報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“大魔道師の弟子” 「マリアンナの行方」

2016-01-22 19:28:34 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[1月16日13:00.天候:曇 アルカディア王国西部辺境オークタウン中心部 稲生勇太]

 稲生はアルカディアシティに向かう前に、この町で魔道師に関する情報を集めようと思った。
 そこで再び、稲生達が旧貴族への屋敷に対する無断進入の廉で叱責を受けた番所に行ってみることにした。
 番所にはアルカディア王国の正規軍の役人が派遣されて詰めている。
 まあ、アメリカで言うところの保安官みたいなものだ。
 アルカディア王国では地方の町村でも、中央から派遣された国家憲兵が治安維持に当たっている。
「こんにちはー」
 稲生が番所に到着すると、ノックをして入った。
「ん?何だ、またアンタか。まだこの町にいたのか」
 稲生達をこってり絞った小太りの役人は、稲生を見て嫌そうな顔をした。
「すいません。明日には出て行きますんで、今日のところは勘弁してください」
「まあ、いつまでいようと勝手だが、禁止事項に触れるようなことはやめて頂きたいね」
「はい、気をつけます。ところで今回は、ちょっと聞きたいことがあって来たんです」
「聞きたいこと?」
「あの旧貴族の屋敷には、魔法の結界が張ってありました」
「ああ。魔道師さんに頼んで張ってもらった。最近、トレジャーハンターという恰好いい名前で盗賊稼業をする輩が増えて来たんでな。おかげで、5人くらいは真っ黒焦げだよ」
 役人は嘲笑めいた笑みを浮かべた。
 アルカディア王国では、あまり加害者に対する人権意識は小さいようである。
「その魔道師さんが結界を張ったのは、いつですか?」
「ほんの3日くらい前だ。取り壊し直前が1番、危険な時だからな。旅で立ち寄ったらしかったが、ちょうど良かったよ」
「3日前……」
 稲生は首を傾げた。
 だが人間界と魔界では、流れる時間が違う。
 もしかしたら、先にマリアが魔法陣に吸い込まれたとしたなら、その後で吸い込まれた稲生とは数日間くらいのブランクはあるかもしれない。
「その魔道師さん、マリアンナ・ベルフェ・スカーレットさんでは無いですか?」
「名前は名乗らなかったが、少女みたいな魔道師さんだったよ」
「この人ではないですか?」
 稲生はスマホのホーム画面を見せた。
 稲生とマリアが一緒に写っている。
 マリアは照れ笑いを浮かべていた。
「あー……こんな感じだったかなぁ……。いや、終始ずっとフードを深く被ったままだったからね。でも確かに金髪のおかっぱで、そういう緑のブレザーとグレーのプリーツスカートを履いていたよ。で、黒いストッキングだったね」
「やっぱり!」
 99パー、マリアだと稲生は思った。
「その人、今どこに!?」
「取りあえず、結界の報酬をもらって、『レッドスターシティに向かう』と言ってたね」
「レッドスターシティ!?……って、どこですか?アルカディアシティとはまた別?」
「まあ、アルカディアシティとこの町の中間地点にある町かな。シティというくらいだから、人口はそこそこ多いよ。まあ、王国西部の州都みたいなものだ」
「へえ……」
 西部州なる地域だったのか、ここは。
(しかし、同じ魔界にいるのなら、どうしてマリアさんは連絡をくれないんだろう?)
 そもそも、稲生のスマホ(魔法で、魔界であってもマリアやイリーナとは繋がるようになっている)でも連絡が取れないのだから……。

[同日18:00.オークタウン中心部の宿屋 稲生&アレクサンドラ(サーシャ)]

