コメ、酒など、かつて地域に根ざして多くが存在し、地域社会の原単位の主要構成員だった小売専業者の多くがその原型を殆ど留めていない。
そんな中で堅牢な構造物と広い面積を必要とする「重厚長大型」小売業であったSSは、その参入コストの大きさから、辛うじて専業者が多数残っている。
しかも、その大半が中小企業であり、生業者も多い。
実行から四世紀半を経ようとしている石油の規制緩和以降、SS業界に向かって多くの黒船が到来し、そして去っていった。
当時の国内の小売流通の雄であったダイエー。
現在でもスーパーメジャーの地位にあるBP(ブリティッシュ・ペトロリアム)。
直接投資資本の多くを引き上げたエクソンモービルも実質的にこの範疇に入る。
いずれも相対的な事業採算性が平均以下であったから、特に前出の2社は参入からごく短期間のうちに撤退方向に向かったのであろう。
自ら有する経営資源の方向性に加えて、地域性を加味した多様なSS経営の実態が、超特大の企業の参入に耐えることを可能にさせたのであろうが、その本質が国際的な見地でも、国内の小売全体の平均的な見地でも、極めて低い事業採算性にあったとしたらむしろ悲劇である。
多くのSSがガソリン粗利の圧縮に苦しんでいる。
採算割れで赤字を余儀なくされている。
卸市場では相変わらず日本固有の不透明さと大きな格差があり、
その高い、安いがそのまま経営の優劣につながる構造だ。
しかも大勢の「高い」犠牲の上に、少数の「安い」が出現する。
<略>
国内小売業が当たり前に得ている水準の収益がある。
それに遠く届かないレベルに低迷し、過去の投資に見合わないばかりか、地下タンク周辺の過去責務さえ賄えない。
そんな低粗利と決別したSS業の未来のために、現在の仕切制度改革が必要だ。
*****
※お客さんから野菜のお裾分けを貰って、それを包もうと倉庫にあった新聞を取ったらこの記事が目に入りました。
これは2年前の平成24年7月30日の「ぜんせき」の論説です。
販売価格差20円 (質販と量販)
熊本県のPB、148円
※業転仕入れが147-8円のハズだから148円とか149.8円なんて一体どうして!?っていう値段なんですけどね。
特約店の優越的地位へ疑問続出
(特約店からの)卸価格に不満を抱き、他社買いから最終的に特約店との関係を清算した販売店主の一人は「価格交渉の余地がなく、一時的な他社買いを理由に商標権の侵害で系列解除された。その特約店が他社買いや業転相場を引き合いに元売と交渉している。優越的地位の濫用は元売だけの問題ではない。系列販売店(3者店)からすれば特約店(2者店)にも同じことが当て嵌まる」
※仕入れ努力 既得権を剥奪せよ!
代行給油“拒否”強める(発券店値付けカード)
広域に移動する企業車両の利便性が前提ならまだしも、地元SSの既存客を奪う行為は許しがたい。
※昔の“流通カード”程度なら(お人好しの3者店に)気付かれずに済んだかも知れないけど、
これだけ出回ると問題が顕在化するのは当然です。
だけど、その横には「カードでの増販期待」の文字が...(--;
新規出店したような店には顧客獲得のためのツールになります。(Tポイントなんかもそうです)
営業継続に同情の声
「SSを閉めた店主さんは悠悠自適に暮らしている人が多く、かわいそうかといえば決してそんなことはない。
むしろ同業者や地元住民からの“考え直してくれ”の言葉で思いとどまったばかりに、社長は給料なし、自身の年金で生計を立てている店もある。やめたくてもやめられない店の方がよっぽどかわいそうだ」
周辺業者の廃業やセルフ化で配達可能なSSが少なく、自分が店を閉めてしまうと灯油の配達先がなくなる高齢者や、産業用燃料の供給元を失う工場や企業があるため営業を続けざるを得ない事例は過疎地の家族経営の店に多くある。
※過疎地だけじゃないんですよ。今残っている昔ながらの3者店の多くは、そういうの、同じなんですよ。
過疎地ならそういう問題はクローズアップもされるし、地域住民の意識も少しは変わるけど・・・・・
営業継続はそれぞれのお店が、自分が決めてやっていることですから同情も感謝も要りません。
ただ「高い」などと文句を言ったり、 いずれ消えるその時に、責めたりしないでやってほしいのです。
後継者あり問題(生き残り策に悩む)
地元SSの閉鎖・廃業が相次ぎ、その度に法人掛売客や個人客やパトロール給油を引き受けている。
