「金融円滑化法ができても、現場は何も変わっていない」

2010-02-27 22:28:46 | 私の主張


 小雨が残る一日でした。今日は、太白区で行動しました。
 午前中は、太白区の新婦人内有志後援会の「春のつどい」で情勢報告を交えて、挨拶しました。仙台市議の嵯峨さだ子さん、舩山由美さんも参加し、市議会の報告がありました。
 仙台市議会では、水族館への10億円の出資の撤回問題、アンパンマンミュージアムへの2億円の出資問題、敬老乗車証の改悪など、梅原市政から奥山市政になっても、市政は何も前進していないことが報告されました。
 参加者のみなさんからは、「医学部の定員が増えても、それだけでは地域医療の崩壊には歯止めがかからないのでは」「介護施設の不足は深刻だ」「民主党への効果的な批判の仕方は」など、さまざまなご意見が出されました。
 つどいの後は、参加者でJR長町駅前で街頭宣伝。私も一緒に訴えさせていただきました。
 
 午後は、長町地域で訪問活動。写真屋さん、クリーニング屋さん、床屋さん、雑貨屋さん等、次々と訪問し、ご要望をお聞きしました。
 「金融円滑化法ができても、現場では銀行はなかなか貸さない。以前と何も変わっていない」「中心商店街は、ほとんどが東京資本で地元は不動産業になっている」「金融面で制度改善がなされても、仕事がなければどうしようもない「民主党政権になっても、何も変わらない」等々の声が寄せられました。
 昨日、別の地域で、「ある大銀行では、金融円滑化法ができて、中小企業の融資担当者が相手企業の相談に乗って融資の話をまとめても、上司に次々と却下される。セクハラ、パワハラは日常茶飯事で、若い社員の自殺も相次いでいる」と職場の凄惨な実態を教えてくれました。
 地域の中小企業を支える金融機関の役割を投げ捨てて、マネーゲームにのめり込む大銀行の実態の一端を聞かされた思いです。(もちろんすべての銀行がそうだとは思いませんが…)
 この春、大学を卒業しても就職できない学生は、13万人ともいわれています。同時に、競争を勝ち抜いて就職できても、若い社員をきちんと育てようとする企業ばかりではありません。別の大銀行に勤めている若い方は、「毎日、職場に怒られに行くようなものだ」と家族に話しているそうです。
 誰もが人間らしく働ける、生きられる社会的なルールを確立することは急務です。














女子フィギュア、「すばらしい」の一言!

2010-02-26 22:17:09 | スポーツ
 今日は、午後から仙台市内で訪問活動です。午後1時前後にバンクーバーオリンピックの女子フィギュアのフリー演技で、日本の3選手が出場するので、その後に出発しました。
 今日の話題はオリンピックの女子フィギュアです。浅田真央さんが金メダルを取れなかったのをみなさん残念がっていました。でも、あの難易度の高いトリプルアクセルをショートプログラムも含めて3回も成功させ、ミスがありながらも200点以上もとったのですから、「見事」としかいいようがありません。安藤美姫さんも鈴木明子さんも、持ち味を十分に発揮したフリーの演技で、オリンピックでの入賞ですから立派です。
 それにしても、キム・ヨナ選手は、重圧のかかる舞台で、ショートでもフリーでもノーミスで、完璧な演技ですから、もう驚異的としかいいようがありません。ちなみに、キム・ヨナ選手がショートプログラムの最後に007ボンドガールのポーズをとっているのを見て、私が「演説の最後にあのポーズをやってみるか」といったところ、妻は「票が減るから、馬鹿なことはやめて」と一蹴されました。



私の愛読書(その3)「月光浴」(旭爪あかね著)