 稲生は仮眠を取っていたサーシャと合流し、1階の酒場兼食堂で夕食を取っていた。
 サーシャはしっかり酒を頼んでいる。
「で、どうなんだい?情報は入ったかい?」
「ええ。ここからアルカディアシティに向かう途中に、レッドスターシティという大きな町があるそうです。その町にマリアさんが向かった可能性があります」
「その町、何かあるのかい?」
「分かりません。ここの役人さんの話だと、王国西部の中では1番大きい町だそうですが、薬師系の魔道師さんが色々な薬を作っている場所があるということです」
「ふーん……」
 薬師系というとポーリン・ルシフェ・エルミラというイリーナの姉弟子を思い浮かべた稲生だが、彼女とそこがどういう関係なのかまでは分からなかった。
 だが、何らかの接点はあるだろう。
 マリアもそれを期待して向かったのではないだろうか。
 稲生自身、役人から情報を得るまで、マリアが魔界にいることは憶測の域を出なかった。
 ましてや先に魔界に来たマリアは、後から稲生も吸い込まれたことなど知らないだろう。
「じゃあ、何だい?急いだ方がいいかもね」
「はい。最悪、その町でも会えない恐れがあります」
「……だね。ま、その時はアルカディアシティまで行くしか無いね」
「はい」
「そうだ。稲生はあの安倍首相と知り合いなんだろ?」
「ええ」
「稲生のその魔法具で、直接安倍首相と連絡は取れないのか?」
「魔界にはアンテナや基地局が無いので、このスマホは使えないんです」
 稲生は残念そうな顔をした。
 魔界の電話は明治時代のものと大して変わらない。
 つまり、固定電話しか無く、その固定電話も直接電話線を通して、交換局を介して通信を行うという前近代的な方式だ。
「でも凄いよなぁ、魔道師の持つ魔法具って。見えない相手と話ができるだけじゃなく、その文字盤(ホーム画面)に絵まで映し出せるのか」
「そうなんです。この人がマリアさんです」
 稲生はホーム画面に設定している2人の写真を見せた。
「おー、かわいいコだね。15〜16……いや、17〜18歳……いや、やっぱり16〜17歳……?」
「25歳です」
「私らより年上っ!?……ま、まあ、魔道師さんって、往々にして見た目年齢と実年齢が合わないっていうからな。稲生も実は300歳くらいとか?」
「いやいや、僕はまだ見習なので実年齢のままです。サーシャと同い年ですよ」
「そうか」
「確かにマリアさん自身、もともと童顔というのもありますし、魔道師になったのが18歳の時ですから、その頃から変わらないのは無理も無いです」
「なるほどね。じゃあ、稲生が好きな人の絵を見せてくれたことだし、私も見せようかな」
 サーシャは首から掛けているペンダントを取り出した。
 その中に小さな人物画が入っていた。
 つまり、ロケットペンダントである。
 精悍な顔付きの男性であった。
 稲生のイメージで重戦士というと、もっと藤谷みたいな巨体の男戦士をイメージしていたのだが、これだと映画のグラディエーターの出演者みたいな感じだ。
「稲生は見覚え無いよねぇ?」
「……何しろ、映画とかに出演する人達みたいな感じで、見たことあるって言われればそんな気もするし、無いと言えば無いし……」
「まあ、そうだよね」
「すいませんね。僕にもう少し魔力があれば、それでエリックさんを魔法で捜索することができるんですが……」
「いいよ。無いものはしょうがない。とにかく、まずはレッドスターシティに向かうことだな。もしかしたら、そのマリアンナって人がエリックを捜せるかもしれないんでしょ?」
「そうです。マリアさんもよく水晶球を使っているので、可能だと思います」
「よし。そうと決まったら、明日は早起きしてその町へ向かうよ」
「どのくらいで着けるでしょうか?」
「まあ、私の足……というか、稲生の足に合わせないとダメか。それなら1週間で着けるんじゃない?」
「い、いっしゅう……かん!?」
 稲生はフリーズして、ポロッと持っていたフォークを落としてしまった。

 本当、昔の人達は徒歩で何日も掛けて旅をしていたのだから、発達した交通手段を惜し気も無く利用している現代人としては恐れ入る。
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本日の動向 0122

2016-01-22 17:27:14 | 日記
 今日はいつも仕事ばかりでしか来ない都内に足を運び、乗り鉄と乗りバスをしてみた。
 池袋まで埼京線に乗るが、特に所属寺院に寄る気は無かった。
 乗り鉄・乗りバスのついでというのは不敬であると考えたのと、行ったところで何の旨味も無いからである。
 私の信心の原点は末寺ではなく、本山に有りと考えているので。
 まあ、大原点は顕正会なんだけどね。
 早く、顕正会が宗門復帰してくれないかなと願っているよ。
 そしたら私も戻るんだけどね。

