報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“新アンドロイドマスター” 「ロイド達の修理」

2015-08-06 19:26:15 | アンドロイドマスターシリーズ
[8月3日14:00.天候:晴 埼玉県さいたま市西区 デイライト・コーポレーション・ジャパン埼玉研究所 敷島孝夫、アリス・シキシマ、8号機のアルエット]

「どう?歩いてみて」
 アルエットの修理が完了し、彼女は研究室の中をゆっくり歩いてみた。
 バージョン4.0によって左足をもぎ取られたアルエットだったが、敷島が何とか左足を回収したことが功を奏していた。
「数値に異常は出ていません」
 アリスの部下の研究員が、アルエットの状態を監視する端末のモニタを見ながら言った。
「OK.アルエットは?何か違和感ある?」
「いえ、特に何もありません」
 最初は歩いていたアルエットだったが、最後は小走りになった。
 研究室内では小走りでちょこっとだけ、というのが精一杯だ。
 幸いアリスが普段使用している研究室は被害は無かったものの、レイチェル達の襲撃により、研究所は半壊した。
 今現在復旧作業中であるが、DCJは埼玉研究所を、研究所としての機能を今月一杯で終了させることを急きょ決定した。
 相次いでテロが起きた研究所というイメージダウンは避けられないとの判断である。
 代わりに立ち上がったのが、この埼玉研究所を“ロボット科学館”に一般公開してイメージアップを行う案であった。
 前々から社内であった案らしいのだが、ついに正式決定したという。
 代わりに秩父営業所(という名の秘密研究所)に、研究所としての機能を集約させるらしい。
 アリスも秩父に転勤かと思ったら、そうではなく、せっかく無事だった研究室はそのままにして、アリスにはここに残ってもらう。
 で、イメージアップとしてのマスコットキャラクターを作って欲しいとのことだったが……。
「良かった。来月からあなた、ここのマスコットガールよろしくね」
「えっ?」
「おいおい……」
 マルチタイプの研究と実用化を目指すデイライト・コーポレーション。
 所有者を無くしたアルエットを引き取り、マスコットに器用するつもりでいるようだ。
「うちで引き取る手筈だったんだぞ」
「何よ?このコはボーカロイドじゃないんだから、ボカロ専門芸能プロダクションは黙っててくれない?」
「アルエットは歌は歌えないが、芸能界の仕事はそれだけじゃないからな。歌以外の仕事だけでも、相当稼いでくれそうだ」
「だからダメだって。オーナー登録、アタシにするからねっ」
「アホか!だいたい、ログインパスワード、俺達知らないだろ!」
「う……」
 そうなのだ。
 マルチタイプにはユーザー登録とオーナー登録の2つができるが、それの登録・変更には当然ながらパスワードと生体認証が必要だ。
 その全てをクリアするにはセキュリティトークンが必要になるわけだが、それは見つかっていない。
 セキュリティトークンを使用すれば、その2つの入力はカットできる可能性がある。
「もう1度、ドクター達夫の家を調べて来てちょうだい」
「まだ、サツが張ってるからなぁ……。鷲田警視の話では、USBメモリーなどはいくつか見つかっているらしいんだが、捜査資料だから持ち出しはダメだって言われてるんだ」
「捜査に有益でないと分かったら、ポリスでも必要無くなるわけでしょう?その時、セキュリティトークンらしい物を探しましょう」
「そうだな。少なくともアルエットのトークンが捜査資料として役に立つとも思えないし……」
「あとは、身体能力の検査ね」
「要は飛んだり跳ねたりってところだろ?」
「そうよ」
「そういうのは俺がやっておくから、早いとこシンディも直してくれよ。あれの方が直すの大変だろう?」
「まあね」
 アルエットを先に直したのは、アルエットの方がまだ損壊状態がヒドくなかったからだ。
 因みに結月ゆかりに関しては、電子頭脳内部に盗聴・盗撮用のカメラが別に取り付けられていた。
 もちろん即座に取り外され、警察に引き渡した。
 ゆかりの自己診断に引っ掛かることもなく、見たり聞いたりした内容がリアルタイムで送信される仕組みになっていた。
 警察でその電波の送信先を捜索中である。
 もちろん、すぐに見つかることであろう。
 ていうか、既にもう犯人の目星が付いたそうである。
 KR団の関係者と思われるが、十条伝助とは特に繋がりが見受けられない犯人だそうだ。
「その前にアル、着替えろよ。その恰好じゃ、動きにくいだろう?」
「はい」
 アルエットは、よく入院患者が手術の時に着る手術着のようなものを着ていた。
 裸でなければ良い、みたいな感じだ。
 敷島から新しい服の入ったペーパーバッグを受け取る。
「……あ、あの……」
「ああ、ハイハイ。あっちの部屋で着替えなさい。タカオ、いくらロイドでも、感情レイヤーは正常に作動しているんだからね。『女の子』扱いしてあげなさい。ここで着替えさせないの」
「わ、分かってるよ。それより、アルが着替えてる間、シンディの様子を見てみたいんだが……」
「部外者は立ち入り禁止だから、映像だけ見せるわよ。……てか、ここも本来は立ち入り禁止なんだからね」
「分かった分かった。口外しないよ」
「シンディの様子を映して」
「はい、主査」
 アリスが部下に言うと、部下の研究員がキーボードを叩いた。
 室内の大きなモニタに、シンディが修理・保管されている部屋の画像が映し出される。
「こりゃヒドいな……」
 レイチェル戦が終結した時、シンディは上半身と下半身が辛うじて繋がっているというくらいに損傷していた。
 大岩でレイチェルに潰された時に受けた傷らしい。
 しかし、それでも彼女は“生きていた”。
 メモリーなどソフトウェア関係も無事で、さすがは軍事国家が核兵器や宇宙開発を隠れ蓑にして製造しただけのことはある。
「直せそうか?」
「天才のアタシをナメるんじゃないよ。こう見えても、あれを作ったじー様の孫なんだからね」
「それもそうだな」
「問題は修理費用なんだけど……」
「ん?アルの修理費用はDCも出したんだろ?シンディは?」
「シンディをくれるんなら、修理費用全額負担するってよ?」
「アホか!いいよ。南里所長の遺産使うから」
「ドクター平賀が全額持ってったんじゃ?」
「銀行にプールするから、いざという時に使ってくれってさ。財団の時に使うかと思っていたけど、意外とそうでもなかったんでね」
「何か、赤字になりそうね」
「KR団ぶっ潰せば関係各局から色々と収入があるから、その時だな」
「ほほー……」
 敷島は肩を竦めた。
「特撮モノみたいに、正義感だけで正義のヒーローができるほど、甘っちょろい世の中じゃないんだよ」

