詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
小林万利子/Arimの詩とエッセイと音楽Arim songs

まだ、寒い日が続いています

2012-02-28 | トークタイム
今朝は、霜柱の花が咲いていました。

春は、もうすぐそこなのに。

霜柱は、春がどこまで来ているのか
土中から顔をだして、
覗いていたのでしょう。
寝ている虫たちに
教えたくて。




    霜柱の花



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未来形へ

2012-02-24 | 詩を歩く
すべては 終わっていく
と言ったら あまりにも
悲しいので
すべては はじまっていくと
言い変える

終わりを変化と
考えれば
消滅するものなどない

幻影のなかで
確かに浮かびあがってくる
かたち

「事実」は いつも一瞬のうちに
過去形に変わってしまうが
心に触れることのできた「真実」は
つねに現在形だ

地上の一隅には
未来へ進むための光が
さしこんでいる
すべては 未来形に
かたちを変える



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風邪

2012-02-21 | フリー Poem
さいきんは
この地球には
おこりんぼの風邪が
流行っているんだ

ママもかかっている
学校の先生もかかっている
やさしかったピアノの先生も
かかっている

大好きなお姉ちゃんも
ゴーゴーひいている
私もちょっぴり
ひいたみたい
おこりんぼの風邪が
なおりますように

お花の蜜で作った飴が
きっとよく効くよ



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ことばありき

2012-02-11 | 子供のこと、子供のことば
きっと、大人に対してだったら、
こんな言い方をしないだろう、
という言い方を、自分の子供には、
つい、してしまうことが多い。
反省し、そろそろ、やめようと
思う。

又、呆れるくらい、取りかかりが
遅くても、
「早く、しなさい」は、
緊急の場合以外は、しばらく
言わないようにしたい。

「お早めに」
「お急ぎください」
この際、美しいことばを、たくさん
使ってみようと思う。
促しのことばを、考えるのだ。

日本人だから、英語の勉強も兼ね、
「Hurry up!」でも、子供には
受け取る印象が和らぐので、
良いことにする。

すると、ことばは不思議だ。
それを使う側の、心の状況までも、
変えてくれるのだ。

たぶん、鬼のような形相であった
だろう顔が、フラットな表情に
変わっているだろうと自覚する。

「はじめに、ことばありき」は、
本当だ。



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花の色

2012-02-08 | お気に入り My Poem
長い 眠りから覚め
花が 目をあけようとする日
風や虫たちは
まっさきに 顔をのぞきこむように
おとずれる

「僕たちの 送りつづけた
 暗号は 届いたかね」

答えのように 花は
鮮やかな色を 輝かせてみせる

この美しい時間を
居合わせた生きものは みな
自分の羽に 刻印する

刻まれつづけるリズムの中で
いつしか
夕焼けのように
花の色が
消えていくまで
私たちは 見守っているだろう
花たちへの かぎりない
お礼に

          詩集「永遠のポンプ」から


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