 池袋駅東口の旧・池袋三越の裏には国際興業バスの停留所があり、そこから光02系統の光が丘駅行きに乗ってみた。
 埼玉の国際興業のイメージが強いだけに、都内の前乗り・後ろ降りには違和感を覚える。
 ついつい埼玉のイメージで、後ろから乗りそうになるのを堪える。
 都営バスは皆ノンステップバスになってしまったが、国際興業バスではまだワンステップバスも残っている。
 昔はワンステップバスの方が良いような気がしていたが、今では何だか中途半端感が拭えない。
 実はここの国際興業バスには路線を問わず、思い出がある。
 私の母校である東京交通短大の近くを通るので、よく通学に使っていたのだ。
 当時はツーステップバスが主流で、中扉が折り戸2枚なんてのもあったり、後ろ側がロングシートになっていたりと面白い構造になっていたのだが、今では猫も杓子も引き戸になってしまったな。
 私が初めて顕正会に折伏という名の勧誘を受けたマックも、まだあったよ。
 紹介者のヤツ、元・妙信講員の上長なんか連れてきやがって、そいつに功徳語らせるもんだから、すっかり騙されたな。
 学会の折伏大行進時代に並行して、熱心な折伏をやっていた妙信講に折伏され、その上長の祖父が日蓮正宗に入ったのが始まりだったそうだ。
 当時から妙信講は宗門に対して色々と問題を起こしていたようであるが、それは学会も同じこと。
 しかしながら、それでも両者は正式な信徒団体ではあったから、それなりに功徳もあったわけだ。
 要はその時の名残り功徳によるものを、さも顕正会の功徳のように語るもんだから、私のように騙された者が当時は多かった。
 元・妙信講員達の罪は、単なる顕正会員よりも強いものと思うので、猛省して頂きたいものである。
 浅井会長を止められなかったという責任も上乗せされるからね?一応言っておくけど。
 あの妙信講員達にでさえ功徳はあったのだから、いま宗門でお世話になっている私も、いずれは熱心な信徒に変身させてくれる何かがあるだろうと期待しているが……。
 今の状態では到底ムリかなw

 そんなことを考えながら、バスは12時ちょうどに発車した。
 当時とは車内メロディも変わったが、ルートは全く変わっていない。
 トチ狂った藪医者弥太郎が暴走して突っ込んだ現場を横目に、まずはサンシャイン60の麓へ向かった。
 この路線はしばらくの間、国道254号線川越街道を進むことになる。
 私の短大の最寄りバス停は池袋4丁目。
 バスを降りて、横断歩道を渡り、狭い路地を進んだ所にある。
 その路地の入口には重林寺という他宗(どこの宗派か忘れた)の寺があり、紹介者が、「謗法、罪障」と言いながら通学していた。
 でも不思議と、誰も法論に行かなかったという……w

 さいたま市にはシルバーパスなるものは無かったように思う。
 その点、東京都のお年寄り達は恵まれている。
 私も歳を取ったら、都内に引っ越したいね。
 何か、田舎に行きたいという人がいるようだが、私はその逆だ。
 都会の方が年寄り向きだと思うのだが……。
 都営バスだけでなく、国際興業バスもシルバーパスで乗れるらしい。
 平日の昼間ということもあり、お年寄り達で混んでくる。
 が、私の席はお年寄りに譲れる場所ではなかった。
 今日びの路線バスの運転席真後ろの席を、杖をついたお年寄りに堂々と譲れる度胸のある人は挙手!
 私は無かったがね。
 運転席真後ろの席に座っていると、運転席に備え付けられている、運転手が携行する運行表を見ることができる。
 軽井沢のバス事故の運転手にあっては、この運行表が無かったらしい。
 都営バスもそうなのだが、結構キツキツの勤務になっているのが分かる。
 4往復か5往復するような行路になっているのだが、折り返し時間10分間だけが途中の小休止の時間のようである。
 これ、もし10分以上バスが遅延したら休憩無しってことだよな。
 路線バスも危ないかもしれん……。

