詩の現場

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少し早起きした朝は…

2018-01-04 | トークタイム
少し早起きした朝は、スケッチをしてみる。
日頃お世話になっているマグカップを描いてみる。
私は絵が好きだけれど、自分ではうまく描けない。
マグを形作っている曲線に何百という線で
話しかけてみる。
白い紙の上に生まれてきた形は、
まだまだそのものでない 。

マグの曲線に近づきたいと思った。
しかし、線で捉える訓練が出来ていないから、
存在の境界線を見つけられない。
そのものを知るためには、言葉があり、音楽があり、
絵があり、写真があり。

真をわかるためには、言葉やメロディーは、
直感が助けとなるけれど、絵は違うなと思う。
マグの輪郭線を引かなければ近づけない。
思い込みや想像ではない線。
対象の呼吸に合わせるように寄り添い、線を投げかける。
言語は線。線の会話。

線で近づいていくことでしか、
近づけない真理があるのだと思った。
テーブルでマグが見ていた全く知らなかった角度が
見えてくる。私はそれを教えてもらいながら、
線を引く。描いては消しを繰り返し。
マグの曲線を知りたいと思った。
自分の心が憧れる曲線の秘密を知りたかった。


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