昨夜の官邸前、国会議事堂前の原発再稼働ストップの抗議デモ、15万人から18万人とも、20万人とも報道されています。
本日の「しんぶん赤旗」は、一面トップで大きく報道しています。さすがに、今朝の「朝日」「毎日」「河北」なども、集会の写真を掲載していますが、申し訳程度という扱いです。外国の新聞記者が「日本も変わり始めた」といっているそうですが、まだまだこれからです。国会が民主、自民、公明で、国民多数の声に耳を傾けようとしないなか、壮大な国民的運動で、包囲していく以外にはありません。国民が動かない限り、一歩も先にはすすめません。
一方、海の向こうでも大きなうねりが。南米のチリでは、学生が学費の無償化を求め、12万人がデモに立ち上がったとか。
「現地からの報道によると、南米チリの首都サンティアゴで28日、学費無償化などをもとめる学生のデモがあり、主催者側によると今年最大規模の12万人以上が参加しました。同国では、ピノチェト軍政(1973から90年)時代に、教育分野への民間資本算入が奨励され、教育予算が大幅に削減されました。こうした政策は民政移管後も続き、高学費に苦しめられている学生らは、利益優先の教育政策の転換や学費の引き下げなどをもとめ、昨年5月以来、大規模な抗議行動を続けてきました。こうした批判を受け、ピニュラ政権は今年4月、大学生向けの学費ローン制度への銀行資本の参入を排除し、国の資金で低利のローン制度に切りかえる制度改革を提案しました。しかし、学生らはそれでは不十分だとし、5月には10万人が参加するデモを行っていました。今回のデモでは「無償で質の高い公教育を」と書かれた巨大なチリの国旗も登場。行動を組織した学生代表の一人、ノーム・ティテルマンさんは、『教育は消費者向けの商品ではない。権利だ。そのためには公教育の充実が必要だ』と訴えました」(6月30日「しんぶん赤旗」国際面)
ショックドクトリン(新自由主義)の最初の実験場・チリでは、いま学生が勇敢にたたかっています。増税と社会保障の削減に反対するたたかいが、ヨーロッパ諸国でも大きく広がっています。日本の原発デモもその中に合流しています。まさに、諸国民の運動が歴史の前面に出てきた感があります。新しい時代の幕開けです。