一定の残存者利益はあるというが、「個人客はしばらく来てくれるが、いつの間にか別の安い店に流れてしまう。配達先も廃業や縮小で年々減っており、新しい顧客を引き継いでも大きな利益を期待できるわけではない。本当にこの商売が20年、30年後に成り立つかどうか、息子と真剣に考えないといけない時期が来ている」
※後継者があっても、それはそれで悩ましい。
それだけこの業界、というよりガソリンスタンドに明るい未来は望めないということでしょうね..。
取引から30年ということで感謝状と記念品を頂きました。
お話を頂いたとき、ご遠慮申し上げたのですが・・・(^^;
・・・・・
お忙しい中、わざわざご足労下さり誠にありがとうございましたm(_ _)m
4月11日 ぜんせきより
★全国石油協会は14日から「地域エネルギー供給拠点整備事業」(予算額21.8億円)の第一回申請受付を開始する。
★2013年度の信用保証、2年連続100億円超
★2013年度のSS倒産39件、負債総額128億円
★価格2極化進むPB(背景に業転市場の複雑化)
4月10日の燃料油脂新聞に太陽石油が高度化法改正に異議を唱えたとありました。
太陽石油のニュースリリースより
「エネルギー供給構造高度化法」告示の改正に向けた基本的な方向性に関する当社意見について
http://www.taiyooil.net/news_press/2014/0408_02.html
※高度化法についてmasumiさんに質問しないでけろ!
そういえば8年ほど前に雇った学生アルバイトの子は、こうちゃんが背の高い車のフロントを拭く時にその車の前輪タイヤの上に乗るのを見て、 Σ(・ω・ノ)ノ! こんなふうになってました。
どうしたん?って訊いたら 「あの...何て言うか...何となく...お客さんが嫌がるんじゃないですか?」、って。
(タイヤが汚れるから? 人が乗ったら重たいから? ???)
こうちゃん曰く、
「タイヤの上に乗らな窓を拭けへんねんからしゃーないやろ。汚れる? んなアホな(笑)、どんなトコ走って来てるか分からんタイヤやで?こっちの靴底の方が汚れるわい(笑)」
「脚立使うとこもあるみたいやけど、それを動かす時に車体に傷付けるかも知れん方がアカンやろ」
んで、前記事の窓拭く前にお伺い立てるハナシを聞かせましたらば、
「は?何やそれ?窓が汚れとったら拭く。汚れてなかったら拭かへん。それでええんちゃうんか?」
そして、「ふーん。どっちにしろ窓を拭くのにイチイチお伺い立てなあかんような客やったら要らんわ」、
なのであります。
masumiさんもそう思う。それに混んでいたら汚れてても拭けない(拭かない)し。
*****
消費者の皆様へ
もしコーティングしてるとかで窓を拭かれたくないのであれば、真っ先に自分から「窓は拭かないで」、って伝えて下さいまし。
※要求は正確に、「拭かなくてもいいです」ではなくて「拭かないでください」と言って下さいましね。
でないと「遠慮しなくていいですよ~♪」になっちゃいますから(^▽^;
*****
そうそう、これも思い出したついでに(^^;
15年程、いやもっと前かなぁ・・・
住宅メーカーの営業所が近くに出来て、その会社と掛け取引を始めました。
最初の頃の営業マンは田舎出身の方が多かったせいか、特に何も問題はなかったのですが、途中から採用された都会出身の方。
ある日、「エアコンが効かないからガス入れて。1本いくら?」
こうちゃんが「○○円」と答えて作業を開始。
1本注入するも効果が現れないので2本注入。
精算のとき、レシートを見て怒り出しました。
「何で勝手に2本入れたんだ!」
こうちゃん、ビックリです。
「効き目が出なきゃ意味ないんちゃうん?1本で止めてどうするん???」
その時は居合わせた同僚の先輩営業マン(田舎出身)が取り成してくれましたが、
あとでこうちゃんは「都会のモンはワケがワカラン」とぼやいておりましたですよ、ハイ(^ー^;
それから灰皿清掃にもリスクありますよね。
この話はmasumiさんがここで働く前、ずっと昔のことだけど、灰皿を返し忘れたお客さんから電話が掛かって来たそうです。
「すぐに持って来い!」と。
普通じゃなかったんでしょうね...(~~;
灰皿一つをお返しするために、1時間 車を走らせたそうですよ(==;
また、最近はそういう状態の灰皿を見掛けることは無くなりましたが、昔はヒビとか欠けのある灰皿が多かったです。
ガムテープで留めてあったりね(苦笑)
そんな灰皿が(タマタマ?)割れてしまって弁償したこともあります。
純正品は高いんですよ。あの時も3,000円くらいしたんじゃないかな?