 アルエットが修理前と同じく、女子中高生の制服ファッションに着替えてきたので、
「どこで、実験できる?」
 と、敷島が聞くと、
「屋上で」
 とのことだった。
「暑そうだな……」
「それの耐久テストもあるから、しっかり立ち会いお願いね、社長さん?」
「くそ……。引き取ったら、絶対にアルで稼いだる!」
コメント (8)
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本日の動向 0806

2015-08-06 17:26:57 | 日記
 今日は広島県広島市に原爆が投下されてから70年目である。
 戦争とは本来、政治手段の1つであり、軍人と軍人の戦いであるはずだ。
 しかし、日本国内における原爆投下は明らかにそれとはかけ離れているものである。
 日米同盟に響くから今さら言えないだろうが、こればかりは中国共産党関係者並びに南北朝鮮人からの日本に対するがの如く、謝罪と賠償を求め続けてもよろしいのではないかと思う。

 さて、今日はその政治の1つである選挙と私の運転免許の更新に行ってきた。
 埼玉県では埼玉県知事選挙がたけなわであるが、例によって私は日曜日仕事であり、投票日に行けない為、期日前投票に行った次第である。
 現職と新人がシノギを削る選挙戦となっているが、全員が無所属であることから、政党で政治家を選んでいる有権者(がどれだけいるかは【お察しください】)は選びにくいかも。
 要は今の埼玉県政に不満か否かで、候補者に票を入れれば良いのである。
 さいたま市長選挙なら、左翼政党推薦並びに浦和ゴリ押しの候補者に投票するつもりは無いのだが、県知事選となると……?
 ま、誰に入れたかは内緒にしておこう。

