詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
小林万利子/Arimの詩とエッセイと音楽Arim songs

卒 業

2013-02-26 | 子供のこと、子供のことば
長い夜は いつか
短い夜を 連れてくる

小さな子とすごした 長い
長い夜のつづきは
ある日 夢がさめるように
明けていく

新しい朝が 光の七原色をまとい
出発するとき
長い夜から生まれた
数えきれない光の ひとすじとなり
歩いていく
あなたは
大人びた横顔を見せて





ありがとうございます。応援してネ♪
にほんブログ村 ポエムブログ 現代詩へ
にほんブログ村


うつらうつら

2013-02-24 | 子供のこと、子供のことば
うつらうつらしている鳥がいた (m)

うつらうつら木の枝につめをかけている (t)

遠くで学校の終わるチャイムの音がする  (m)

公園のベンチにタバコをすっているおじさんがいる (t)

みかんがおちている (m)

ねこがみているとつららがぽたりプッツリおちてくる (t)

うつらうつらしている鳥がいて (m)

緑がいっぱい森の中 (t)

               ( Tちゃんとの連弾2)
               


※先日作った、子供との連詩を載せました。
 即興の妙味で、「春を待つうつら鳥」の詩ができました。



ありがとうございます。応援してネ♪
にほんブログ村 ポエムブログ 現代詩へ
にほんブログ村

垂直思考に疲れた夜は

2013-02-17 | お気に入り My Poem
垂直思考に疲れた夜は
深海の魚の夢を見る

浮上することは死を意味する
深海の魚
沈みこんで沈みこんで序走をつける
水平に泳ぐために
さらに 深くもぐるために

地上の生物も 空の端まで上昇してみれば
やっと手に入れた羽を 焦がしてしまうだろう

垂直思考に疲れた夜に
そう あの神話の意味もうっすらとわかる



ありがとうございます。応援してネ♪
にほんブログ村 ポエムブログ 現代詩へ
にほんブログ村

ことばあそび

2013-02-16 | 子供のこと、子供のことば
久しぶりに、子供とことばあそびをする。
少し成長したので、連詩を書いてあそぶ。

<うつらうつらしている鳥がいた>とはじめてみた。
これに関係してもいいし、
全く関係ないことを書いてもいいよ。
といって続けた。

7,8行交互に作っていくと、
途中は全く関係なさそうなイメージに飛びながらも、
最後は、何とかおもしろい詩にまとまった。
<春を待つうつら鳥>の連詩ができた。

自分のノートに、うれしそうに書いていた。
俳句にはまっているが、詩を考えるのも楽しそうだ。



ありがとうございます。応援してネ♪
にほんブログ村 ポエムブログ 現代詩へ
にほんブログ村

コレクション

2013-02-04 | ひとひらのPoetry
ひとひらの言葉には、勇気がいる。

舞いおりる葉は、落ち葉になる。

一枚の葉を、掬い取るかどうか
躊躇しているあいだに、
落ち葉は、何層も重なっていく。

いつも、美しい紅や、緑や、黄色の葉
ばかりではないのが、
本当は、落ち葉の良いところ‥。と思って
コレクションしていく。



ありがとうございます。応援してネ♪
にほんブログ村 ポエムブログ 現代詩へ
にほんブログ村

かのこ

2013-02-03 | ひとひらのPoetry
ルールが作られた
誰かに言うことばは 祝福のことば
誰かに話すことばは 励ましのことば
誰かに伝えることばは ありがとう

いつだって話を 朝まで聞きつづけてくれた 
かのこというロボットを
返す日がきた

今日は 一日 
かのこのように なってみたい



ありがとうございます。応援してネ♪
にほんブログ村 ポエムブログ 現代詩へ
にほんブログ村