だから自店の顧客ではない発券店値付けカードの、それも他府県の一見さんだと灰皿清掃のリスクは大きすぎです。
止めておいた方が賢明だと思います。
それにしても、窓拭きにもそんなリスク(前記事のような)があるんだったら、
発券店値付けカードの車だけじゃなく全ての車でも、もう止めようかなぁ、なんていう気持ちにもなっちゃいますね...
ガソリンスタンドでのリスクは何と言っても「“危険物”を扱っている」ということだと思うのですが、
他には何があるかなぁ・・?
油の漏えいによる河川や土壌汚染、油種間違いや代行運転中の事故による損害賠償
売掛金の貸し倒れ
土建屋さんの手形不渡りによる連鎖倒産が多発した時期もありましたよね
数日前の業界紙に負債総額3億円で倒産した1SSの記事がありましたけど、もしかしたらもしかして・・・?
又、貸し倒れでは無くても、最近は全国的に“入れ逃げ”が多発しているみたいです。
パッと思いつくのはこれくらいでしょうか・・。
それにしても、何か起これば賠償金額も高額になるものばかりなのに、粗利率は消費税以下という・・・
まさにハイリスクローリターンな業種ですね(--;
今日の燃料油脂新聞にも「割が合わない商売」と題して、
二百キロクラスのSSでも年商は4億3千万円に達するが、(これが大きな勘違いを生むもとで、年商ではなく、)
「2千7百万円の利益しか出せない商売であり、会社、と捉えること。そして相応の感覚と運営に徹する必要がある」とありました。
と、また前置きが長くなりましたが(^^;
アルバイトの子がお客さんの車の窓を拭いて、その窓の弁償をさせられた、というお話です。
ガソリンスタンドで車の窓を弁償させられた話 より転載。
去年12月ガソリンスタンドでの出来事
俺がバイトしているガソリンスタンドは珍しくフルサービスの店だ。、
俺「いらっしゃいませ、おまたせしました」
客「レギュラー満タンカードで」
俺「レギュラー満タンですね、本日洗車などはいかがですか」
客「大丈夫」
俺「ありがとうございます」
給油開始
俺「お先にカードお返しします、車内拭きはご利用になられますか」
客「いいよ」
この時客は否定する意味で言ったんだけど車内拭き持って来られたと言っていた
俺「灰皿、ゴミございますか」
客「コレ」
俺「窓は拭きますか」
客「やってもいいよ」
俺「・・・混んでいますので3面のみ拭きますね」
フロントに鳥の糞が付いているので避けて拭く
客「ちゃんと糞取ってくれない」
俺「鳥の糞には砂利が入っていて傷つく可能性がありますが大丈夫ですか、洗車するとちゃんと取れますよ」
ここらへんで店が洗車を薦めてくるのにイライラしていたらしい
客「いいから取ってくんない」
俺「はい」
そこで糞をとって窓に傷がつく
客「あぁ何してんの!?」
俺「すみません」
客「すみませんじゃなくてさ、店長呼んでこい」
俺「すみません今行きます」
店長に事情説明
店長「アルバイトがちゃんと傷がつく可能性があると言っているから、あとはお客さんの判断で決めることです」
客「アルバイトが拭いて傷がつけたんだからアルバイトに責任を負う義務があるだろ」
店「申し訳ないですが、今回はうちのアルバイトと折半という形にして頂けますか」
俺「( ゜д゜)」
客「なんで折半なんだバイトが勝手にやったことなんだから自分で責任取らせるのが通りってもんだろ」
俺「すみません」
店「こちらもなんとかしたいのですが」
客「そこのバイトが払えばいいだろ」
俺「すみません」
そんな感じで話が進んでって俺が弁償するってことで話がついた。
何も解決してない。俺のバイト代\(^o^)/
取り敢えず今日納車が終わったので投下したけど。
皆は鳥の糞に砂利が入っていることを覚えておいてね。
**********
何か、全てに違和感を覚えるのですが...(汗)
先ず
>レギュラー満タンですね、本日洗車などはいかがですか」って、
これはマクド(関東ではマック)の「ポテトはいかがですか」って言う、アレですかい?
