手間をかけてこそ成長する

2016-03-29 15:22:05 | 雑感

今日の「しんぶん赤旗」の11面のくらし・家庭欄。NPO法人パノラマ代表の石井正宏さんの今日の投稿「教育と雇用の接続を支える」第5回目、「手間をかけてこそ成長する」を読んで、私自身の日々の生活と仕事をふりかえり、反省しています。

石井さんは、教育と雇用のギャップという視点から、企業が若者に手をかけていない現状をやわらかく批判しています。

某企業の方に「PCくらいできないと採用はキツイ」と言われた。某高校の先生に伝えると「それは、企業が教えることじゃないの?」と不機嫌に言われた。教育と雇用の間に壁が立ちふさがった気がした。

「おとながひと手間かければ自立できない若者はいない」。これが僕の信念だ。ひと手間では済まない若者も多い。それでも、手間をかけられた若者は成長する。それができなくなってきている。

かつておとながこんなに忙しい時代はあったか?昔の日本映画を見ると、みんなアポなしで「ヨオ!」と言って職場にやってくる。今では非常識なことだ。アポ取りを電話ですることすら相手の時間を奪うと、非常識になった。

そんな余裕のないおとなたちは、手間のかかる若者を敬遠する。履歴書の空白は、手間のかかる証明なのだ。生徒に声をかけられた先生は「ごめん、いま忙しいから」と断り、会議へと急ぐ。教育と雇用のギャップはおとなたちがつくりあげている。

(略)

わが身をふりかえってどうか。企業の人たちと立場は違うが、忙しさは同じかそれ以上だと思う。利益の追求ではないが、目の前の政治目標の実現のために、非常に限られた専従職員で対応しないといけない日々。当然、余裕がなくなる。しかし、若者の育成には時間と手間がかかる。これを避けていては、後継者不足はいつまでたっても解消できない。ここで批判されている企業の人間と比べて「私はちがう」と果たして言い切れるのか。

若者から「この人に言ってもどうせ解決しない」「聞いてもらえない」「人の扱いが雑」と一度思われたら、その不信感を解消することは実にむずかしい。

そんなことを考える毎日です。

「手間をかけてこそ若者は成長する」

 

 

 

 

 


この間のこと、いまの勉強…

2016-03-27 21:16:05 | 日々のこと

この数日間、別のブログの開設と更新で忙しく、自分のブログを放置していました。

昨日は、あったか宮城の会の「第2回地域づくりを考えるつどい」。その若者分科会の準備が結構大変でした。しかし、パネラーのみなさんが快く要請を引き受けていただいて、初めての試みとしては、まず成功したかなと思います。

昨夜、今夜と2日続けて事務所の宿直。今夜は、大和町と川崎町の選挙の開票日です。ぎりぎりの攻防ですが… 結果は…

 

さて、最近は、不破さんの「資本論全三部を読む」を、遅まきながら7巻までようやく読了。高村よしあつさんの「資本論の弁証法」を併読中。かつて、ある経済学の著名な先生から「資本論は、第一巻が基本。これを熟読すべし」と言われた記憶があり、第一巻だけは4回ぐらいは通読していたのですが、第二巻は一回だけ、第三巻は途中までという状態が何年も続いていました。忙しさとほかに読むべきものがたくさんあると言い訳をしながら…。ところが、高村先生の講義を聴いていると、「資本論は第一巻を読んだだけで、『資本論を読んだ』と思っている人がいるが、それは間違いだ。資本論で最も面白い部分は、第二巻と第三巻だ」との話に赤面。確かに、恐慌論は、第二巻と第三巻だし、資本主義の本質から現実に迫っているのは第三巻。やはり、いろいろ口実に遠ざけていはだめですね。

「資本論」を弁証法的に読み解くところが実に面白く、すっきりと理解できる。本質と現象、抽象的可能性から具体的可能性、そして現実性への転化。事柄、条件、活動というカテゴリーは、なじみにくいものがありますが、ここを理解することが、恐慌を哲学的に理解するということでしょうか。心が痛むことですが、多くの人たちが理解に苦しんでいる不登校や引きこもり問題も、実は、弁証法を深く理解することで、その本質的な理解、不登校がおこる可能性から現実への転化を説明できるのだと私は考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


戦争法の強行採決から半年

2016-03-19 13:41:22 | 国政選挙

昨年9月19日の戦争法の強行採決から半年の今日3月19日。宮城県内でも、戦争法の廃止に向けた県民の行動が続いています。仙台市内では、市民団体による集会が開催されました。

3月4日に5野党の統一候補となった桜井充参院議員も駆けつけ、力のこもった挨拶をおこないました。

共産党からは、参院比例予定候補のいわぶち彩子さんが「桜井さんの勝利のために自分も全力でがんばる」と決意表明。いわぶちさんは、今日、明日と仙台市内の泉区、宮城野区、若林区で20ケ所、街頭から訴えています。

戦争法をめぐるたたかいの舞台は、夏の参院選挙にむけて動いています。

 

 

 

 


宮城県で4野党合同の街頭演説、キックオフ!

2016-03-13 15:14:56 | 国政選挙

3月2日の民主党県連と共産党県委員会の政策協定を受けて、本日午後、仙台市内で4野党の合同街頭演説が行われました。市民の注目度も高く、大勢のマスコミ関係者も取材に来ていました。

共産党からは、いわぶち彩子比例予定候補が決意表明しました。

共産党をはじめとする各党の県議、仙台市議も駆けつけました。

まさに、本番さながらの街頭演説という感じです。

私たちにとっても、初めての体験ですが、実に気持ちのいい共闘がつくられました。

この流れが次々と全国に広がってほしい…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


震災から5年…

2016-03-12 17:17:38 | 雑感

東日本大震災から5年ということで、この数日、地方紙、地方局のみならず、全国紙、全国局が被災地の現状を報道しています。それについては、コメントしませんが、私自身についていえば、大震災は、自分の生き方を考える大きなきっかけになったことは間違いありません。私自身がも何度も通った地域が一瞬のうちにがれきの山となり、多数の県民が亡くなった。タイミングが一つ違えば、自分が津波に飲み込まれていた可能性すらあるからです。生と死。自分が何のために生きているのか。震災後、残された人生をいかに生きるか。考えさせられた5年間でした。人間には、誰にも、生きている意味がそれぞれにある。歴史の中で、果たすべき役割がある。私の場合は、最大の役割は、人をつくること、人を育てることでしょうか。それに、ふさわしい人間にならなければと思います。

 

今日は、宮城県内、中学校の卒業式でした。外から見る感動的な式典とは裏腹に、その卒業式に出席できない事情を抱えた子どもたちが日本中に大勢いることを知りました。ネットを見ていても、なぜ不登校がおこるのか、なぜ引きこもりが生まれるのか、その真の原因はほとんど明らかになっていません。この分野には、明快な理論がない。私たち夫婦がお世話になっているカウンセラーの先生ぐらいなのではないかと危惧しています。