「ショックドクトリン」(ナオミ・クライン)(その2)

2011-11-30 23:06:25 | 私の愛読書

毎日、バスや電車の中で、読みふけっている『ショックドクトリン』。いま、上巻の最後11章に入ろうというところです。

チリのピノチェト、アルゼンチン、ボリビア、ポーランド、中国、イギリス…こうした国々にシカゴボーイがどうやって、介入していったのか。なぜ、自由と解放の「革命」が、貧困と格差の拡大になってしまうのか。現代史の裏側が詳細にわかる「超」力作です。

ポーランドの「連帯」や中国にまで、シカゴボーイが絡んでいたことには、びっくりしました。

私たちは、新自由主義の個別具体的な政策、いまでいうならば、税と社会保障の一体改革、TPP、保育の新システム、道州制…こうした攻撃に一つ一つ政策的にきちんと対応することと合わせ、その政策の裏側にある新自由主義の理念と手法そのものに精通することが大事です。

同時に、新自由主義に対する一番の対抗軸、新自由主義を打ち破る理論は、科学的社会主義と「資本論」です。この学習と普及に全力で取り組みたいと思います。

 

 

 

 


那須ハイランドパーク

2011-11-28 21:12:20 | 家族

県議選が終わって、ようやく連休がとれ、息子と栃木に帰ってきました。

実家に帰るのは、正月以来。やはり、生まれ故郷はホッとします。

日曜日には、息子と那須ハイランドパークに行ってきました。

久々の那須高原、昔を思い出します。(写真は、大型観覧車から)

ハイランドパークは、実に30年ぶりです。昔とは、全然変わっています。東京ディズニーランドが那須高原に移ってきたような感じです。

息子は、昨日まで開催されていた「ガンダム展」に夢中でした。

大型観覧車から見下ろすとこんな感じです。

 

実家では、両親と久しぶりにいろいろ語り合えました。日本共産党が岩手、宮城、福島の県議選で躍進したことをわが事のように喜んでくれました。

 

さて、古川に帰ってくると、大阪で橋下「維新の会」が、ダブル選挙で圧勝とのニュース。「橋下ショックドクトリン」が大阪を拠点に始動するのか、被災地とともに目が離せません。

 

 

 


内橋克人氏、仙台に来たる!

2011-11-23 10:18:57 | 日々のこと

 昨夜は、協同組合日専連仙台の主催の市民講演会「東日本大震災からの復興とこれからの地域づくり」と題して、経済評論家の内橋克人氏が講演しました。

会場一杯の聴衆であふれかえるばかりでした。

NHKのビジネス展望でもおなじみの内橋さんですが、直接生でお話を聞くのは初めてでした。一昨日は、北海道で講演会、昨夜は仙台と精力的に全国を駆け回る内橋さん。とても間もなく80歳を迎える方とは思えません。

穏やかな口調の中にも、新自由主義への憤りがにじみ出るすばらしい講演でした。

私がいま熱中している「ショックドクトリン」(ナオミ・クライン)の推薦文を書いている内橋さん。いま宮城県でもさかんに県知事が口にしている「創造的復興」、これがどういうものなのか、阪神淡路大震災の「創造的復興」を例に、これでは絶対に人間の復興は実現できないことを語られました。

イラク戦争で、何がおこなわれたか。米軍の侵攻後、マネー経済の最大の障害になっているイスラムの文化が破壊され、無理やり市場経済が持ち込まれたこと、いま、アメリカが狙っているTPP(アメリカのシンクタンクは、緻密な戦略を描いている)が進められれば、まさに日本は存亡の危機に落ち込むことなど、熱く語られました。

新自由主義、ネオリベラリズムには、一片の幻想ももてないこと、いま、しっかりとした時代認識をもって、情勢に立ち向かうことを再確認した講演会でした。

 

 

 

 

 

 


今井正監督の没後20周年の日

2011-11-22 15:31:20 | 雑感

今日、2011年11月22日は、「いい夫婦の日」だけではありません。

日本共産党員でもあった映画界の巨匠、今井正監督の没後20年目の日です。

私も若いときに観た、「戦争と青春」「ひめゆりの塔」「青い山脈」「また逢う日まで」など、印象に残る映画がたくさんあります。

今日の「しんぶん赤旗」に映画監督の大澤豊氏が「今井正監督没後20年、生誕100年に寄せて 人間を深く見つめる」と題した一文を寄せています。

「旅先の宿で日本映画の低迷について話し合ったことがある。私がその要因を、大手映画会社の製作本数の激減から、若者の邦画離れ至るまで、つい愚痴交じりに話したとき、今井先生は珍しくキッとして、『君のいうことはその通りかもしれないが、そういう時代だからこそ、もっと監督たちが勉強して、質の高い映画をつくらなくてはダメなんだ。人間をもっと深いところまで見つめ、じっくりと掘り下げて描いた作品が少なすぎる』。それは、いつになく厳しい口調だった。…」

これは、単に映画界の話だけではなく、社会変革の運動にかかわるすべての人たちにむけた遺言だと思います。社会全体の「劣化」に流されず、自らを常に高める努力が必要だと自省しています。


今日は、福島県議選の投票日。結果は…

2011-11-20 18:40:48 | 今日の活動

今日、11月20日は、お隣の福島県議選の投票日です。

「先週の宮城県議選に続いて、福島でも躍進を」と今週、私も福島県の伊達市に応援に行きました。元職のあべ裕美子さんの選挙区です。

 

伊達市内は、チラシの配布をしていても、市民がほとんど外出をしていない(ようにみえた)し、ほとんど子どもたちの姿も外では見かけません。現地の被害の大きさ(そのほんの一部ですが)を実感しました。

岩手、宮城に続いて、ぜひ躍進してほしいと、この1週間で、宮城県からも約100人の選挙ボランティアが駆けつけました。

どういう結果になるか、今夜、開票です。

 

結果は、なんと現有3議席から5議席に躍進。現職の郡山の神山さん、いわきの宮川さんに加えて、福島市で元市議の宮本しずえさん、伊達市で元職のあべ裕美子さん、いわき市で元職の長谷部淳さんが返り咲き。見事、5議席を獲得しました。同じ被災県として、たいへんうれしい限りです。

この躍進した力で、来年にも予想される総選挙で、東北の比例の議席、宝の議席をまもりぬくために、東北6県一致結束して頑張りたいと思います。