中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

中小企業・小規模事業者だけでは地域別に差はみられない

2015年06月15日 05時03分54秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)105ページ「就業構造から見た地域の特徴」をみましたが、今日は107ページ「地域別に見た中小企業・小規模事業者の業況」をみていきます。

下図から、地域別に中小企業・小規模事業者の業況判断DIをみると、2008年のリーマン・ショック前までは地域3の中小企業・小規模事業者の業況判断DIの振幅が地域1、地域2と比べて大きく、業況の改善局面では大きく改善し、悪化局面では大きく悪化する傾向にあったが、リーマン・ショック以降の業況改善局面においては、どの地域を見てもDIの水準及び方向に顕著な差は見られないことが分かります。

また、業種別にみると、製造業では全業種と同様の傾向がより顕著に確認される一方、サービス業では、どの地域、どの時期においても DIの水準及び方向に顕著な差は見られないことが分かります。

以上の結果から白書は、地域経済という単位で捉えれば、地域ごとの経済成長の度合いや経済・社会構造を踏まえた地域の特徴に違いがあることが確認されたが、そこに根ざす中小企業・小規模事業者の業況について言えば、地域ごとに顕著な差は確認されなかった、とあります。

つまり、地域経済全体では地域毎に差があるが、中小企業・小規模事業者だけでは差はみられない、ということです。

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地域の就業構造の変化に影響を与えている要因とは?

2015年06月14日 05時55分31秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)104ページ「地域別に見た人口と飲食・宿泊従業者数」をみましたが、今日は105ページ「就業構造から見た地域の特徴」をみていきます。

これまで地域の就業構造の変化に影響を与えていると考えられる経済・社会構造の要因についてみてきましたが、下図がそのまとめです。

このように、地域の就業構造の変化に影響を与えていると考えられる経済・社会構造の要因は、

  ・製造業の就業者数の減少については、グローバル化に伴う輸入浸透度の上昇が関係している。

  ・非製造業の中でもサービス業は大きく増加している。
  その理由は、地域の高齢化への対応、地域の事業所が求める需要への対応等が背景にある、ということです!

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飲食・宿泊は需要獲得が盛ん!

2015年06月13日 05時27分55秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)102ページ「地域別に見た事業所の集積と対事業所サービス従業者数」をみましたが、今日は104ページ「地域別に見た人口と飲食・宿泊従業者数」をみていきます。

白書は、下図から市区町村ごとの人口と飲食・宿泊の従業者数の関係を見ると、全体の傾向として、人口が多くなるほど飲食・宿泊の従業者数も多く傾向があることが分かる。

また、人口の規模が小さくなるほど、全体の傾向からの乖離のばらつきが大きくなっているとともに、全体の傾向よりも従業者数が多い市区町村が目立つ、とあります。

これについて白書は、飲食サービスを始めとして、従業者数はその土地の人口と関係が深いものと考えられるが、これは、飲食・宿泊サービスはその市区町村外の人の需要も満しているため、必ずしも人口の制約を受けていないことを示している、ということです。

飲食・宿泊は地域内のみならず地域外からの需要の獲得が盛んでなければなりませんね!
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対事業所サービスの従業者数を地域別にみる!

2015年06月12日 05時07分26秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)100ページ「地域別に見た老年人口と医療・福祉従業者数」をみましたが、今日は102ページ「地域別に見た事業所の集積と対事業所サービス従業者数」をみていきます。

白書は、下図から市区町村ごとの事業所数と対事業所サービス業の従業者数の関係を見ると、全体の傾向として事業所数が多くなるほど対事業所サービス業の従業者数も多くなる傾向があることが分かる。

また、事業所の集積の規模が小さくなるほど、全体の傾向からの乖離のばらつきが大きくなっており、全体の傾向よりも従業者数が少ない市区町村が目立っているにある、としています。

ここで言いたいことは、対事業所サービス業の従業者数は、その事業の性質上、事業所の集積と関係が深いということですが、これを踏まえ、市区町村間における事業所の集積の規模に応じた対事業所サービス従業者数の差には、地域ごとの特徴が表れているかを検証したのが、下2つのグラフです。

この結果について白書は、地域1と地域3と比べて事業所の集積規模の分布が中間的である地域2においては、事業所の集積に応じた対事業所サービス従業者数が相対的に少ない。

また、地域1では集積が一定規模以下の市区町村が多く、こうした市区町村では全体の傾向よりも従業者数が少ない傾向が目立つとあります。

これは予想通りですが、飲食・宿泊従業者はどうなっているのでしょうか。明日、みていきます!
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医療・福祉従業者数はなぜ増加しているのか?

