詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
小林万利子/Arimの詩とエッセイと音楽Arim songs

Tちゃんと友達になる

2012-10-29 | 子供のこと、子供のことば
小3の娘と、並んで立つ。
正確には、小3の子供の背の高さになって、
真横に並んでみる。
目の位置も、子供と同じ高さ。
くるくる動く目が、すぐ横にある。

すると、とても不思議な感覚が起きる。
今の今まで、大人の背の高さから、
「こうしなさい」
「早くやりなさい」と、言っていたのに、
すぐ横に肩を並べている子供の表情には、
どこか頼もしい感じを受け、
文字どうり上から目線の言葉を、
言いたい気がしなくなった。

まるで、小3の同級生にでもなった気分で、
思わず、
「ねぇ、何する?」と、聞きたくなった。
Tちゃんが、何を言いだすか、
一緒に、冒険に出かけたくなるのだ。

「同級生になって、
Tちゃんと友達になりたかったなあ‥」、と
思えてきて、
子供の不思議な側面を感じることができた。

注意やしつけは必要だが、
子供を思うようにしたくて怒る自分が嫌に
なったら、
サッと、横に行って、子供の背の高さに
なってみようかな、と思う。
さすがに、中3の子供の真横に、急に
寄添ったら、
「何?」と驚かれるだろうな‥。



ありがとうございます。応援してネ♪
にほんブログ村 ポエムブログ 現代詩へ
にほんブログ村

夏の忘れ物

2012-10-15 | 子供のこと、子供のことば
数ヶ月前に、ブログに載せようかなと、
メモしておいた記事を、見つけたので、
載せてしまいます‥‥。

夏休みの宿題で、次女は、「暑中見舞いを出そう」というのを
やっていた。
「もう、残暑見舞いだよ」と、少し口を出してしまったら、
次々に質問してきた。

文は、自分の好きなことをサッサと書き終えて、次はイラスト
に入った。
「ねぇ、夏のものってなに?」

「自分で考えなさい」と、言ってしまおうかと思ったけれど、
それではつまらないので、
「こたつ」、「鏡餅」、「スキー」、と思いつくままに挙げた。

案の定、一回一回、リアクション付きで、
「それって、ちがうでしょう」と、大げさに反応してくれた。
「鏡餅」ではなくて、「かき氷」
「こたつ」ではなくて「扇風機」「うちわ」
「スキー」ではなくて「水泳」「浮き輪」「海」
「花火」、「すいか」と
夏の風物詩が、たくさん出てきた。

少しややこしいけれど、発することばから、形をイメージして
言ったりきたり想像するのは、ことばならではで、楽しいもの
だと思う。
次女とは、まだもう少し、遊べるかなと思う。

‥‥季節は移り、もうじき、次は年賀状の準備です。
今度は、子供は、冬の風物を、いろいろイメージしてイラスト
に描くのかな、と思う。
でも、あまり当たり前なのは、やはりつまらないので、
何て口を出そうかな、と考えてみようと思います。



ありがとうございます。応援してネ♪
にほんブログ村 ポエムブログ 現代詩へ
にほんブログ村



木の葉

2012-10-12 | ショートPoem
ひとひら ひとひら 
葉が 風に ゆれている

小鳥をかくまい
終日 連弾のような雨に打たれ
木の上で ゆれている

虫の王国をいくつも知り
強い 日差しを照り返し
笑いあうように
光の影を 地面に
落としている

合唱曲を ひびかせるように
風と 幾何学模様を
描いている 



ありがとうございます。応援してネ♪
にほんブログ村 ポエムブログ 現代詩へ
にほんブログ村



反抗期

2012-10-11 | 子供のこと、子供のことば
子供が、反抗期を迎えた。
可愛かった小学生の頃の幻影を、脳裏にちらつかせ、
子どもと仲良くしようとすればする程ぶつかる。
考えてみれば、当たり前。
現実の子供の姿を、見なければ‥。
バトルを重ねながら、成長する子供に対し、
母親としてのポジションが決まらなかった。

先だって、ネットで検索していたら、
「おめでとうございます。子育ては大成功です。
今までのような、子供への接し方ではいけません。
‥‥反抗期は第2の出産。健全なしるし‥‥」
という言葉を見つけた。

いろいろ参考になる文章があった。
親は、自分の経験済みの視点から、何でも注意をして
しまう。
子供にとっては、どれもはじめての山登りだ。
自分が、山登りをして、ようやく見える景色があるのに。

自分が反抗期の頃の、大人に対しての気持ちを、
すっかり忘れてしまっていたのだ。
一呼吸つき、仕切り直し、っていう感じ。


ありがとうございます。応援してネ♪
にほんブログ村 ポエムブログ 現代詩へ
にほんブログ村

ガンディー記念日

2012-10-02 | 気になる人、ことば
このところ、ずっとガンディーのことばや、タゴールのことば、
そして、マザー・テレサのことばを考えていた。

10月2日は、折りしも、インドでは「ガンディー生誕記念日」。
2007年6月の国連総会では、この日を国際非暴力デーという
国際デーにすることが決議されたという。

民衆暴動ではなく、ガンディーの提唱した「非暴力、不服従」と
いう平和主義的手法は、世界中に大きな影響を与えたという。
しかし、1948年1月30日、ガンディーは暗殺されてしまう。
平和を望む、崇高な魂を持つ聖人が、なぜ暗殺されなければ
ならなかったのか。

そして又、マザー・テレサのことばも、深い。
マザー・テレサもたくさんのことばを残している。

「人は不合理、非論理、利己的です。
 気にすることなく、人を愛しなさい。」

「あなたの中の最良のものを世に与え続けなさい。
 けり返されるかもしれません。
 気にすることなく、最良のものを与え続けなさい。」と。

人間の深い心の闇を知り尽くし、光明のありかも知り得た人の
ことばだと思う。。
日常に顧みれば、実際にこのような精神を日々実践していく
のは、難しい。
想像を絶する人間の苦悩の中を、人のために愛と平和の精神を
実践して生きた聖人たちの凄さを思い知る。

第一次世界大戦も、第二次世界大戦もとうに過ぎ、
平和な世の中になったと思っていたが、利己的な闘争は収まる
こともなく、人の心の暗闇も続いている。

近代を生きたガンディーや、タゴール、そして、マザー・テレサ
のことばは、今も生きて、私たちに届いているのだ。


ありがとうございます。応援してネ♪
にほんブログ村 ポエムブログ 現代詩へ
にほんブログ村