masumiノート

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このカード使えますか?

2014年04月07日 | ガソリンスタンドでの出来事

FCカード(発券店値付けカードのうちの一つ)を提示されて、
「このカード使えますか?」と訊かれることは数年前からちょくちょくあったのですが、最近特に増えています。

ダントツに多いのが“なにわ”ナンバー、次は大阪。
そう訊かれる方は窓拭きもゴミ捨てもしなくても、給油が済んでサインを頂くときに殆どの方が「ありがとう」と言ってくれます。

逆は、中国地方の、とある県ナンバー。
給油だけしていると当然のごとくサービスを要求して来られます。
「このカードは・・」と説明すると大概の方が驚かれます。
「え!?でも地元ではちゃんとサービスしてくれるけど!?」

はい、当店も最近までしていました。
同じ商圏内でも対応は分かれると思います。


なにわナンバーや大阪ナンバーの方が「使えますか?」って訊かれるということは、その地方で「給油拒否」し始めたお店が多いということだと思うのですが、
私は、自発的にそれを実行に移せる経営者は少ないと思っています。

なぜなら、
余程の好市況地域でない限り、リッター当たりの粗利は数円というのが定番のようになっていると思うので、
その観点からすると発券店値付けカードの粗利も遜色ありません。
債権リスクのないことを考えれば「有難い」とする経営者も存在します。

masumiさんは発券店がピンハネするような仕組みに対して「NO!」という意思表示として、又、その仕組みを消費者にも知ってもらいたくて、「発券店値付けカードは給油のみサービスとなります」を、(こうちゃんの許可を得ることなく)始めました。


だから「給油拒否」(給油が出来ない?)お店が増えたのは何故かな?と考えたら、
他社買いが過ぎて、元売から元売仕様POSの使用を止められたのかな?と想像していました。

特約店の話では、他社買いで軽減措置を取り消されている販売店は物凄く多いそうです。
(何度も書いていますが、消費者には分かりません)

だけどそれ以上に他社買いが過ぎると・・・
発券店値付けカードの販売数量を相殺するための数量が、正規ルートの(買掛の)請求書では足りない、というようなことが起きているのではないかな?


クボヒサノリさんのケースも、“経緯、理由は違うけど”、ソレですよね。

>CODでは対応できない。


当店でも数年前に特約店から「根抵当に現金担保の積み増しを」という話がありましたが、根抵当分の査定額が十分であることを示して回避した、という経緯があります。(過去記事あり)


他府県から大手が進出して市況が崩壊したりするのも、
クボヒサノリさんのように担保問題から様々な事象が発生するのも、
地域によって時差があります。

これが全国一斉に起きれば、と思う。
でないと対岸の火事でしかありませんから。

でも例え全国一斉に起きたとしても、店舗形態や販売数量、副業のあるなし等様々な理由によって判断、決断は分かれる。


だから、「みんなで給油拒否しよう」なんて呼びかけても無駄です。

それぞれの考え方、やり方があります。


今回のクボヒサノリさんの呼び掛けは、
その昔、系列仕入れではやっていけなくなって業転玉に手を出した販売店が「赤信号みんなで渡れば・・」と言いだしたのと同じではないのか?、とmasumiさんには思えるのです。


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※「給油のみサービスってどういう意味?セルフでないなら給油するのはサービスではなく当たり前なのでは?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかと思いますが、

このカードは「フルでもセルフでも全国一律」なのです。
消費者への請求額も、給油店が受け取る手数料も、フルでもセルフでも同じ。

セルフでは給油作業を消費者が自分で行うことになります。

※消費者がどこで給油しても、元売の出荷数量は同じです。


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4月9日 追記 

4月9日 燃料油脂新聞
※タイミングよくこんな記事が(笑)
揮発油分析に疑問の声、流通証明で品質は明らか

※「なのに何で自己分析させられなきゃいけないんだ」、っていう文句ですね(--;
品確法の軽減措置について書いた過去記事からいくつかピックアップしておきます。

意味なし品確法

欲のなせるわざ

揮発油等の品質の確保等に関する法律(品確法)