妻がメッセージを寄せてくれました。
妻がメッセージを寄せてくれました。
まもなく、大型連休がはじまります。これまでとは、全くちがう連休です。全国からは、大勢ボランティアが駆け付けます。社会福祉協議会のボランティアセンターはどこも一杯です。日本共産党も民主青年同盟も全国ボランティアを呼び掛けており、すでにたくさんの方々が登録をしています。「被災者の役に立ちたい」と宮城県にやってくるみなさんに、きちんとお仕事を提供できるように、いろいろと段取りをとっていますが、なかなかたいへんです。(笑い)
明日は、午後から、息子の小学校の授業参観とPTA総会があります。私は、5年生の学年委員長になったので、総会では、議長をやることになりました。慣例で、5年生の学年委員長が務めるのだそうです。連休は、ほとんど休めそうにありませんが、どこかで家族3人、近場の温泉には行こうと思います。
昨日は、一昨日の激しい雨がすっかりとあがり、仙台西地区委員会の救援物資お届け隊のみなさんが、日
比野淳地区委員長を先頭に、仙南の亘理町に出発しました。仙台西地区は、一昨日には雨の中、岩沼市
に入りました。2日連続、総勢20人です。ご婦人のみなさんが大勢はりきって、参加しました。
私は、朝、事務所で見送りました。
午後は、民青同盟の県代表者会議に党を代表して参加し、ご挨拶させていただきました。
代表者会議では、参加者のみなさん、震災後、初めて会う人も多く、震災当日の様子などそれぞれが思い
の丈を語り合っていました。
「震災で不安だったけれど、民青の仲間と班会議で語り合えて、前を向いていくことができた」「(坂病院の仲
間)震災直後に全国から支援の医療チームが駆けつけてくれて、民医連にすごく誇りがもてた」など、語られ
て、あたたかな会議となりました。
新県委員長に岩渕大地君が選出されました。期待の星です。
民青同盟は、4月27日から5月8日まで、全国からのボランティアをいっせいに受け入れます。若い力に期
待しつつ、全国からくる民青同盟員のみなさんが力を思う存分発揮できるよう、協力してすすめていきたい
と思います。
『仙台平野の歴史津波』より
「私たちのこうした(幸福、繁栄、隆盛等々)よいことずくめの背景には、つらい、哀れな、悲しい、惨めな、“グッ!!”と耐え忍んできたむごい不幸な歴史の積み重ねがあり、そのお陰で今日の幸せと繁栄と大いなる隆盛があることを知るべきでありましょう。
ところが、何時の時代でも人間は、いやなこと、不都合なことはみな避け、忘れようとし、そして省いてきました。人間が生きているあらゆる社会では、歴史の中から、汚点や不都合なことを切り離して、きれいな歴史だけを残そうとしました。自分のことや家族そして家系などが美しく飾られて、後世に残されるのがその一例です。こうしたことで、子孫に、現代社会には美田といわれる財産や美談として語り継がれた歴史だけを残してきました。これが、現在までの私たち人間社会の中で書き綴られた歴史であったのです。
私たち人間には、地震、津波、その他の自然現象によるさまざまな災害を止めることは絶対にできませんが、人間の英知と努力によって、こうした自然災害による被害を最小限に防ぐことはできるとおもいます。私たちは人間社会はいつも、こうした自然現象との共存によって存在することを忘れないでほしいと思います。
過去の仙台地方には、古代から続く謎だらけの空洞化した歴史がありました。それは、信じられないような惨めな大災害が介在したからであり、本書ではこの検証に重点を置き、そして更に、これから起こりうると考えられるこうした地震津波による災いに対し、私たちはどう生き抜かなければならないのだろうかということも併せて書かせていただきました。
本書は、津波に関しての歴史事実の重い蓋を取り外すことを試みた書として、おそらく日本では初めての書だということです」
「仙台地方の歴史の中で、空洞化した時代の醜い・不都合な出来事とは、過去において、仙台平野に襲来した巨大津波の史実があったことです。恐らく、こうした津波襲来を意識して歴史研究をしてきた人はほとんどいなかったと思いますが、歴史の空洞化がその時代にあったことをうすうす感じて研究されてきた人がいたことでしょう」
「『仙台平野の歴史研究』という著書は、過去の歴史津波には、周期性と法則が見出されるので、これから起こりうると思われる未来に対する警鐘として、今から、何を、この仙台地方で、どうしなかればならないかを真剣に受け止め、どのような対策を講じるべきかを論じた本です。慶長津波級の巨大津波は、同じ海域で何回も繰り返して発生していることを、まず知って欲しいということと、その海域は、宮城県近海であり、原始社会から現在まで、何回も、数百年に一回は、必ずこうした巨大津波を経験してきたのが、私たちの住んでいる仙台平野であることを認識してください。
そして、こうした巨大津波発生の周期性から、西暦2000年代には、津波発生とその襲来の危険性を予告する地震・津波学者がいることを忘れないでほしい。歴史研究者は、歴史を書き著すということを通じて得られた経験則により、これから起こりうると考えられることに対して、どうしなければならないかということにも言及する使命があると考えます。ここでは、当然、この仙台地方に住んでいる人々の命をまもるためには、どういうことが必要なのだろうかということです。
これまでの仙台平野には、何百年もかかって、これまでの豊かな、潤いのある地方にまで発展して、今日のさまざまな文明を構築してきました。しかし、こうした地方に、若し、巨大津波が襲来したらどうなるだろうか。三陸地方でしたら、津波の常襲地帯で、津波警報の発令とともに、後ろの高台といわれる
山へ素早く逃げれば必ず助かります。だが、仙台地方はどうだろうか。逃げる高台もなく、津波発生を知らせる警報装置もない…など、逃げる術がない。いま、津波に対する防災は皆無である。一体、どうするか… 」
「その詳細については、『仙台平野の歴史津波』をご覧いただいて、歴史津波を通じ、津波被害は数時間内にすべてのものを破壊しのみ込む、他の災害とは比較にならない程の大災害であることを理解され、いち早く、来るべき巨大津波に備えて、できる限りの対策が実現されますようにお願いいたします」
この本は、すでに絶版となっていますので、私自身の自省の意味もこめて、その冒頭部分を紹介させていただきました。これは16年前の執筆です。
私は、今日、救援物資の運搬を兼ねて、多賀城、塩釜、松島、野蒜海岸をみてきました。震災から40日を超えているのに、まったく状況がかわっていないようにみえる地域も少なくありません。十数年前、よく民青同盟で夏合宿をした野蒜駅周辺も瓦礫の山で、自衛隊による捜索活動が今日も続いていました。 指定避難場所であった野蒜小学校に津波が押し寄せ、百人以上がなくなったことが報道されています。また、その近くにある松島医療生協のデイサービス「なるせの郷」は、津波の直撃を受け、所長さんと2名の職員が命を落としました。道路が通れるようになったとはいえ、その周辺は、いまもほとんどそのままです。
私は、この光景をしっかりと目に焼き付けておかねばならないと思っています。
仙台市出身で、ヤクルトスワローズの由規投手が昨日の中日戦で完封勝利をあげ、今季初勝利!!
私も応援していました。
由規投手は、「(被災地のためにも)今年は、特別な一年になる」と発言しています。東北の多くの野球ファンのためにも、ぜひ最多勝を目指してほしい。
もちろん、東北楽天も星野監督のもとでリーグ優勝をめざし、秋の日本シリーズは、東北楽天VS東京ヤクルトなら最高だと密かに思っています。