>「窓は拭きますか」
(゜゜;)エッ?...イチイチお伺いを立てるんですかい?
(‘。‘;ヘェーッ...そういうお店もあるんですね ...
>フロントに鳥の糞が付いているので避けて拭く
エエッ? (;゜⊿゜)ノ マジ゛スカ?...私が客の立場ならソレを一番拭き取ってほしいと思いますケド・・。
*****
これからの季節はツバメの糞まみれで来るお客さんが数台ありますけど、今までそんなコト(傷が付くかも知れない)なんて考えた事もなかったです。
・・・でも、もしかしてイケナイことだったんでしょーか?
うーん、でも今までソレで傷が付いたなんてコト、ありませんけどねぇ・・・(???)
そうそう、それから、アルバイトの子が弁償させられた、っていうことにもビックリです。
この場合、このアルバイトくんに過失はないでしょうに。
昔うちの掛け会員だった企業。
厳密にはずっと掛け会員なのですけどね...(^^;
と言うのは、昔は全ての車(20台以上の作業車と数台の自家用車)をうちで給油してくれていたのですが、
10年くらい前に社員の方が運転席で火が付いたタバコを手にしたままでいたので、masumiさんが消してくれるようにお願いしたのですがきいてもらえず、それどころか「もう来たらへん」と言われて、そんなこと言われたらこっちも「そうして下さい」と答えるしかなく・・・、
そうしたら本当にそのまま来なくなって(苦笑)
(※理由はそれだけではなく、進出してきた他店の安値営業もあったと思うんだけど・・)
中間管理職的な立場だったのか、その方だけでなく作業車全てが来なくなったのです。
(でも、社長さんと専務さんだけはずっと給油に来てくれていました)
社長さんは高齢のために運転を止められたみたいで数年前からお会いしていない。
最近、専務さんもあまりお見掛けしないと思っていたら
今月に入ってから数台の新車の作業車(全車両では無い)が毎日給油しに来る。
「ここで入れろって言われてんけど、カードとか持ってないねんけど?」
「はい大丈夫ですよ、こちらで通しますので」
昔ながらのガソリンスタンドでは、掛け会員さんは顔パスOKなのであります(^^)b
それにしても、一体どういう風の吹き回しなんだろか???
そもそもうちに来なくなってからは安値の2軒を使い分けていたようだし・・・
そのうちの1軒がセルフに改装したから?