 光が丘駅には5分遅れで到着。
 だいたい1時間くらい掛かった。
 私のようなバス・フリークス以外だったら、絶対にブクロから乗り通すことは無いだろう。
 ここから都営大江戸線に乗り換える前に、都営バスの定期を更新する。
 都営地下鉄の駅にも定期券販売機があるが、ここで地下鉄だけではなく、都営バスの定期の更新もできるのだ。
 その後で、都営大江戸線へ。
 ここから上野御徒町駅まで向かったが、あえて都庁前駅で乗り換えはしなかった。
 で、光が丘駅からその駅まで乗り通すと1時間掛かる。
 地下鉄で1時間乗り通したことのある人、挙手!
 鉄ヲタでなかったら、絶対にやらない乗り方だ。

 上野御徒町駅からJR上野駅に移動し、そこで昼食。
 美味いソバ屋が駅構内にあるのだが教えないw
 知りたかったら、私とお会いした時にでもお教えしましょう。
 美味いソバを食べた後は、13番線から発車の宇都宮線に乗り換えた。
 13番線と言えば当小説でも出させてもらったが、発車メロディが“あゝ上野駅”である。
 13番線だけそれだ。
 せっかくだから特急ホームでも流せばいいのに、何故かそのホームは違う。

 大宮駅東口のブックオフに行って何か掘り出し物でもないかと思ったが、特に見当たらなかった。
 漫画のところ、立ち読みの学生達がウザいので、平日午後に行くべきではないだろう。
 警備業の特権で、次回は平日の午前中に行ったるw
 それにしても、エロDVDのコーナーが何の隔離もされず売っているとは驚きだ。
 埼玉のPTAは仙台よりおとなしいのかな。

 帰宅すると顕正新聞1月25日号が届いていた。
 珍しく遅延しないで到着したなと思い、見てみると成人式の特集だ。
 人生の恥部だな。
 ん?そういや、宗門でも成人式やったんだよな。
 その時私は北海道に行ってたから、全然知らなかったよ。
 写真を見る限り、みんな振袖の似合うきれい所が揃っているのに、実に勿体ない。
 劣化してから法華講に来るもんだから、そりゃあ華もヘッタクレも無いよ。
 この新聞、いつもより何かおかしい。
 登用試験の写真には説明があるのに、他の写真には何の説明も無い。
 特に、2面の写真なのだが、私は一瞬何の写真だか分からなかった。
 成人式のものだとは、写っているのが若者達だけであるのと振袖の若いコ達が写っているので分かったが、1番下のツーショット写真が分からん。
 結婚式でもやったのか?
 ちゃんと説明を入れてくれないと分からないよ。
 それと、体験発表をしている面々だ。
 何か、いつもより悪道の顔をしている面々が多いような……?
 新聞に実名が出ているからこちらも実名を出させてもらうが、男子部57隊の岩田支隊長が随分と修羅界剥き出しの顔に見える。
 法華講の体験発表でも、真剣な眼差しで喋る人はいるものの、それと比べて明らかにこの支隊長さんは修羅界の顔なのだ。
 不良信徒の私から見てそう思うのだから、よっぽどなのだと思う。
 サトーさん、安心してください。血脈は受け継がれてますよ!
 ケンショーレッドの髪のボリュームが少し控え目になったことは、これ以上触れないでおこう。
 それと目を疑ったのは、婦人部長崎支区の稲垣総班長。
 何ですか、この髪型は???
 私も自分の髪は丁寧にセットする方ではなく、むしろ寝癖さえ無ければそれで良い的な考えであるのだが、いや、ちょっと……。
 これ、写真アップした方がいいですかな?
 あ、山門入り口さんがアップしてくれるかな。
 いや、何か変ですよね?
 こういう髪型ってあるのかな???
 何か、この総班長さんも三悪道に染まっている感がハンパ無い。
 いや、これ、いま宗門に来られても講中の和を乱されるだけじゃないか?
 もっとも、劣化されてから来られても誰得って感じなんだが……。

 何か、今の顕正会員を助けてあげたい気になれない。
 どうぞ、勝手に自滅してくださいって感じだ。
「そんなこと言わないで助けてくれ!」
 と、メーデーを出しておられる顕正会員さんにあっては、トチロ〜さんを御紹介しておきますので、連絡ください。
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