5月5日、子どもの日。穏やかな日差しです。
今日は、ドイツ出身の思想家・革命家のカール・マルクスの生誕200年の記念日です。ヨーロッパの新聞や雑誌では大きな話題となり、ドイツの大統領も、マルクスの多面的な業績や現代的な意義について触れる講演を行ったことが今日の「しんぶん赤旗」にも取り上げられています。
私も、マルクスの著作や関連書籍は、学生時代からずっと読んできました。私の思想形成にとって、なくてはならない人物の一人だったことは間違いありません。これからも、マルクスを著作は、もっと深く読みこなさないといけないとも思っています。
21世紀を迎えて、マルクスの思想と生涯から何を学ぶのか。私は、マルクスが述べたことを固定したものではなく、もっと柔軟に発展的にとらえて解釈してもいいのかなと最近は思っています。
マルクスは、労働者階級の解放に人生を捧げたわけですが、マルクスの時代には、まだ普通選挙権も一部の国でしか実現していませんでしたし、今日でいう「市民と野党の共闘」もありませんでした。
歴史を振り返ってみると、時代の変化に対応できた組織は生き残り、対応できなかった組織は消滅してゆきます。企業の世界でも、政治の世界でも同じです。本当に私たちが時代の変化に対応できているのか、常に自己点検が求められます。
欧米でも日本でも、マルクスへの注目が高まっているこの時代。現実をしっかりと踏まえつつ、大きなビジョンと展望をもって日々をすごしたいと思います。