まさかね。
値段がまったく違うもの・・・
給油に来られる作業員さんたちは新顔ばかりで聞けないし・・・
などと思っていたのですが・・・どうやらこういうことみたいです(--;
今利用されている安値店は“進出組”。
掛け取引ではなく法人カードを利用されているみたいです。
新車の分の法人カードが出来上がるまで、“ツケ”がきかない。
だから、
法人カードが出来てくるまでの間だけ、ツケがきく当店で「入れろ」って事だったみたいです(--;
・・・これで請求書を送ったら、「やっぱり高い」と思われるんだろうな
3者店は辛いよ...。
o(TヘTo) クゥ
SS過疎地は全国で265市町村に拡大(22年度から27地区増加)
岐阜県25年度 閉鎖SS25カ所(前年比1ヵ所減)
セルフがあれば供給不安地域とはなりません。
(そのセルフが灯・軽油の小口配達や、町工場への工業用潤滑剤などの配達を行っていなくても)
補助金を受けて設備投資をするのも “余力”がなければ出来ないことです。
4月9日追記
燃料油脂新聞に「供給不安地域SS 商売と使命感の狭間で葛藤」という記事を読みました。
商売と使命感の狭間で葛藤しているのは、供給不安地域のガソリンスタンドだけではありません。
「うちがなくなれば困る人がいる一方で車にポリ缶を積んで1円でも安い灯油を村外に買い求める人もいる」
これも供給不安地域だけのことではありません。
「燃料油マージンは5円で充分。利益は油外で稼ぐ」という大手量販店などの商業的経営は、全ての店舗が真似できることではありません。
限られた客数、何より自分の生活圏で損得勘定よりも地域への供給に重点を置いている地場3者店とでは経営の質が異なるのです。
非商業的経営の地場3者店には「利益は油外で」という発想は出来ません。
あくまでも燃料油マージンが経営の基本です。
しかし現実は、
現実は安値店に多くの客は流れ、
残った客からは安値店の看板価格を引き合いに出され、
又、(3者店以外の)同業他社による、得意先企業への業転価格での営業攻勢により、
マージン圧縮を余儀なくされるのです。
油外で利益を稼がねばならないリッター5円というレベルにまで。
※それでも安値店との販売価格差は13円(他府県では20円)にもなる、という現実。
このままでは供給不安地域は拡大の一途です。
危機感を抱いたエネ庁は対策として供給不安地域の補助率を4分の3とする、資金面での支援を強化しました。
しかし、このままでは「市」単位ではなく、「町村」単位での供給不安地域の発生は免れないでしょう。
どんな地域にも、「車は持たないが、その地域からガソリンスタンドが無くなれば困る」という消費者は存在しているのです。
FCカード(発券店値付けカードのうちの一つ)を提示されて、
「このカード使えますか?」と訊かれることは数年前からちょくちょくあったのですが、最近特に増えています。
ダントツに多いのが“なにわ”ナンバー、次は大阪。
そう訊かれる方は窓拭きもゴミ捨てもしなくても、給油が済んでサインを頂くときに殆どの方が「ありがとう」と言ってくれます。
逆は、中国地方の、とある県ナンバー。
給油だけしていると当然のごとくサービスを要求して来られます。
「このカードは・・」と説明すると大概の方が驚かれます。
「え!?でも地元ではちゃんとサービスしてくれるけど!?」
はい、当店も最近までしていました。
同じ商圏内でも対応は分かれると思います。
なにわナンバーや大阪ナンバーの方が「使えますか?」って訊かれるということは、その地方で「給油拒否」し始めたお店が多いということだと思うのですが、
私は、自発的にそれを実行に移せる経営者は少ないと思っています。
なぜなら、
余程の好市況地域でない限り、リッター当たりの粗利は数円というのが定番のようになっていると思うので、
その観点からすると発券店値付けカードの粗利も遜色ありません。
債権リスクのないことを考えれば「有難い」とする経営者も存在します。
masumiさんは発券店がピンハネするような仕組みに対して「NO!」という意思表示として、又、その仕組みを消費者にも知ってもらいたくて、「発券店値付けカードは給油のみサービスとなります」を、(こうちゃんの許可を得ることなく)始めました。
だから「給油拒否」(給油が出来ない?)お店が増えたのは何故かな?と考えたら、
他社買いが過ぎて、元売から元売仕様POSの使用を止められたのかな?と想像していました。
特約店の話では、他社買いで軽減措置を取り消されている販売店は物凄く多いそうです。
(何度も書いていますが、消費者には分かりません)
だけどそれ以上に他社買いが過ぎると・・・
発券店値付けカードの販売数量を相殺するための数量が、正規ルートの(買掛の)請求書では足りない、というようなことが起きているのではないかな?
