今月の雑誌「経済」5月号は、「資本論」第1巻150年の大特集です。不破さんの新連載「『資本論』全三部を歴史的に読む」が開始されたので、再購読をして、読み始めました。来月からは、若手の専従者とともに不破さんの「『資本論』全三部を読む」の集団学習も始めるので、その準備も兼ねて、読み始めています。
この間、ブログでも紹介した『対話する社会へ』の著者である暉峻淑子さんもエッセイ「私と資本論」に「希望をあたえてくれた労作」と寄稿しています。
「『資本論』が150年間も、研究者や大学のゼミや、労働者の勉強会でまじめに読まれ、資本主義社会の解明に光をあてているのも、理論と事実と行動の三方面からの分析に資しているからだと思う。本というものは、これだけのものを遺すことができるのだ、という希望をあたえてくれた労作だとも言える」と紹介しています。
私が「資本論」第一巻を読み始めたのは、大学1年生の3月14日。ちょうど、マルクス没後100年という日であった。しかし、結局、第1巻を読み切るのにも何年も費やしてしまった。「難攻不落」というのが「資本論」の印象だった。いまは、不破さんが「資本論」の道しるべを示しているし、「資本論」を読む環境としては、実に整っているといえる。問題は、読み切るという意思を持ち続けることができるかどうかだろう。若い専従のみなさんと試行錯誤してみたい。