2010-02-25 21:44:42 | 私の愛読書

 「月光浴」(旭爪あかね著)を読みました。以前、雑誌『女性のひろば』に連載されたものが単行本になったものです。旭爪あかねさんの小説は、10年前に『民主文学』に掲載された「世界の色をつかまえに」を読んで以来、『稲の旋律』『風車の見える丘」と読んできました。今回の小説はその完結編ということで、「千華と新がどうなるのか」、毎日、帰宅途中の電車やバスの中で楽しみにしていました。
 作者自身が学生時代から引きこもりを体験したというだけに、当事者でないと書けない叙述が多いのですが、いまの若い世代の心の琴線に触れるすばらしい小説だと思います。ぜひ、若い人たちにお薦めの本です。
 旭爪さんは、以前、「毎晩、宮本顕治と百合子の獄中書簡を読むことを日課にしている」と何かに書いていましたが、『稲の旋律』からの三部作を通して読むと、何か、宮本百合子の『伸子』『二つの庭』『道標』を連想するような組み立てになっていると思うのは、私だけでしょうか。
 『稲の旋律』で描かれていた主人公と『月光浴』で描かれた主人公は、小説中の時間では、わずか1、
2年の違いしかないのですが、月光浴』で描かれている主人公やその友人たちは、実に広い社会的な視野をもっています。長距離トラックの運転手の実態調査や農産物の輸入自由化、イラク戦争など、作者がよく勉強し、調査していることが伺えます。こうした作者の努力と成長が作品の奥深さを生み出しています。(何か評論家的な文章になってすみません…)

 異常な競争と「自己責任」の強要で、無数の青年が傷つき、苦しんでいます。心の傷をいやすことは決して容易ではないでしょう。若い世代と向き合う私たち自身も問われていると思います。そして、何よりも若者を追い詰めてきた政治の責任を問わなければなりません。


親の介護で悲鳴!

2010-02-24 09:04:14 | 教育、社会保障
 昨日は、仙台市太白区で地域の支部のみなさんと行動しました。ぽかぽか陽気で、訪問活動には絶好の日でした。
 平日の日中ということで、高齢者の方々ばかりでしたが、都会の住宅地でも、一人暮らしのお年寄りの多い地域です。あるクリーニング屋さんのおばあちゃんは「昨年だけでも、この地域で4、5人の孤独死があった。支え合いが必要だ」と話しています。
 ある60代の女性は、「92歳の母が、登米市津山に一人で住んでいる。老健施設に入所しているが、退所を迫られている。毎週、電車で往復6時間津山に出かけて介護をしているが、今の施設以外に入れる目途は全然ない。介護施設がなさすぎる」という悲鳴をあげていました。
 県民の世論に押されて、村井県政は、来年度、800人分の特養ホームを建設する計画ですが、それでも圧倒的に施設が不足しています。民主党政権は、さらにお年寄りの病院からの追い出しを進めようとしています。後期高齢者医療制度の即時廃止と介護保険制度の抜本的な改善は急務です。「生命行政」の精神が必要です。





大門みきし参院議員とともに仙台の経済団体を訪問

2010-02-22 22:13:51 | 今日の活動



 今日は、大門みきし参院議員、党県議団、党仙台市議団のみなさんとともに、仙台の経済団体を訪問し、意見交換をしました。
  仙台商工会議所では、経営指導員の千葉勝由さんから、商店街のかかえる困難について説明がありました。あまりに固定資産税が高くて、地元老舗が仕事ができず、ビル賃貸の不動産業になっていること、仙台七夕など地元行事への協力が得られないお店があるなど、苦労話がお聞きしました。(地元率20%!)
 仙台中央卸売市場では、水産、食肉、青果など7つの会社の社長さん等から行政への要望をお聞きしました。みなさんがお話していたことは、大型の量販店が卸売市場を通さずに販売しているため、卸売市場が価格形成の場でなくなっていること、この価格では、生産者も卸売もとても続けられないということです。本来、海産物でも青果でも、再生産を保障する適正価格というものがあるはずですが、量販店の買いたたきが横行し、異常なダンピングがまかり通っています。大門議員からは「ある程度の規制が必要だ」と発言もありました。
 私は、これまでは主に農協、漁協、森林組合など、生産者の団体との懇談が主でしたが、そこでも「漁民が魚価を決められない」「量販店に買いたたかれる」など、同様の声が出されています。「消費者の利益」という言葉で、再生産ができなくなり、農民や漁民がいなくなれば、最も被害を受けるのは消費者です。あらためて、流通の問題点が見えてきました。