詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
小林万利子/Arimの詩とエッセイと音楽Arim songs

子供の絵 half

2012-09-23 | お気に入り My Poem
水色は 青と白が混ざった色
ピンクは 赤と白が混ざった色
オレンジ色は 赤と黄が混ざった色
ベージュは 茶と白が混ざった色
紫色は 青と赤が混ざった色

子供が実験を繰り返すように
パレットの上に 色を作っていく

空色は でもね
もっとたくさんの色が混ざって
できているんだ
緑や 茶色や 赤や 白や 黄色や 黒も
それを 雨の水でうすめて
風の筆で描くんだ

太い筆で 細い筆で
誰かが描いた大きな絵を
まねてみたいな
白い画用紙に
ひとしずくの輝きを
ドキドキするすべてを

          詩集「永遠のポンプ」から


ありがとうございます。応援してネ♪
にほんブログ村 ポエムブログ 現代詩へ
にほんブログ村

ゼロ

2012-09-20 | お気に入り My Poem
足し算を くり返し
やっと 引き算ができる日に
たどりつく

プラス思考は足し算
マイナス思考も足し算

私たちの思考から
何を引いたら
ゼロのスタートラインに立てるだろう
0=無限大の
宇宙的広がりを手に入れるために



ありがとうございます。応援してネ♪
にほんブログ村 ポエムブログ 現代詩へ
にほんブログ村

母音の言語

2012-09-16 | 詩を歩く
日本語は、母音の言語だということに、改めて気づかされた。

子供の英語の教材を覗いていたら、英語は子音の言語だと
知った。だから、日本人は英語の発音が下手だったり、又
ネイティブの英語が聞き取れなかったりするのだそうだ。
とても納得がいった。

私たち日本人は、母音の国に生まれた。
母音が私たちを見守ってきた。
古代の歌の時代は、子音+母音の「のオ」なら「オ」の音の
違いが意味の違いにまで及び、母音の発音が重要で、そのため
一音の明確な発声や、今はない声音(こわね)が日本を包んで
いただろう、と想像される。

母音が影のように、私たちの言語の音を支えている。
流行のポップスの歌詞も、若者言葉も、言ってみれば
母音の進行形、あるいは母音の発展形とも取れる。
母音を強調しながら、新しい言い回しが生まれる。
「めっエちゃア、かアわアいイいイー」
「まアじイー」
「やアばアいイ」‥‥など、
日本語は、母音の船に乗って進む。

子音と母音の組み合わせからなるローマ字読みのできる言葉、
イタリア語スペイン語などはともかくとして、
英語などの、子音の国のアルファベットをうまく発音すること
はむずかしい。
最近は、ネイティブ英語を話せる人も増えているみたいだが、
耳や心を閉ざさないでもいいように、子音言語を話す人と
楽しく話せるようになりたいな、と思う。
子音の城を訪ねてみなければ。


ありがとうございます。応援してネ♪
にほんブログ村 ポエムブログ 現代詩へ
にほんブログ村