詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
小林万利子/Arimの詩とエッセイと音楽Arim songs

しずく

2012-12-13 | 詩を歩く
雨上がりは、葉が落ちた枝々に、
美しい水滴の花を咲かせる。

辺りの景色を取り込み、
鏡のような水滴レンズが輝く。

だが、時間とともに、水滴の花は、
引力に引っぱられて、今にも
地面に落ちようとしている。

とはいえ、なかなか落ちない。
丸いしずくの中では、分子が
しっかりと、手をつなぎあって
いるのだろうか。

やわらかそうで、弱そうなのに、
まあるいものって、しなやかで
強い。



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夕焼けから

2012-12-09 | 詩を歩く
子供の頃は、よくきれいな夕焼けを見て、
学校から帰った。
友達と大きな声で、「夕焼け小焼け」の遊び歌や、
いろいろな夕焼けの歌を歌った。

高校生ぐらいになると、今度は一人で、
急坂を自転車で下りながら、
やはり、夕焼けを見て帰った。
そして、不思議に思った。

目を閉じてしまえば、
この美しい夕焼けは、何も見えない。
夕焼けは、無くなってしまう。
本当にあるものは、なんだろうと。
これは、詩の始まりだったのかもしれない。
科学にも、哲学にもなり得たかもしれない‥。

最近になって、ようやく、
気がついたことがある。

目を開けて見えるものも、
目を閉じて消えるものも、
どちらも本当なのだ、と。
みんなあるんだ、ということを実感する。



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たくさんの難解

2012-12-02 | 子供のこと、子供のことば
子供の受験勉強の問題集を覗き見しながら、
昔よりも、難しくなってるなあと
ひそかに思う。

数学はやり方が違うし、
社会は、現代が抱える問題がクロスオーバーしている。
英語も、ネイテブ的だったり、長文が難問だったり。
国語も難解だ‥。
インタ-ネットでもゲームでも、
さっと、理解してしまう現代の子供は、
その上のレベルを作っていく大人にならなければ
ならないのだから、
今からの勉強が難しくて、あたりまえかもしれない。

どの分野でも、より高度なことが日常的に求められ、
人類の進化を急いでいる。
いや、急がなければならない問題、研究開発が山積みなのだ。
子供たちは、たくさんの宿題を出されているのだ。



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