新聞を読みながら…

2010-12-30 11:01:32 | 雑感

今年をふりかえり、新しい年を展望して、新聞も読みながら、いろいろな思いをめぐらせています。

まずは、新年号の「しんぶん赤旗」日曜版で、志位委員長と対談している品川正治さんの発言に注目。

「いま、いわれている国際競争力は、『企業の国際競争力』です。しかし、労働者一人当たりの国際競争力と
いうのなら、全部、正社員にせざるを得なくなります。本当の意味で、国際競争力が必要なのは、労働者の働きがいだと思います。それが世界一だったら、企業自身も世界一になれるはずです」「私は、経済と物欲とは全然違う概念だと思うんです。共産党でよくいわれる『ルールある資本主義』の基本にある考え方は、利益だけが経済じゃない、経済人なら経済人らしくやってくれということでしょう。ところがいまは、経済人イコール利益追求者という考えが横行しているのが実態です」

経済とは何か、本当の国際競争力とは何か、働くことの誇り、企業の誇り…哲学ともいえる底をついた議論が
必要だと思います。

次は、全国商工新聞の新年号で国分稔会長と対談する齋藤貴男さんの発言に注目。
「独立して商売することを許さない、どこかに雇われる以外の生き方が認められない社会は異常です。大企業が世の中の主役であり、それに従うのが当たり前などという皮相な発想ばかりがまかり通る時代に、いいかげんにピリオドを打ちたい。中小零細の額に汗して働く労働の尊さはもちろん、多様な価値観や生き方を認め合い、共存・共栄を図っていく。そういう時代をつくっていかなくてはいけないと思うのです」

消費税の10%への増税は、独立して商売をするという生き方の否定、大企業の価値観だけが残る社会への
変容であるという齋藤氏の主張には、共感し、考えさせられるものがあります。

同じく商工新聞新年号の「経済展望」の友寄英隆氏の主張より。

「何事も状況を変えるのは、一人ひとりの頑張り、個々の企業の努力から始まります。昨年のNHKの大河ドラマ『龍馬伝』では、明治維新を成功に導いた薩長同盟や大政奉還の大事業も、最初は青年龍馬の発意と頑張りからはじまったことを描いていました…」

情勢の新しい展望とともに、それを可能性から現実に変えるには、従来にない発想の転換がどの分野にも求められます。それは、誰かが指示してくれるわけではありません。自分の頭で考え、自分たちの実践の中から、創り出す以外にはありません。いま、全国的な運動になっている「住宅リフォーム助成制度」も最初は、民商のある地域のとりくみが出発点だったと思います。とりわけ、若い世代の運動は、無限の可能性があるだけに、創造性を発揮できる実に楽しいとりくみです。科学的社会主義の運動は、固定した教条ではありませんし、「若い世代は、高齢の世代とは違ったやり方で、社会主義に接近する」と述べたリーダーもいました。いま、社会主義が問題になっているわけではありませんが、この着眼点は重要です。誰かの指示を待つのでなく、発想豊かに、それだけに貪欲に勉強する。それとともに、経験主義に陥らないように基礎勉学を怠らない。
同時に、党の専従といえども、自己犠牲ではなく、大いに人生を楽しむ。自分の人生を楽しめないで、どうして人々が人生を楽しめる社会を実現できるのでしょうか。

こんなことに思いをめぐらすこの年末です。
















 


今年もあと2日。読書が楽しいー

2010-12-29 21:33:40 | 私の愛読書



(写真は、先日訪ねた石巻市の駅のイルミネーションです)

参院選挙もあり、あわただしかった今年2010年もあと2日。今夜は、事務所の宿直です。

来年春には、いっせい地方選挙もあり、いつにもまして忙しく、あわただしい年末です。この4年間、年末といえば、毎年、各地区委員会に入って、地方議員のみなさんと「しんぶん赤旗」拡大で30日までは行動計画がびっしりでしたが、今年は毎日事務所での仕事です。

いつも年末はそうですが、特に今年は、自分自身をみつめなおす時期にしたいと思っています。

ということもあり、いろいろな本を手に取り、乱読する毎日。(でも、疲れがたまると、寝てしまい、若い時のようにはいきません)

この2ヶ月でみると、「マルクス夫人の生涯」(大月書店)、消費税のカラクリ」(齋藤貴男著)、「カウンセリングを語る」(高垣忠一郎著)、「微笑みかげんの階級闘争」(原冨悟著)、「宮本顕治 獄中からの手紙(下)」、「マルクスエンゲルス往復書簡」などを読んでいます。

「マルクス夫人の生涯」は、いままで知らなかったマルクス夫妻の姿を発見し、共感するものが多々ありました。とくに、ロンドン亡命中の生活の困難、愛する息子の死… 後世の私たちは、偉大な思想家、革命家マルクスととらえていますが、実際のマルクス一家の生活は、本当に困難なものだったことがよくわかります。それでいて、この一家は実に楽天的で明るい一家だったといいます。

「カウンセリングを語る」は、筆者の大学の講義を学生さんがテープ起こしをして、本にしたそうですが、実にためになる本です。いま、活動家には、これまで以上に、「聞く力」「共感する力」が要求されますが、通じるものがたくさんある内容です。筆者の人間への信頼とあたたかさを感じさせます。

