今日は日本三景・松島へ

2013-05-29 22:42:48 | 日々のこと

今日は、日中、お休みをいただいて妻と一緒に松島へ。ちょっとした理由があって、妻を車に乗せて、松島デート。

平日ということもあり、観光客は少ないとはいえ、それでも松島。ツアーのお客さんもたくさん来ていました。

宮城県に住んで32年目。「いまさら松島でもないだろう」と思われそうですが、仕事抜きで松島に来るのは、12、13年ぶり。素通りすることはよくありますが、今日は、松島の名庭園・円通院と瑞巌寺を散策(?)しました。

円通院にある三慧殿。19歳の若さで亡くなった伊達政宗の嫡孫・光宗君の死を悼んで建立されたもの。なかには、支倉常長が西欧より持ち帰った様々な文化を模様として描かれたものがあり、徳川時代以降3世紀半もの間、公開されずに現在に至った伊達藩の秘蔵とか。

こちらは、バラの庭「白華峰西洋の庭」。まだ、バラは咲いていませんが…

こちらは、瑞巌寺・大書院で特別公開されている伊達政宗公の位牌です。代々の伊達藩主の位牌が公開されています。本来は、本堂に安置されていますが、いま本堂は2016年3月頃まで修理期間で非公開。こちらで見ることができます。立派なものです。

3・11の津波も瑞巌寺の目前まで押し寄せてきました。松島海岸のお店は、営業を再開したところもありますが、まだシャッターが降りたままのお店もあります。

お昼は、牡蠣丼をいただきました。見た目以上にたいへんボリュームがありました。

残念ながら、妻とは松島で分かれて、私は仙台へ(今夜は事務所の宿直なのだ(><))。途中、仙台駅前の本屋さんで城山三郎氏の本を見つけて、読み始めています。城山三郎氏は、非常に気骨のある方だと思っていたので、いま読んでいる池井戸潤氏の小説と合わせて、城山文学にもハマってみようかと、時間のない中で欲張りだと思いつつ、いろいろ手を出しているところです。

 

 

 


最近思うこと

2013-05-18 10:23:02 | 私の愛読書

  事務所に届いた『いつでも元気』(全日本民医連発行)の6月号を眺めていたら、NPO法人福祉広場理事長の池添素さんの「大切なあなたへ」という文章に目が止まりました。池添さんといえば、息子が保育園に通っていた頃、仙台市で開催された全国保育合研で楽しい講演を聞いたことがあったので、懐かしい思い出が蘇りました。さて、そのなかの文章。「(ある小学校で4年生に『ともに生きる』というテーマで話をしているときのこと)みんなに『イキイキと生きられる世界はどんな世界ですか?』とたずねました。校長先生が聞いている前でしたが、即座に出てきたのは『宿題のない世界』『学校のない世界』。ほかの子どもたちからも「そうだそうだ」の大合唱」「子どもたちがいちばんイキイキと輝けるのは、学校と宿題がない世界だと教えてもらいました。にもかかわらず、子どもたちは毎日イヤな学校へ出かけ、宿題と格闘をしているとすれば、えらいものです」…。

 これを読んで、わが家も同じだったなあと思いました。息子が小学生のときは、「とにかく宿題がなければいい」「どうして宿題なんてあるの?」―この言葉を何十回聞かされたことでしょうか。息子が2年生のときの担任の先生に率直に聞いたことがあります。そのときの答えは「中学生になると毎日2時間勉強しないと学校の授業についていけない。それは、小学校の低学年の時から慣れておかないといきなりはできない。だから、最低でも、学年×10分の宿題の時間は必要なのです」というものでした。

 その息子もこの4月から中学生。宿題の多さには、時々悲鳴をあげながら、でも何とかこなしています。理解するというよりも、ノート何ページとにかく空白を埋める、理解するかどうかという以前にノルマを必死にこなしている感じです。こうやって、子どもたちを上司の言いなりに「従順に生きる」労働者にしようというのがいまの教育なのだなーとつくづく思います。息子には、学校の勉強は励ましつつも、「学校の勉強は学ぶことの一部。学校では教えてくれない大事なことがたくさんあるんだよ」といって、朝は朝食を食べながら、テレビのニュースを一緒に見て、アメリカの竜巻のこと、原発、朝鮮半島、エネルギーなど、いろいろおしゃべりをしています。

 

  いま、読み始めた本が『ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪』(今野晴貴著)。著者は、仙台市出身のNPO法人POSSEの代表です。この中に、ブラック企業の恐ろしい実態が記されています。

 超大手の優良企業といわれている衣料品販売X社、その新人研修は、「統一教会」もびっくりするような「洗脳」教育と言っても言い過ぎではないと思います。

「こうした研修の目的は何か。第三者の目から見ると、技術の向上や基本的な社会人としてのマナーを企図してはいないようだ。本当の目的は、従順さを要求したり、それを受け入れる者を選抜することにあるのではないか、と疑われる。それを裏付けるように研修では、怒鳴るなど、威圧する場面も多々あったというが、新卒が一番困惑し、精神を圧迫されるのは、言葉のきつさではなく、怒られる理由がわからないところにあった。Bさんがいうには『言葉がひどいっていうよりも沸点がよくわからなかったですね』。また、Aさんも『どういう方針でこの人はキレてるんだろうって疑問でした』という。Bさんは、『同期の人とか、この会社に入るとこういう感じで人が変わっていくんだって思いました』と話してくれた」

「はじめは違和感をもっていた新卒たちも、次第に『染まっていった』という。Aさん曰く『経営者に染まったほうが楽ですね。染まれない方がつらいと思う。私も染まって、講師が質問を言い終わった瞬間、みんな我先に“ハイッ”というようになっていました』」。

  随時紹介したいと思います。

 