クボヒサノリさんのケースも、“経緯、理由は違うけど”、ソレですよね。
>CODでは対応できない。
当店でも数年前に特約店から「根抵当に現金担保の積み増しを」という話がありましたが、根抵当分の査定額が十分であることを示して回避した、という経緯があります。(過去記事あり)
他府県から大手が進出して市況が崩壊したりするのも、
クボヒサノリさんのように担保問題から様々な事象が発生するのも、
地域によって時差があります。
これが全国一斉に起きれば、と思う。
でないと対岸の火事でしかありませんから。
でも例え全国一斉に起きたとしても、店舗形態や販売数量、副業のあるなし等様々な理由によって判断、決断は分かれる。
だから、「みんなで給油拒否しよう」なんて呼びかけても無駄です。
それぞれの考え方、やり方があります。
今回のクボヒサノリさんの呼び掛けは、
その昔、系列仕入れではやっていけなくなって業転玉に手を出した販売店が「赤信号みんなで渡れば・・」と言いだしたのと同じではないのか?、とmasumiさんには思えるのです。
*********
※「給油のみサービスってどういう意味?セルフでないなら給油するのはサービスではなく当たり前なのでは?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかと思いますが、
このカードは「フルでもセルフでも全国一律」なのです。
消費者への請求額も、給油店が受け取る手数料も、フルでもセルフでも同じ。
セルフでは給油作業を消費者が自分で行うことになります。
※消費者がどこで給油しても、元売の出荷数量は同じです。
**********
4月9日 追記
4月9日 燃料油脂新聞
※タイミングよくこんな記事が(笑)
揮発油分析に疑問の声、流通証明で品質は明らか
※「なのに何で自己分析させられなきゃいけないんだ」、っていう文句ですね(--;
品確法の軽減措置について書いた過去記事からいくつかピックアップしておきます。
意味なし品確法
欲のなせるわざ
揮発油等の品質の確保等に関する法律(品確法)
夜中の間に死んでいた。
多分明け方。
私の膝枕で死んでほしかった。
「寿命が来ている」
昨年末から覚悟はしていた。
マックが死んだ日は何回泣いただろう
もう泣かないと思って
大丈夫だと思って
なのに
テレビ見てるとき、イキナリ涙
勝手に漏れ出す声、「マック」
仕事中もつい目をやってしまう。いつもの場所
お昼のお弁当も、(マックの分)と除けている。
マック
ごめんね
ありがとう
大好きだよ。
3月17日のマック
(足腰が弱って、フロアマットの上では滑って立っていられないようになり出したので、滑り止めにお風呂用のマットを買ってきた)
3月23日のマック
(調子の良い日と悪い日があって、この日は調子が良く、まだまだ元気なやんちゃ顔で遊んでた)
3月28日のマック
そして、3月29日土曜日、午前7時のマック
毎日が、
先ずマック在りきの一日だった。
もしも、
お腹が大きくなり過ぎて皮膚が裂けても、
寝たきりになっても、
ウジ虫が湧いたとしても、
最後までマックの面倒を見て、守ってやれるのは私だけだ。
そう思っていた。
追記
ごめんなさい。
つらいのでコメントはしないで下さい。
m(_ _)m
増税前の駆け込み需要。
ガソリンスタンドでもセルフは道路に溢れて列ができていたみたいだし、業界紙にも「通常の週末と比べて2割程度の増版」とある。
うちの店の数量は、倍 出ましたけど(^^;...ハイ、
だけど不思議なことに常連さんで来られた方は少なかったんですよ。
法人客も年度末、棚卸ということもあり、特に駆け込みは無かったです。
当店の燃料油仕入も、年度末ということで特に多く仕入れることはしませんでした。
(消費税3%分得するより、支払いを抑えたかったーっていうのもあります(^^;)
何で倍も出たんでしょう?
こうちゃんが言うにはフリーの現金客が多かったとか・・・
?!
じゃあ、その人たち得したのか損したのか分からないのでは?!
