詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
小林万利子/Arimの詩とエッセイと音楽Arim songs

風の声

2013-06-29 | ショートPoem
きのうから 風が鳴り止まない
まだ 明けない空へむかって
吹きつづける

風の音とともに
雨が
物かげに隠れている
1人1人を 見つけだし
肩を たたいて通り過ぎる

風はうねりながら
空へ とどく
地上と空が こんなにも近い
と 教えていく




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ame

2013-06-27 | フリー Poem
雨が 降ってきそうだ
一日に何度となく
空を 見上げる男がいる

男が待っている雨 
あめ

男が待ち望んでいる雨 
あめ
ame

目の前の 愛するものからも
なお 遠く
(何が
やってくるというのだろう)

雨が 降ってきそうだ
男の 瞳の先を 
誰も
<わたし>に 
向けることができず

男は 待っている
自分にふりそそぐ


冷たい 
ひとしずくの覚醒を
リアリティという
たしかな記憶を 遡るために

懐かしさには程遠い
渇望するもののために
今にも 降りだす雨の予感に
見えない身体は すでに
ずぶ濡れになり

雨が 降ってきそうだ
一日に何度となく
空を 見上げる男がいる



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会いたいな

2013-06-26 | トークタイム
子供のおかげで、数日間、ホストファミリーとなり、
外国の子と過ごすことができた。

日本語少しOK、英語少しOK、というコミニュケーション能力
だったが、それ以上に、心は通じるものだと思った。
心が通じ合うということは、とてもうれしくて素晴らしい。

ある夜、言いたいことを英語で伝えたくて、しばし考え込み、
黙っている時間の実に長かった(笑)時に、
「ママ、元気ですか?」
と言ってくれた、ステキな女の子。
心というのは手に触れられないけれど、とても柔らかくて、
明るいものだなと感じる。
彼女が好きなPoet は、ホーマーだと言っていたっけ。

さよならをする日の前夜から、子供たちは何かにつけ泣きだし、
翌朝は、学校へ連れていくと、10人余のアメリカの子供たちも皆、
泣きながら出発していった。

又会いたい人、が増えていくということは、ステキなことだ‥。



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赤い色へ

2013-06-09 | Photo-ry (写真)
 

こんな綺麗な、赤い色の実を見ていると、
だんだんと、元気がでてきます。

草木の実などは、圧倒的に赤い色が多いと言います。
鳥が啄み、より多く、より遠くへ、種を運んでもらう
ために、目立つ必要があるからとか。

また、雛が口をあけて、母鳥にエサをせがむのも、
口の中の赤い色を見せて、母性を強く刺激している
のだとか。

体の中を流れる血液も、当然そうですが、
赤い色は、生命力の色なのですね。

上気すれば頬が赤らみ、実も熟すほどに赤く染まります。
(黒い色や美しい紫色の実もありますが)
そして秋には、赤く燃え尽きて、散っていく植物の姿が
あります。
太陽の光も、考えれば、もともとは炎の燃えさかる色なの
です。

赤という色には、情熱的なニュアンスを感じますが、
表に、見える見えないにかかわらず、
私たちの中には、このような生命の源流が流れている
のですね‥。



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コバンソウ、その後

2013-06-08 | Photo-ry (写真)
     


 コバンソウが色づきました。
 茎がピンク色に染まり、周辺を明るくしています。
 小穂も、小判のように黄金色になりました。

 それにしても、今年はちょっと早いようです。
 というより、いつもこうだった?という気がします。
 
 雨が少ないせいでしょうか。
 他の植物では、下草部分が枯れていたりします‥。




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雨のあとの

2013-06-01 | Photo-ry (写真)



雨のあとの、シモツケ(下野)の花です。
一隅に、線香花火のように咲きました。

夏に向かって、山あいの木々や野草は、
白い花が多くなります。

移ろいゆく季節を知らせるように、
時々柔らかな色の花が、風や雨のあいまに
見え隠れします。



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