2015年06月11日 04時40分19秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)98ページ「製造業の従業者数変化と輸入浸透度変化」をみましたが、今日は100ページ「地域別に見た老年人口と医療・福祉従業者数」をみていきます。

下図から、老年人口と医療・福祉従業者数の関係を見ると、老年人口が多い市区町村ほど医療・福祉従業者数が多いという関係にあることが分かります。

白書はさらに、市区町村の老年人口の規模が小さくなるほど、全体の傾向からの乖離のばらつきが大きくなっているのが分かり、市区町村間で老年人口の規模に応じた医療・福祉従業者数に差が出ている、とあります。

ここで言いたいことは、医療・福祉の従業者数が大きく増加している背景の一つとして高齢化の進展があるものと考えられる、ということですね。

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雇用減少の理由は輸入浸透度にあり!

2015年06月10日 05時27分01秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)96ページ「サービス業の従業者数の変化」をみましたが、今日は98ページ「製造業の従業者数変化と輸入浸透度変化」をみていきます。

下図から製造業の就業者数の変化と輸入浸透度 (国内に供給されている製品のうち輸入品の占める割合) との関係を見ると、1980年代と比べて1990年代、2000年代では輸入浸透度が高まり、従業者数が減少している様子が見て取れます。

白書はさらに、従業者数の減少の大きい5業種を見ると、繊維製品、製材・木製品 、重電機器、家具・装備品、その他の製造工業製品 となっており、特に繊維製品においては輸入浸透度の高まりとともに従業者数が減少している傾向が顕著に見て取れる。

また、製材・木製品、重電機器、家具・装備品においても輸入浸透度が相当程度上昇していることが分かる。

これに対して従業者数の増加が大きい5業種を見ると、自動車部品・同付属品、電子部品、その他の食料品、電子計算機・同付属装置、半導体素子・集積回路となっているが、とりわけ自動車部品・同付属品、その他の食料品では輸入浸透度の高まりはほとんど見られない。

他方、電子計算機・同付属装置、半導体素子・集積回路では輸入浸透度に顕著な高まりが見られる、とあります。

つまり、国内に供給されている製品のうち輸入品の占める割合が高いほど、国内の雇用は減少してしまう、ということです!

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医療福祉の拡大というビジネスチャンス!

2015年06月09日 05時14分43秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)95ページ「地域別に見た製造業就業者数の変化」をみましたが、今日は96ページ「サービス業の従業者数の変化」をみていきます。

下図から サービス業の従業者数の変化について見ていくと、1980年時点と1990年時点の比較では、対事業所サービスの従業者数の増加が最も大き<、次いで医療・福祉、飲食・宿泊となっていることが分かります。

次に、1990年時点と2000年時点を比較すると、この間、医療・福祉の従業者数が大きく増加し最も多くなっており、次いで対事業所サービス、飲食・宿泊となっています。

そして、2000年時点と2008年時点を比較すると、この間、引き続き医療・福祉の従業者数が増加しており、次いで対事業所サービスとなっているが、飲食・宿泊は滅少しています。

医療福祉に従事する人はこの30年間で大幅に増加していますが、こういうところにこそ大きなビジネスチャンスがあると、白書は読まなければならないんですよね。

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雇用無き景気回復の実態

2015年06月08日 04時43分02秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)93ページ「地域別・業種別に見た就業者数の変化」をみましたが、今日は95ページ「地域別に見た製造業就業者数の変化」をみていきます。

下図から 地域別に製造業の就業者数の変化を年代別に詳細に見ていくと、1980年時点と1990年時点を比較すると、この間、特に地域2、地域3では電気機械の就業者数の増加が大きいことが分かります。

また、1990年時点と2000年時点を比較すると、この間、どの地域においても繊維とその他の製造業の就業者数の減少が大きく、地域2、地域3では電気機械の就業巻数の減少も大きくなっています。

そして、2000年時点と2008年時点を比較すると、この間、どの地域においてもその他の製造業、繊維、電気機械の減少が大きく、輸送機械の就業者数のみがどの地域でも唯一増加しており、地域3の増加が最も大き<なっています。

このところ景気の良い話ばかりですが、地域にその実感が湧かないのは、ものづくり企業に従事している人が減少しているためその経済効果が届かないということが改めて感じ取れますね。

『雇用無き景気回復』からの脱却を図らねばなりませんね!

