「ショックからの覚醒」

2012-01-29 18:26:46 | 私の愛読書

11月に読み始めた「ショックドクトリン」。途中、地方選挙やほかに先に読まないといけない本が出てきて、のびのびになっていたが、ようやく最後までたどりついた。

なんという本だろう。この40年の世界中に起こった政治的事件を、ち密な取材と研究でその背後にあるシカゴ学派、新自由主義のやり方をここまでリアルに暴露した本を私は知らない。今日の規制緩和万能、「小さな政府」待望論とでもいう世界的な流れは、決して公正なやり方でつくられたものではない。チリやアルゼンチン、イラクやロシアどこをみても、人民の血で塗られた歴史として世界に登場してきたのだ。マルクスが、「資本論」の資本の本源的蓄積の部分で、近代資本がまさに血で塗られたものとして誕生してきたというくだりを思い出す。

そして、この本は、最後の「終章」で、世界の民衆が「ショックドクトリン」(参事便乗型資本主義)を乗り越えて立ち上がる姿に希望を託す。南米の大きな変化の意味もよく理解できる。

国民は、どんなショック状態に打ちひしがれても、決してあきらめることはない。敗北を教訓化し、次のショックに負けない戦術を生み出す。南米のたたかいは、そのことを示している。南米大陸では、ショックから立ち上がるに、30年近い歳月を要した。遅れて、新自由主義の波が押し寄せているこの日本で、この大波を押し返すにはどれだけの時間がかかるだろう。リーマンショックで一時元気を失いかけた日本の新自由主義も息を吹き返している。そのなかで、日本の若者は、きわめて厳しい現実に直面している。程度の差はあれ、これもショック状態といえるだろう。チリやイラクや、独裁政権下の国々で、新自由主義を押し付けるために、抵抗する人々を徹底して周囲から切り離し、隔離し、電気ショックや拷問で気力をなえさせた。いま、日本ではかつてのような拷問はないにせよ、若者を分断し、孤立化させ、自己責任を植え付けて、悪政に抵抗できない若者を大量に生み出す作戦が用意周到に日々実施されている。一方で、若者の犠牲の上に、日本の財界は空前の大儲けを謳歌している。

こうした現実に絶望してはいけない。私たちは決して負けない。かつて、戒厳令下にあり、何万人という活動家が命を奪われた南米の国々も、数十年かけて独裁政権を倒し、民主主義を大きく前進させている。形態の違い、条件の違いはあれ、この国も必ず変わる。いや、変えなくてはならない。それが、次の世代への私たちの責任だ。「二大政党制」戦略が破たんをし、それにかわる新しいファシズムともいえる勢力が台頭してきつつあるいまは、まさに歴史の分岐点ともいえるだとう。

これだけの本を世に著したナオミクラインに感謝!

いやー寒い、寒い。今朝は、古川は-15度だとか。北海道なみだ。

 

 

 


名取に通う毎日です

2012-01-20 18:54:05 | 日々のこと

いま、名取市の選挙があり、毎日、車で通っています。なかなかブログの更新もままならない。

名取市のゆりが丘から名取市や仙台市内を見渡しました。3月11日、ここから海岸部はどのように見えたのでしょうか…

おそくなりましたが、先週14日、どんと祭があり、息子と一緒に、近くの荒雄神社に行ってきました。これが、終わるとお正月も終わり。

 

 

 


昨日は「新春のつどい」

2012-01-10 23:40:43 | 今日の活動

昨日は、日本共産党宮城県後援会主催の恒例の「新春のつどい」でした。昨年は、一連の選挙での躍進、そして今年は総選挙での勝利をめざす意気が上がる、ハイテンションのつどいでした。

今年、総選挙を比例候補としてたたかう、高橋ちづ子衆院議員が決意表明。国会での被災地関連の質問は、すでに40数回にもなっているとか。まさに、被災地の声で政治を動かすために、獅子奮迅の猛奮闘です。

6議席から7議席に前進した仙台市議団。嵯峨団長をはじめ、全員が決意表明。いやーみなさん、実に個性的です。

個性的といえば、2議席から4議席に倍増した県議団。12月県議会をへて、ある他会派の県議は、「共産党は、実に個性的ないい人材をもっている」と評していたとか。今年の活躍が楽しみです。

私はといえば…、毎日、名取の市議選の応援に通う毎日です。

 

 


消費税増税、TPPをめぐって国の進路が問われる年

2012-01-08 22:25:21 | 今日の活動

民主党政権は、「税と社会保障の一体改革(改悪)」と称して、消費税の8%、10%そしてさらなる増税を打ち出しました。「ネバー、ネバー、ネバー、ネバーギブアップ」と「ネバー」を何回言ったのか知りませんが、とんでもない話です。しかも、増税で社会保障が良くなるならまだしも、年金も医療も介護も子育ても更なる制度の改悪です。これで、老いも若きもどうやって生きていけというのでしょうか。TPPで、アメリカの多国籍企業の日本乗っ取り計画も着々と準備中です。

今年は、総選挙の年。日本でも世界でも、指導者の顔ぶれが大きく変わりそうです。大きな変革の始まりか、それともファシズムの到来を許すのか、身が引き締まる一年です。

 

 

 

 

 


2012年

2012-01-03 17:59:51 | 日々のこと

あけましておめでとうございます。

2012年が明けました。昨年は、大震災と原発事故というたいへんな一年になりました。今年は、新しい希望がひらける一年になるようがんばりたいと思います。

お正月休みは、家族と里帰り。

那須与一にゆかりのある那須神社に初もうで。

そのあと、息子と別の神社へお散歩。

ここの出店には、タイ直送の「タイラーメン」という「絶品」のラーメンが毎年出ているのです。

私も息子もこれが大好き。1年に一度ですが、里帰りの楽しみの一つです。

 

今日は、午後、事務所の日直でしたが、明日から本格的に仕事を始めます。久しぶりの朝宣伝、そして11時からは「党旗びらき」です。今年は、総選挙が予想される年。地方選挙が終わって、一段落とはいかない情勢です。