県民のみなさん、日本共産党のかとう幹夫です。
私は、栃木県黒磯市で生まれ、28年前に東北大学進学のため、ここ宮城県にまいりました。大学では平和運動をとおして日本共産党に出会い、作家の小林多喜二の生き方に共感し、入党しました。
「若い方々が、将来に夢と希望がもてる日本にしていきたい」「格差と貧困のない、平和な世の中をつくりたい」、これが、私が政治家を志した原点です。
私は、現場主義を大事にしてきました。
2月28日に発生したチリ地震津波では、気仙沼、南三陸、石巻、塩釜浦戸諸島など、被災地にいち早く駆けつけました。「一生懸命に育てたカキやワカメがすべてだめになり、これから数年間、収入の道がない」、浅海漁業のみなさんの声と要望をお聞きし、政府・水産庁にくり返し届けてきました。
働き盛りの46歳、若さと行動力を発揮して、県民のみなさんの声を国政に参議院に届けるために全力でがんばります。
いま、日本の外交、経済、くらしが行き詰まっています。宮城県では、昨年の完全失業率が6.4%、企業倒産152件、負債総額298億円、国民健康保険税が高すぎて払えないご家庭が9万世帯。農村漁村の過疎化、後継者不足も深刻です。
この大本に何があるのでしょうか。外交では、アメリカ政府いいなり、内政では財界・日本経団連に頭が上がらない。ここを転換し、アメリカにも、財界大企業にも、国民の立場できちんとモノがいえる政治になってこそ、日本の政治は変わります。
以下、4点、政策を述べさせていただきます。
一つめは、消費税の増税問題です。
菅・新内閣は、「強い経済、強い財政」の名のもとに、大企業への減税とその穴埋めに消費税の税率を10%に引き上げることを表明しました。平均的な4人家族でなんと年間34万円の消費税負担です。
いまでさえ、ぎりぎりの生活を強いられている国民は、とても生きていけません。
年間5兆円にのぼるムダな軍事予算にメスを入れること、また、巨大企業と大金持ちの方々に適切な税負担をしていただければ、財源は十分に生み出せます。
県民の暮らしを守るためにも、消費税の10%増税をストップさせましょう。
二つめは、若者の雇用問題です。
「学校を卒業しても就職先が見つからない」「朝から深夜まで働いても、生活できる給料がもらえない」など、若いみなさんの雇用は深刻です。何よりも、人間を使い捨てにする労働者派遣法は抜本的に改定し、正社員が当たり前、正規雇用が当たり前の雇用のルールをしっかりと作らせます。
三つめは、農林漁業の再生です。私は、この間、県内の農協、漁協、森林組合のみなさんと意見交換を続けてきました。国民に食料を安定供給するために、朝早くから懸命にがんばるみなさんを応援いたします。生産者米価の暴落に歯止めをかけ、一俵60キロ1万8千円の価格保障、所得補償を目指します。コメの完全自由化につながる日米自由貿易協定、日豪経済連携協定の推進には、断固反対します。
四つめは、沖縄の普天間基地問題です。
菅・新政権は、基地の重圧を沖縄に押しつける日米合意を忠実に実行するとアメリカと約束しました。しかし、沖縄県の実態はどうか。普天間基地に隣接する小学校では、米軍機が校庭に墜落することを想定した避難訓練が行なわれています。沖縄県民は、常に死の恐怖と隣り合わせです。日本政府は、普天間基地の閉鎖、撤去の立場で、アメリカ政府と本腰を入れた交渉をすべきです。
県民のみなさん。再度、訴えます。
消費税の10%増税を許すのかどうか、これが参院選挙の最大の争点です。今後、3年間国政選挙がない中で、すでに政府与党からは、早ければ2012年にも増税という話も出ています。
消費税が10%になれば、母子家庭や生活保護世帯、一人暮らしのお年寄り、失業者の方々は生きていけない。いまでさえ年間3万人の自殺者がいるこの国で、大増税したら、どうなるのでしょうか。「消費税の10%増税」を軽々しく言葉にする政治家の方々は、どれだけそのことがわかっているのでしょうか。なぜ、空前の内部留保をため込んでいる巨大企業や高額所得者に負担をもとめないのでしょうか。私は、たいへんな憤りを感じています。
定数2の宮城選挙区を勝ち抜くことは、決して容易でない、きわめて困難なたたかいであることは、十分理解をしています。しかし、大増税が強行されたこの国の未来、子どもたちの将来、県民の暮らしを想像するとき、いまどうしてもたたかわなければならないのです。
私は、死力を尽くしてたたかいます。私を応援していただけるみなさんが、これから、お知り合いの方々に、10票20票と支持を広げていただければ、十分に勝機は開けます。
みなさん、宮城県選挙区では、私、かとう幹夫へ。比例代表では、日本共産党への支持を大きく広げてください。
どうかよろしくお願いいたします。
日本共産党の参院選挙政策
http://www.jcp.or.jp/seisaku/2010_1/2010-6-18_sanin_seisaku.html