80歳とは思えない精力にびっくり

2010-04-07 15:12:56 | 林業、漁業

 今日は、白石市で、白石蔵王森林組合の代表理事組合長の太田清蔵さんと懇談しました。水落孝子白石市議も同席しました。
 太田さんは、宮城県の農林種苗農業協同組合の組合長も務めていますが、私たちのために、いろいろな資料を準備し、たっぷり2時間、レクチャーしていただきました。
 木材価格の低迷が林業で生計が成り立たない最大の原因です。木材価格は、1980年のピーク(杉22707円、桧42947円)が、2008年では杉3164円、桧9432円まで暴落しています。外材輸入に規制が必要だと話しています。
 また、皆伐された森林が再造林されず、森林の荒廃が深刻になり(皆伐面積442ha、再造林102ha/宮城)、災害が発生すれば巨額な再投資が必要になるなど、課題も出されました。
 そのなかでも、太田さんは、苗木の品種改良でコストの削減をすすめ、林野庁にも政策提言を積極的に行い、全国からの視察も絶えないと話していました。
 太田さんは、今年80歳ですが、家庭の事情で小学校しか卒業しておらず、12歳頃から、戦争中を除いて60年ちかく苗木づくりにかかわってきたそうです。
 いまは、毎晩6時には床に入って、夜の10時には起床、深夜の1時から5時ごろまでは、森林の資料整理や勉強をしているとか。頭脳も明晰で、80歳にはとても思えません。
 80歳の方がこれだけ林業の未来を案じて努力をしているわけですから、私たちもその姿勢に見習う必要があることを感じた懇談会でした。 





 

 

 


宮城県漁協亘理支所を訪問、懇談

2010-02-19 15:23:54 | 林業、漁業

 昨日の南三陸町から今日は県南に行き、宮城県漁協亘理支所を訪問。運営委員長の菊池伸悦さんと懇談しました。鞠子幸則町議に同行していただきました。
 菊地さんは、県内の漁協でもたいへん発言力をもった有力者で、なかなかお会いすることができませんでしたが、ようやく今日懇談が実現しました。
 やはり、後継者問題は深刻で、「年収400万円くらいならば、やってみようという若者もでてくるだろうが、今の魚価ではとてもできない」。燃油高騰問題への対応、阿武隈川などから汚物が流れ込み、仙台湾の海底が劣化している問題へ国と県の対応を要望したいと話されました。
 宮城県は、沖合に金華山・三陸の漁場があり、沿岸にも好漁場がたくさんあります。沿岸の養殖も大変盛んで、漁獲高も全国有数の水産県です。144の漁港と10の産地魚市場があります。
 私たちの食卓を彩る魚介類、海産物を捕獲、養殖している水産関係のみなさんがどういう困難を抱えているのか、もっともっと精通する必要があると思っています。







南三陸町で森林組合、漁協、農協と懇談

2010-02-18 22:22:32 | 林業、漁業
 今日は、午前中は雪が舞いましたが、南三陸町に入り、森林組合、漁協、農協を訪問し、懇談しました。
 最初に訪問・懇談したのは、南三陸森林組合で、代表理事組合長の加藤充夫さん、総務課長の山内日出夫さんが応対してくれました。木材の価格がこの1年間で1㎥あたり3千円も値崩れしていること、これでは所有者の手元にはお金がほとんど残らないことなど、現状が出されました。地球温暖化が問題になり、政府が25%のCO2削減を言い出す中で、いまがチャンスだと話していました。組合長さんの熱意ある訴えに心がうたれました。

 午後は、県漁協の志津川支所を訪問、支所長の遠藤一男さんと懇談しました。特産品である養殖のカキやワカメの現状とみなさんのご苦労がよくわかりました。漁業は、所得補償の制度がない中で、漁業共済の掛け金が高くて加入できない人が多く、安心できる共済になるよう行政の支援を要請されました。

 最後に、南三陸農協を訪問し、代表理事組合長の西城弘さんと懇談しました。農業は、非常に魅力的な職業で、所得が安定すればやってみたい若者はたくさんいる。問題は、再生産ができる所得補償だ。食糧危機は徐々にやってくるのではなく、ある日突然襲ってくる、そのときのために、しっかりと備えておかなくてはならないと話されました。

黒川森林組合と懇談

2010-02-09 21:52:38 | 林業、漁業
 今日は、午後から大和町の黒川森林組合を藤巻博大和町議とともに訪問し、組合長の佐藤豊彦さんと懇談しました。
 森林組合の全国大会の話題から、共産党への期待を語っていただきました。切られた間伐材のうち3分の1が山に放置されている現状があり、お隣の福島県では、1㎥あたり3千円の助成を出していることが紹介され、宮城県でもぜひ間伐材への助成をお願いしたいと話されていました。
 佐藤さんは、実に気さくな方で、一昨年の栗原の地震のときには、組合として応援に行ったことなども紹介されました。
 どこの森林組合に行っても感じますが、林業にかかわる分野は、本気になって取り組めば、相当の雇用創出効果が期待でき、国土保全という点からも、行政の本気さが試されると思います。
 あっという間の1時間半で、最後は、事務所の職員のみなさんも加わって、記念写真を撮りました。