もし普段セルフを利用している方で、そこがあまりに混んでいたから当店に来たのだとしたら、
セルフとの販売価格差は10円で、消費税増税3%分は5円ですから・・・損、じゃないですか?
*****
4月1日になってからうちに給油に来られた当店の常連さん(現金客)の主なセリフ。
月曜朝一の女性客
昨日、入れに来たら混んでたから、先に用事済ませようと思って、帰りに来たら閉まってた。
値段上がってんやろ? なんぼ上がったん?
5円?...今日なんぼ入った?...30リッター?...ほな150円か!
なんや、大したことないな、アハハハハ(笑)
火曜日の軽トラ男性(ポリ3つに軽油と、携行缶に混合油)
周りのモンが3月中に買いに行けって五月蠅く言いよったけど、ワシ、そんなケチくさいことしたない(憮然)
水曜の乗用車女性(タイヤ交換で)
いくら上がったの?20円?じゃあ4本で80円やねぇ
・・・そうでしょ!(笑)
息子が上がる前に行け行けってやかましかったけど、しれてるわよねぇ(苦笑)
本日の掛け会員さん(お支払いに来てくれて)
テレビ見とっても、そこのセルフでもえらい行列ができとったけど、
車のタンクなんかそんな大きなもん付いとらへんやろ?
よぉけ入っても4-50リッターくらいちゃうんか?
そやろ。
250円のためにワシ、1時間も並ぶの嫌やわ(独り言のように)
*****
これはテレビとかの影響が大きいと思うんですよ。
増税だ!値上げだ!それ駆け込みだ!なんてやるから・・・
そら消費者も平常心を保てなくなって、つい買いに走っちゃうでしょう。
それはそうと・・・。
4月に入ってから、今日が最高に暇ですわ(@@;;;
ガソリンスタンド、税抜き表示ダメ エネ庁が要請(朝日新聞) - goo ニュース
2014年4月4日(金)20:25
店頭価格に「税抜き」の注記があっても走行中には見づらいため、総額表示を徹底してもらう。
消費税率が8%に上がり、価格の表示方法は、本体価格と税額をあわせた「総額表示」でも、税額を抜いた「本体価格」の表示でも認められるようになった。
しかし、ガソリンスタンドの業界は、車で走行中の利用者に誤解を招かぬよう「総額表示」で統一することを決めていた。
今回の事例では、価格の横に「本体価格」や「税抜価格」と小さく表示していた。
例えば「総額表示」でレギュラーガソリンが1リットルあたり「164円」だとすると、税抜き表示では「152円」となり、利用者には12円も安く見えることになる。
*****
※そんなことよりも、一物多価を問題にしてほしい。
・・・?ん?
要請したのは消費者庁でなくてエネ庁なんだ・・・
報道番組で値上げについてやっている。
「10%になるのを先取りして」、と答えている店主もいた。
それはちょっとどうかなと思うけど、
多くの小売業者は、長引く不況でコスト転嫁もままならないままでずっとやってきている。
この消費増税はこれまで出来ずにいたコスト転嫁の、「機会」「チャンス」なのです。
この機会を逃すと、もう次のチャンスはなく、あとは破綻するしかなくなるかも知れないのだと思う。
ガソリンはこういう時には必ずニュースで取り上げられ、消費者の目も厳しい。
放送のされかたも、ガソリンスタンドの経営実態を無視した“悪者扱い”にされることが多い。
ただでさえリッター当たり数円の粗利という、粗利率で言えば3%とか5%にしかならないのに、増税分が値上げになることで益々粗利率は低下する。
だから本当なら、ガソリン本体の値上げもあって然るべきなんだけど、上に書いたようなことで、そうすることが出来ないでいる。
お弁当屋さんなど小さな個人商店の値上げは、今回たとえそれが増税分以上だとしても、
この機会に今までのコスト未転嫁分を取り戻さなければ、破綻してしまうかもしれない故かも知れないと、
少しは事情を察してあげてほしいものだ。
何でもかんでも便乗値上げだと眉をひそめるのは、無神経というものだろう。