「微笑みかげんの階級闘争」は、新聞の広告をみて、今日買って、さっそく読み始めた本です。筆者は、埼玉土建、埼玉労連に長年かかわってきた方です。若い人たちの中に、民主的運動を広げていくには、いままでと違った発想の転換が私たちにはもとめられていると日々感じています。副題にある「労働組合を100倍楽しむために」につられて、買ってしまいました。楽しみです。

宮本顕治さんの「獄中からの手紙(下)」は、数年前に(上)を読んで、そのままになっていたので、気になっていたこともあり、久しぶりに読み始めました。新年号の日曜版に、作家の旭爪あかねさんが、宮本百合子について書いていましたが、百合子著作も思い出しながら、読んでいます。マルクス、イエニー夫妻に負けず劣らず、すごい夫婦だなといまさらながらに感心します。

 

 

 

 

今夜はクリスマスイブ

2010-12-24 17:25:58 | 家族

今夜は、クリスマスイブ。宮城県内は、これから大雪になりそうな予報。事務所では、中学生以下の子どもがいる勤務員には、クリスマスケーキが支給されます。家族のありがたみ、家族がいる喜びを感じる日でもあります。


子どもは、昨日から冬休み。朝からゲームばかりやっていますが…。2学期の通信簿が渡されました。最近、息子は、以前に比べて、漢字の書き取りでもしっかりとした字を書けるようになり(以前は、みみずのような字だった)、先生からも「漢字の定着がよくなりました」と書かれました。息子を見ていると、子どもは日々成長することがわかります。

先日は、3人でカラオケに行って、アニメソングにハマってしまいました。妻は、「キャンディキャンディ」、私は「宇宙戦艦ヤマト」、琉海は、「機動戦士ガンダム」と次々にマイクをとりあって、あっという間の1時間でした。久しぶりのカラオケ、息子もわかるアニメソングをみんなで歌いまくるのもおもしろいですね。今度は、何を歌おうかな…

25日は、古川は朝から大雪。仙台市内もこの様子です。



一気に寒波の到来

2010-12-16 17:52:22 | 日々のこと

昨日、今日と一気に寒波の到来。朝は、古川は氷点下7度。路面は凍結。昨夜、帰る途中、荒雄橋では車が立ち往生で、レッカー車も出動していました。
仙台では、光のページェントが配電盤の火災で、20日まで中止だとか。がっかりですね。

昨日は、仙台で初めて雪が舞う中、JA宮城のTPP断固反対の県民集会とアピール行進に呼応して、赤旗号外の配布と激励宣伝。寒くて大変でしたが、みなさんの思いがビンビンに伝わってきました。

東京エレクトロンホール宮城(県民会館)の前でハンドマイクで訴えていると、参院選挙を候補者としてたたかった自民党の熊谷ゆたか参院議員とバッタリ再開。公開討論会の舞台裏でいろいろお話したので、立場は違えど、お友だちです。「TPP、やめさせないとだめだよ」と言ってやりましたが…。会場では、民主党の石山けいき衆院議員があいさつすると「帰れ、帰れ」と、大ブーイングだったとか。彼は、人間としては、悪い人ではないのですが、民主党ですから、つらい立場でしょうね。彼とも、総選挙のときに、立場は違えど、お友だちになりました。

議会改革が焦点になっています。仙台市議会では、政務調査費が来年から全額公開となるそうですが、なぜ、いまできないのでしょうね。ある他党の議員がこういっているという話を聞きました。「政務調査費は、選挙対策費だ」。つまり、政務調査費を使って、毎晩、支持者に飲ませ食わせをして、選挙では応援してもらうとのこと。市民の税金を何と思っているのでしょうね。ろくに質問もできない議員が選挙では高位当選するというのも、うなづけます。こういう人たちに、負けるわけにはいきません。


大演説会が開かれました

2010-12-12 22:18:45 | 今日の活動

 今日は、仙台で、志位和夫委員長を迎えての大演説会が開催されました。


最初に、来春のいっせい地方選挙をたたかう候補者のみなさんが勢ぞろいをして、ごあいさつ。これだけ集まると壮観な眺めです。

志位和夫委員長のお話は、先日のアジア政党国際会議での志位和夫委員長の奮戦ぶり、沖縄知事選の結果をどう見るか、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)について、宮城県政など、1時間、たっぷりとお話をされました。




さて、演説会が終わった後、若者たちは、民青主催で青年のつどいを開催。あとから私も顔を出してみると、なんと40人近い青年が語り合っています。その場で、民青同盟員が3人も増えました。これだけの青年が一堂に集うのは久しぶり。民青同盟の未来を感じ、私もうれしくなりました。


スペシャルゲルトとして、仙台市議候補の庄司あかりさんも参加。最後にお話をされましたが、自らの銀行員時代の話で、私もはじめて聞く話でしたが、すごく感心しました。まさに、今後の仙台市政をリードする若き政治家としての資質を感じます。当選できるかどうかは、私たちの取り組みいかんにかかっています。





我が家の家宝アンネのバラなどを妻が先日写真に撮りました。アップしておきます。