先日家人と、トロンボーン・ショーティーの映像をみた。
楽器トロンボーンのイメージがくつがえされる。
これが、トロンボーン? これが、ジャズ?みたいな‥。
トロンボーン・ショーティーは、トロンボーンを吹き、
歌も歌う。ファンクっぽく、ロックっぽく、そしてジャズ。
ニューオリンズの音楽。今の音楽‥。
そうだ、ジャズは前衛なんだ、
本物は、いつだって前衛なんだ、と久しぶりに思ったのだった。
そういえば、20年以上前に魅せられたキース・ジャレットの
「パリコンサート」のCDを最近聴いてみるが、宝物にして
夢中になったCDなのに、なぜかあまりピンとこない。
同じく当時身近に聴き続けた音楽を、今聴くと、ちょっと違う。
あれ?と、思いながら考える。
では何故、ショパンの音楽が今も生き生きと心に迫ってくるのか。
それは例をあげれば、辻井伸行さんのような
現代のピアニストが、次々に新しい時代のいのちを
吹き込んできたからなのだろう。
今流にいえば、クラシックはカバーされつづけてきたのだ。
チック・コリアの「スペイン」も、次々に、ミュージシャンに
リスペクトされ、新しいいのちが吹き込まれる。
時代を超えて、魅力は尽きない。
では、もともと時代を感じさせないものって、何なんだろう。
ここのところ、小説とか詩のことでもずっと感じていること‥。
名作といわれる文学作品、人間にとっての真理が描かれている
もの、とはいっても、今の現代人が、しっくり心に受け取ること
が難しいものが多い。
感動を呼ぶには、時代の‘風’が必要なのだと思う。
心を打つものは、普遍的な要素と、時代の旬な感覚を合わせ
持っているのだと思う。
微かにでも同時代の共感を呼び、そして未知の空気をたくさん
含んでいることが、大切なのではと思う。
やっぱり、前衛‘が時代の感覚を切り開いていくのかな‥。
でも、前衛とは、別に風変りなことを目的にするものではない
と思う。
どうしても、作ってみたくなる、というような、
追い風に従う形、みたいなものかもしれない。
トロンボーン・ショーティーから、こんなところまで歩いて
きてしまった、という感じです‥。
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