詩の現場

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不思議な話

2011-11-09 | 子供のこと、子供のことば
少し前から、水谷ゆうさんの「いっぱい大好き」という歌が
時々TVなどで流れている。
水谷さんは、まだ小学生のシンガーソングライター。

<ねぇママ、私生まれる前、ママを空からずっと見てたよ>
<優しそうだなって、ずっと見てたよ>
<だから私はママをえらんだよ>
‥そして神様にお願いして、しゃぼん玉にいれてもらい、ママの
おなかに入って、赤ちゃんになって生まれたよ‥
という歌で、自分の記憶から書いたものだと、
水谷さんがTVで言っていた。

「へぇー」と私が驚いて聞いていたら、私の子供達も言い出した。
まず次女が、「おかさんのおなかの中に、TVあったんだよ」
「TVはずっとつけっぱなしだったよ」
「TVで見ていたんだよ」
「それから、ベッドもあったよ」と言った。
すると、長女まで「そうそう、TVあったよねぇ」と妹に言ったので、
少なからずショックを受けた。

以前から次女は時々、「ママのおなかの中で、TV見ていたよ」と
言うことがあったが、冗談かと思っていた。

姉妹が私をそっちのけで、「ベッドあったよね」「うん」
「わたしの二段ベッドだった。上は誰もいなっかったけど」
「TVずっとついていたよね」「うん、明るかった」・・・
と話が盛り上がっている。

待って待って。私のおなかの中のことでしょう?
私はびっくりして、いろいろ聞くことにした。
おなかの中は暗い筈。入口や出口や窓なんてないでしょう?

「ねぇ、TV本当についていたの?」
「うん。何も映っていなかったけど、ガーって明るいの」
「うん。TV明るかったよね」と、二人は声をそろえて言った。

「その光って、どこから入ってきたんだろうね。」
「お母さんが、2人を大事に大事に、おなかの中で育ってね。
って、毎日思っていた灯りなのかなあ」と言うと、
2人は、にこにこして聞いていた。

3才位までは、おなかの中での記憶があると聞いたことがある。
その頃は、大きな布をかぶせた暗いせまい空間が落ち着いて、
好きだったこともあったっけ。

赤ん坊の記憶の不思議については、よくわからないけれど、
人の心の中って、明るい光が入っているのかなと想像してみた。



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