最近、ハマってきた本

2012-10-26 22:23:57 | 私の愛読書

日に日に涼しく(寒く)なってくると、(風邪をひく人も身近におりますが…)、読書をするには絶好の季節です。最近は、仕事は非常に忙しくなってますが、本を読みたくて読みたくて仕方がないという感じです。

引き続き、読みふけっているのが、元外務省国際情報局長の孫崎享さんの著作。『戦後史の正体』『日本の国境問題』『アメリカに潰された政治家たち』。推理小説よりもおもしろいというか、推測の域を出ないものもありますが、いかにもありそうな話です。日本のアメリカへの従属関係は、表舞台だけではわからないことが多いので、日米安保の裏側を知る上では興味深い。

尖閣問題(領土問題)も、孫崎さんの著作に刺激されて、いろいろ手を広げて読んでいます。以前、共産党の比例代表候補も務めたこともある松竹伸幸さんの『これならわかる日本の領土紛争』も、尖閣、竹島、千島問題の基本的な知識、また問題になっている海洋問題の基礎(領海、排他的経済水域、暫定措置水域…)を勉強するには、わかりやすい本です。

孫崎さんの本はおもしろいのですが、尖閣問題では、「尖閣は日清戦争で日本が奪い取った台湾の島嶼に含まれる」という中国側の主張に無批判な点が、気になります。実際は、1895年の「湾受け渡しに関する公文」で、中国政府も、台湾の付属島嶼は、台湾の北東56キロにある彭佳嶼(ほうかしょ)までで、尖閣諸島を含めないことを了解しています。ですから、尖閣諸島は、台湾の付属島嶼でないことを中国政府も了承しているのです。そのことを孫崎さんは、ご存知ないようです。

 

尖閣諸島問題を勉強するうえで、尖閣諸島の地権者の栗原さんの本も読んでみました。石原慎太郎さんは、40年も前から、栗原さんに尖閣諸島を売ってくれと持ちかけていたのですね。その執念自体は、是非はともかくすごいものです。ただ、中国を刺激するような行動は自制してもらいたいと思います。

 

尖閣とは全く別ですが、湯浅誠さんが8月末に出版した『湯浅誠ヒーローを待っていても世界は変わらない』もおもしろい。橋下市長批判というよりは、橋下氏に期待を寄せるその国民的な土壌は何か、水戸黄門的ヒーロー待望論では問題の解決にはならず、民主主義の積み重ね、(隅のないオセロゲームともいわれている)そのためにも、多数の意見を調整できるコミュニケーション能力を磨くことが強調されています。

社会運動に対する厳しい指摘もあります。原則論ばかり言い放ち、それが実現できないのは、相手が悪い、行政が悪いですましている。解決すべき問題があるときに、それを誰かの責任にすることで自分は免責するという思考、それは真に問題を解決する姿勢ではないと批判します。

これは、私たちも考えなければならない点だと思います。「支持が広がらないのは、マスコミが取り上げないのが悪い」ーーこれは事実ですが、それを嘆いていても、支持が広がるわけではありません。野村式「弱者の戦法」ではありませんが、お金がないならないなりに、知恵を出し合って、私たちの見解を知らせる努力が必要です。

最後に、いま若手で毎月開催している「資本論学習会」、昨日、講師の先生から興味深い言葉が紹介されました。「過程は結果において消え失せる」。商品をいくら眺めていても、そこにどんな生産者がかかわっていたのか、どんな労働がなされたのかは見えてこないという意味ですが、政治の分野は、まさに結果が問われる世界です。いくら、途中までいい経験がたくさんあっても、選挙の結果が悪ければ、全部消えてなくなる(実際はそうではないのですが…)。厳しい結果責任が問われます。資本論を読みながら、いろいろなところに思いを巡らせました。

 

勉強は面白い、そう感じる今日この頃です。

 

 

 

 

 

 

 

 


総選挙必勝!東北ブロック交流・決起集会

2012-10-13 18:27:48 | 今日の活動

昨日は、岩手県の繋温泉で、日本共産党後援会の東北ブロック交流決起集会が開催されました。高橋ちづ子衆院議員の4選へ、史上初めての集会です。東北6県から400名が参加しました。

 

最初に、小池晃政策委員長が、90分にわたって講演。共産党の議席倍増のためには、東北の一議席は必ず守ってほしいと熱弁をふるいました。

高橋ちづ子衆院議員も20分にわたり、気迫の訴え。

2日目には、東北で決まっている小選挙区の候補者が一人ひとり決意表明。

宮城の小選挙区候補のみなさんも、元気いっぱいに個性的に決意表明。

今回初めて立候補をする予定の東北の若い候補者も元気がいい。岩手一区の八幡しのさん29歳。病院を退職して国政に挑戦します。

青森一区の斎藤美緒さん。民青同盟の県委員長を後輩にバトンタッチして、立候補する32歳。宮城3区の吉田ごうさん、宮城4区の戸津川ひさしさんなど、やはり若い候補者は見ていて気持ちがいいですね。(もちろん、ベテランのみなさんも持ち味を発揮して頑張って欲しい)

