SPACE  BATTLESHIP ヤマト

2010-12-05 13:38:05 | 映画

昨日は、家族3人で、公開されたばかりの映画「SPACE  BATTLESHIP ヤマト」を観てきました。70年代型少年の私は、大のヤマト世代。宇宙戦艦ヤマトが実写化されることには、びっくりです。日本の映画もここまできたかと…。主演の木村拓哉さん、黒木メイサさんをはじめ、出演者の熱演には、引き込まれ、自分たちもイスカンダルに行ってきたかのような感覚です。感動の嵐というところでしょうか。妻も息子も興奮していました。
ただ、戦闘シーンや仲間が次々と戦死するシーンは、映画とはわかっていても、やりきれない思いがします。
主演の木村拓哉さんも昨日の朝日新聞のインタビューでこう答えています。「古代の衣装を着せてもらって、波動砲の引き金も引かせてもらって、興奮しました。でも、これはどこまでいっていいのかわからないけれど、撮影が終盤に入るにつれ、戦争って最低の行為だって思いが強くなっていたんです」。
誰からも愛される木村拓哉さんの懐の深さを垣間見た思いがします。

さて、宇宙戦艦ヤマトは、映画の世界の話ですが、現実の日本も「遊星爆弾」はないものの、仕事がなく、正社員は超過密労働と、若者が未来に希望を見出すことができない点では、似ています。原因は、まざに財界戦略で、加速する大企業の海外展開、地場産業の破壊、医療福祉の切り捨てなど、政治的社会的要因に起因するものです。
この現実を変えるには、政治の舞台では、日本共産党の議席の前進、そして民青同盟や労働組合、市民団体のネットワークを広げ、「無縁社会」と呼ばれるような一人一人が孤立させられている現実に立ち向かうことにこそ、希望があります。参院選挙の結果をみても、そのことは実に困難な課題です。相手は、巨額の資金と宣伝媒体を有し、毎日、国民の政治への目覚めを曇らせる攻撃を仕掛けてきます。しかし、この道に希望があれば、そこに挑戦したいという思いに駆られます。その意味で、映画の中の、古代進の言葉には、違った意味で共感できるものがあります。

みなさん、いろいろな感想をもたれることと思いますが、私流の映画「ヤマト」の感想というところでしょうか。