 ところで、家の近所に貼ってある日本共産党のポスターを見たのだが、よくよく考えると笑っちゃう内容になっている。
「若者を戦場に送るな!」
 とある。
 これは恐らく自民党・安倍内閣が進めている安保法案のことを言ってるのだと思うが、そもそも反対派が戦争が起きる前提で騒いでいるのが笑える。
 ハテ?安保法案って、これから日本が戦争をやらかす為の法案だったっけ?と首を傾げるのである。
 日本国憲法9条があるから、日本から他国へ攻め入ることなど不可能だし、仮に9条が廃止になったところで、日本がそれをするメリットはあるのかと

 むしろ、デメリットの方が多いだろう。
 だから、これに関しては何の心配も無い。

 また、徴兵制度が復活することも恐らく無い。
 世界的にも徴兵制度は廃止の方向に向かっている。
 志願兵と比べるとどうしても士気が落ちるし、人件費もバカにならないからだ。
 その証拠に、お隣の韓国を見て御覧なさいよ、と。
 件の国も未だ徴兵制のある国だが、いかにその徴兵を逃れようと躍起になっている国民が多いのが分かるだろう。
 とある韓流スターが徴兵逃れをして大問題になったことを御記憶の方もいらっしゃるはずだ。
 大学に入れば徴兵も免除されるということもあって、向こうの受験戦争は凄まじいものがあるという。
 東南アジアに目を向ければ、確かタイだったかと思うが、軍事予算が逼迫している関係で、徴兵制はあるのだが、若者全員を兵隊に取る予算が無い為、徴兵検査に合格した後、くじ引きで実際に入隊するか否かを決める抽選制という国もある。
 北朝鮮も軍人は特権階級と思われがちだが、一般兵はその日の食事に困るほどだという。
 元気なのは中国だけか?
 中国も徴兵制はあるのだが、全国から集まる志願兵だけで定員が一杯になるため、無いのと同じらしい。
 貧しい農村出身者にとって、軍隊は素晴らしい就職先なのだという。
 中国の軍事予算がうなぎ上りなのも頷けるわけだ。
 で、そのうなぎ上りの軍事予算を誇る中国からの脅威に対抗しての法案でもあるわけだが、何か問題かな?
 何の対策も取らなかったチベットやウイグルを見れば、一目瞭然なんだが……。

 ま、在日朝鮮人は一切採用しない(確か、帰化人もダメだったと思う)日本共産党にも良い所はあるのだが、この政党は野党だから存在価値があるのであって、与党には向いていないと思うな。

 免許更新だが、私はペーパードライバーであるためゴールド免許である。
 従って、講習時間は30分で良い。
 講習ビデオで実際に交通事故の被害者が出てきて、事故の悲惨さを訴える場面があったが、その事故現場というのが東京都内というのはどうも……。
 埼玉県なのだから、埼玉県の被害者を連れて来て欲しかった。
 何しろ、この埼玉だ。
 東京よりも、もっとグロい交通事故は沢山あると思うのだが。
 実際に交通事故の決定的瞬間を目撃して、110番通報したことが2回あるが、どちらもさいたま市内だ。
 実家の宮城県仙台市でもなければ、勤務先の東京23区内でもない。

 尚、その交通事故が発生した現場が顕正会本部会館近く、並びに川口リリアの近くであることは【お察しください】。
 そう言えば、私が顕正会を辞める数年くらい前辺りから、私の近くで交通事故がよく起きていたものだ。
 日蓮正宗御受誡後も、前所属の塔中坊を出る前までは自分の乗った電車が人身事故を起こすこともしばしばあった。

 さすがに今はもうそれも無くなっているから、少しは前進したのかな。
 謗法の呪いが解けたという意味では。
コメント (2)
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