今日は、白石市で、白石蔵王森林組合の代表理事組合長の太田清蔵さんと懇談しました。水落孝子白石市議も同席しました。
太田さんは、宮城県の農林種苗農業協同組合の組合長も務めていますが、私たちのために、いろいろな資料を準備し、たっぷり2時間、レクチャーしていただきました。
木材価格の低迷が林業で生計が成り立たない最大の原因です。木材価格は、1980年のピーク(杉22707円、桧42947円)が、2008年では杉3164円、桧9432円まで暴落しています。外材輸入に規制が必要だと話しています。
また、皆伐された森林が再造林されず、森林の荒廃が深刻になり(皆伐面積442ha、再造林102ha/宮城)、災害が発生すれば巨額な再投資が必要になるなど、課題も出されました。
そのなかでも、太田さんは、苗木の品種改良でコストの削減をすすめ、林野庁にも政策提言を積極的に行い、全国からの視察も絶えないと話していました。
太田さんは、今年80歳ですが、家庭の事情で小学校しか卒業しておらず、12歳頃から、戦争中を除いて60年ちかく苗木づくりにかかわってきたそうです。
いまは、毎晩6時には床に入って、夜の10時には起床、深夜の1時から5時ごろまでは、森林の資料整理や勉強をしているとか。頭脳も明晰で、80歳にはとても思えません。
80歳の方がこれだけ林業の未来を案じて努力をしているわけですから、私たちもその姿勢に見習う必要があることを感じた懇談会でした。