最後は、団結ガンバローで締めくくりました。

 

 

 


内部留保の実態。雑誌「経済」9月号は必読文献

2012-10-05 17:21:26 | 経済

 雑誌「経済」9月号の「財界・大企業と内部留保」特集は必読の文献です。

 日本の大企業が、企業の「埋蔵金」といわれる莫大な「内部留保」をかかえている事実は、一般のマスコミでも取り上げられるようになってきています。日本共産党の「経済提言」でも「内部留保」の活用を提案し、各界から積極的な反応が寄せられています。しかし、庶民の間では「内部留保」の問題は、あまり知られていませんし、「経済危機」の宣伝や「国際競争力」論に日々さらされ、賃下げや非正規労働、リストラで苦しめられているなかで、巨額の「埋蔵金」が事実だと知らされても、にわかには信じられない状況があるのが事実です。

 「経済」誌の特集は、「内部留保」の実態、どう活用するかという政策的な提言がなされており、多くの運動家、活動家にぜひ読んでいただきたいと思います。

 私なりに、メモ程度に少々触れてみると…

  巻頭の大木一訓さん(日本福祉大学名誉教授・労働総研顧問)の論文は、「内部留保」の経済的本質、その源泉、膨張のメカニズムなどを鋭く指摘しています。

  氏は、「内部留保」の源泉として、①労働者階級に対する、その生存を脅かすほどの搾取強化の展開、②中小・下請企業への強権的ともいえる大企業の収奪、③金融収益の増大、を挙げています。

 

③に関して言えば、3大メガバンクの収益は、この3月期だけで約2兆円。その高収益は主として国債の売買益であり、大企業は増発された国債の取引で直接間接に大きな利益を挙げています。2011年度の一般会計で国債費21兆5491億円と歳出全体の4分の1を占めるまでに膨れ上がっていますが、その大半は大企業と外資と富裕層の懐に流れ込んでいます。国民の預貯金の金利をタダ同然に切り下げ、赤字財政だといって庶民増税しておきながら、自らは庶民の何倍もの金利で税金を「タダ取り」しています。

 

また、日本の株主の中で、圧倒的比重を占める法人株主・大企業は、企業業績の改善が見られないにもかかわらず、株主配当の引き上げによって巨額の配当金を受け取っています。富岡幸雄氏(中央大学名誉教授)によれば、2003年から07年度に資本金10億円以上の巨大企業が受け取った配当金は、40兆4244億円にも上るといいます。それは、大企業の支配下にある何千何万という企業から取り立てた「貢物」にほかなりません。

 

内部留保の源泉と実態の一部です。


原発でも、火力発電でも大儲け!これは見過ごせない!

2012-10-03 19:50:28 | 今日の活動

 原発ゼロにすれば、電気料金が大幅にアップすると政府や電力会社が宣伝しています。しかし、なぜ日本の火力発電のコストが高いのか。共産党の吉井英勝衆院議員が国会で取り上げた問題があります。それは、東京電力が燃料の液化天然ガスの輸入でも、東電の子会社をつくって、そこに儲けさせる仕掛けをつくっていることです。

 東京電力は、中東のオマーンから液化天然ガスを買っていますが、その窓口になっているセルト社という商社は、東京電力の子会社(TEPCOトレーディング)と三菱商事が50%ずつ共同出資して作った会社です。ここがオマーンから液化天然ガスを買い、アメリカ向けには単位当たり2ドルで売り、東京電力に売る時の価格は18ドル。9倍も高いのです。アメリカが2ドルで買うのなら、東電も2ドルで買えばいいのですが、そうはせず、燃料代がふえたといって電気料金の値上げで国民にツケをまわし、子会社を使って、液化天然ガス輸入で大儲けしています。

 また、東電前会長が役員に天下っている日本原子力発電の東海第二原発は止まっているのに、東電はそこから電気を買う契約になっているからと、日本原電からの電力購入費を総括原価の中に入れて、電気代の値上げを言っています。総括原価方式というのは、買っていない電気まで買ったことにする仕掛けになっています。

 こうやって電力会社は、原発でも火力発電でも絶対に自分たちは損をしない仕掛けをつくり、負担と犠牲を国民に押し付けようとしています。こうした仕組みを見過ごすわけにはいきません。

 

 

 

 

 


台風一過、晴天の一日。政見放送のビデオ撮影に同行

2012-10-01 17:02:04 | 今日の活動

昨夜は、台風17号が日本列島を縦断しました。宮城県は、大きな被害もなく、まずは一安心。今日は、台風一過の秋晴れ(というよりも暑い!)。

私は、昨日から、小選挙区の予定候補の政見放送ビデオ撮りに同行しました。いつ解散総選挙になってもいいように、着々と準備をすすめています。

宮城1区の角野達也さん。

宮城2区の福島かずえさん。