 今日読み終わった本が、重松清さんの『十字架』。いじめで自殺した中学2年生、残された家族、遺書に「親友」とかかれていた主人公、自殺した生徒が好意を寄せていた女性生徒、「十字架」を背負わされた人々のその後を描いているですが、読んでいてとにかく「心が痛い」。現話を元にした小説だけに、ズシリと重いものを感じさせます。著者の重松さんは、構想に4年間をかけたというだけに、確かに読み応えがあります。私も、息子が生まれ、小学校に、そして中学校に入学し、それとともに、自分が忘れていた子ども時代を思い返すことが増えてきました。「息子と同じ年頃のとき、自分はどうだったろうかと」。そして、当時と今の時代の違いも。重松ワールドは、息子がいるからこそ、のめり込めるのだと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「オレたち花の1963年生まれ組?」

2013-05-11 22:32:18 | 私の愛読書

 最近は、文学のおもしろさにハマり始めています。 

 いま、読んでいる本が池井戸潤さんの『オレたち花のバブル組』。3月から4冊読んできた重松清さんからはちょっと離れて、経済小説の世界に浸っています。考えてみれば、重松清さんも池井戸潤さんも、そして私も、生まれが1963年(昭和38年)。同じ時代を生きてきた親近感があるのかもしれません。

                                 

  『オレたち…』は、巨額損失を出した一族経営の老舗ホテルの再建を押し付けられた、東京中央銀行の半沢直樹が、会社内の見えざる敵の暗躍、金融庁の「最強のボスキャラ」との対決、同僚の出向先での執拗ないじめ…、こうした障害を乗り越えられるのか、どんどん引き込まれる経済小説です。経済を勉強しようと思ったら、いろいろなデーターや論文だけでなく、大企業で働くサラリーマンの働く実態等を知ることが必要だと思いますが、池井戸さんはさすが元銀行マンだけあって、実にリアルに銀行の内部を描いています。すぐれた経済小説は、小説としてもおもしろいが、経済の生きた勉強にも役に立ちます。以前、山崎豊子の『大地の子』を読んでいたら、自分が最新鋭の製鉄所の中にいるかのような感覚に陥るほど事細かく描写していて、山崎豊子さんという作家の凄さにびっくりしたことを思い出します。 

                                   

 もう一つ、昨日から仕事の合間に読んでいる雑誌が『民主文学』6月号。小林多喜二没後80周年ということで、多喜二の文学を語る集いがあり、そこでの「青年トーク」が興味深かったので、思わず買って一気に読んでいます。発言した3人の青年がいずれも民青同盟の県委員長経験者や現役の都委員長さんということもあり、その瑞々しい感性の豊かさに感心しました。多喜二の文学そのものにも新しい発見があったのですが、それ以上に若い3人の方が、小学校時代から実にたくさん本を読んでいたことに驚きました。世間では、「最近の若者や子どもたちは本を読まない」と言われますが、今の時代でも、熱心に本を読んでいる子どもたちは少なくないのです。私の息子は、小学校時代はゲームばかりに熱中する生活でした。「これではまずい」と思い、中学に進学したこの機会に何とかしようと、5月の連休に仙台で最も在庫の多い本屋さんに連れて行き、「どれでも好きな本を買いなさい」と言ったところ、探偵ものの本を3冊、世界遺産の本やロシアの旅行誌、ブラックホールの本を買ってきて、連休中は、ゲームを脇に置いて、一生懸命に読みふけっていました。まあ、探偵ものといっても、私も小中学校の頃は「怪盗ルパンシリーズ」ばかり読みふけり、児童文学などあまり見向きもしなかったので、その点ではあまり褒められる少年時代ではなかったと思いますが…。とにかく、自分が興味をもてるところから、どんどん読みすすめて欲しいと思っています。ちなみに、私が読んだ重松清さんの『青い鳥』も薦めてみたら、「さっと読んだよ」と言っていました。どれだけ理解できたかはわかりませんが…。子どもは、本来、本が大好きなのでしょう。

 ちょっと脇へそれましたが、『民主文学』6月号には、民主文学新人賞の受賞作品が掲載されています。若い労働者、非正規労働者のたたかいを描いた力作です。興味がある方は、ぜひ一読を!

  とにかく、参議院選挙にむけてネットが解禁になったということで、私の周囲もSNSが毎日話題になる今日この頃ですが、世間の流れに乗ることに抵抗を感じる私は、SNSとは一定付き合いつつも、「いまこそ紙文化で読書」「いまこそ文学」「政治も経済も貪欲に」ということで、ひたすら読書にハマる毎日です。

 

 

 

 

 

 

 


第84回メーデー

2013-05-01 16:14:42 | 今日の活動

今日は、5月1日メーデー。労働者の祭典です。4月上旬並みの寒さの中、宮城県では、仙台の中央集会を始め、県内各地で集会が開催されました。

仙台の中央集会には、高橋ちづ子衆院議員が参加し、連帯のあいさつを行いました。

集会後は、参加者でデモ行進。高橋ちづ子さんといわぶち彩子さん(参院宮城選挙区予定候補)が先頭に立って行進しました。

デモ行進を県議団と仙台市議団が迎えました。みなさん、素敵な笑顔ですね。

宣伝カーからは、横田有史県議といわぶち彩子さんが激励を行いました。彩子さんの演説も、日々上達しています。これから3ヶ月間、楽しみです。

連休明ければ、参院選挙まで一直線です。アベノミクスは、最初に国民に「アメ」をばらまいて、あとから国民に鞭を打つ、かつてのドイツの鉄血宰相ビスマルクばりのやり方です。自民党の石破氏は、参院選挙の公約に「国防軍の創設」を掲げると述べました。憲法を争点とした参院選挙で負けるわけにはいきません。