの望む詩だと言う
それは、宇宙だね。



20)
白い波頭
青い海
黄色い砂粒
の上を歩き続けたかった
だからママからもらった赤いヒールを
履いたことがない
クローゼットにしまったままの
真紅のコート
だが
緑色の大地も
アスファルトの上も
ママの祈りは
赤い血管のように
今日も私とママを
繋いでいる



21)
涙を流しながら
産み落としてくれた人がいる

ウミガメの産卵は
闇を切り開くがごとき痛みに
次の光がはじまることを
教えてくれた

娘たちはある日父に
そろそろ出かけるように
言われ
暇乞いする満月
新月へと歩いていく



22)
水しぶきがあがりそうな雲
空を見上げて
人は何を待っているのだろう

もう待たなくていいよ、と
雨が降ってきた



23)
ビーンズ ビーンズ ビーンズ
瓶に入ったビリーバブルな
ビーンズ ビーンズ ビーンズ
信じられることは何か
生きているってことだよ
今食べたいのは
ビーンズ ビーンズ ビーンズ
固くて塩辛い、
噛み砕いていると
味が脳内に沁みていく
ビーンズ ビーンズ ビーンズ



24)
四角い透明な箱を
取って下さい
砂糖か塩か
見比べているのですが。

ホロホロと崩れかけていく白い塊は
甘味であり、
固く固くさらに透明になっていきそうなほど
純粋を貫いていく塩の加減と惹かれ合う。
分かること分かり合えないことに
惹かれてゆく純白の思想を覚えていく。



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イマジズムの詩掌編(6)

2017-06-18 | イマジズムの詩
16)
春の川が
サラサラ流れる
光は水底(みなそこ)にとどき
水玉のように
回転しては流れゆく

サラサラ サラサラ
夕映えの川面(かわも)

ここは、光の産卵の場所だ、
と、風が教えては
通り過ぎてゆく



17)
花となり
実となるまえに
あなたに会いにきた
夕べの風
が、ドアをノックする
明日咲く花は
どんな色を想像しようか
無明の風には
誇らしげな褐色の太陽
青い水滴
もんき蝶が話す花言葉
枯葉の放つ緑色の夢が
詰まっているに
ちがいなかった



18)
風は何度でも、吹いてくる
風乗りに、失敗し続けても
風はまた、吹いてきてくれる
風はついに、
大きな羽を取り出して
これに乗るように
差し出してくれる

傍らで
鳥達が、半ば呆れ顔で
それなら、乗れるでしょ、
と心配しながら
美しい飛び姿を見せて
飛んで行く


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