詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
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届くか届かぬもの

2015-05-05 | トークタイム
人の世の淋しさを、
もののあわれにかえるなり…。
人は皆、届くか届かぬかわからない、
遠いものを想うものだなと思う。

人は、この世に生まれるときに、
離れてきたもの、失われたものが
あるのだなと思う。
どこかに置いてきたはずだから、
その記憶は微かに残っていて、
だから、遥かなものに、
届かぬ幻影に思いを馳せるのかなと。

人の世は淋しい。
生きることは淋しい。
誰もその人に代わって生きることは
できないのだけど。
…星の下に立ち、そんな一人二人が、
一緒に生きているのだとわかり、
ささやかな話などできることが、
なぐさめになるのかもしれないね。
文学や芸術に焦がれる理由も
そこにあるのかな…。
そして音楽はストレートだね。



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