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サービス業の就業者数が大きく増加している!

2015年06月07日 05時57分12秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)89ページ「域外需要と域内需要の安定性」をみましたが、今日は93ページ「地域別・業種別に見た就業者数の変化」をみていきます。

下図から 地域別の就業者数の変化を業種別に詳細に見ると、1980年時点と1990年時点を比較すると、この間、どの地域でも、農林水産業の就業者数が減少している一方、サービス業の就業者数が大きく増加しており、全産業の就業者数の増加に大きく寄与していることが分かります。

しかし、1990年時点と2000年時点を比較すると、どの地域でも、農林水産業に加え、製造業の就業者数が減少している一方、サービス業の就業者数が引き続き大きく増加することで、全産業の就業者数の増加を下支えしています。

また、2000年時点と2008年時点を比較すると、この間、どの地域でもサービス業を除く全ての業種で就業者数が減少している一方、サービス業の就業者数が引き続き大きく増加しています。

どの地域においても農林水産業、製造業を始めとして就業者数が減少する一方、サービス業の就業者数は大きく増加していることが分かるということですが、サービス業においてどのような変化があるのでしょうか。明日、みていきます!

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地域別の就業構造の変化

2015年06月06日 05時34分01秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)89ページ「域外需要と域内需要の安定性」をみましたが、今日は91ページ「地域別に見た就業者数」をみていきます。

下図から 年代別の平均変化率を見ると、1980年代は全体として大きく増加し、1990年代は全体として緩やかに増加し、2000年代に入ると全体として減少に転じていますが、地域別に就業者数(1都道府県当たり平均値)は、地域3が最も多く、次いで地域1、地域2と続いていることが分かります。

製造業では、地域別に就業者数を見てみると、地域3が最も多く、1980年代前半までは次いで地域1、地域2と続いていましたが、1980年代後半以降は地域2、地域1となっているところが特徴的です。

このような大きな動きを踏まえ、白書は、地域別の就業者数の変化を業種別に詳細にみていくことになります。明日からみていきます!

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顧客ニーズへの対応力が成長には重要である!

2015年06月05日 05時16分02秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)87ページ「地域別に見た一人当たり所得」をみましたが、今日は89ページ「域外需要と域内需要の安定性」をみていきます。

下図から都道府県別に製造業の割合と経済成長率のばらつきの関係をみると、製造業の割合が高いほど経済成長率のばらつきが高いという関係がありますが、非製造業の割合が高いほど経済成長率のばらつきは小さいことが分かります。

これは広く市場から需要を獲得することには不確実性が伴うことの根拠を示したものですが、この結果について白書は、地域経済の安定的な成長のためには、十分な域内需要の存在も重要である。

また、少子高齢化に代表される経済・社会構造の変化は需要の変化を伴うものであるため、こうした需要の変化への対応力もまた地域経済の成長の重要な視点である、とあります。

いかなる地域においても一定の市場はあるが、その需要を獲得するためには、常に変化する顧客のニーズに、迅速に対応力しなくてはならない、ということですね!

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所得の差が人口移動を引き起こしている!

2015年06月04日 05時23分06秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)86ページ「地域別に見た人口動態」をみましたが、今日は87ページ「地域別に見た一人当たり所得」をみていきます。

下図から人口一人当たり所得を地域別に見てみると、地域3が地域1、地域2を大きく上回っており、地域1が最も低くなっていることが分かります。

地域間の人口一人当たり所得の差が、地域間の人口移動を誘発する一因となっているということです。

白書はこれまでを踏まえ、以下のようにまとめています。

・地域2、地域3では、地域の経済成長に対する製造業の生産の寄与が大きい。
・製造業の生産の差は広域から需要を獲得できるかどうかで決まってくる。
・地域3では、地域1、地域2と比べてサービス業の生産の伸びが大きい。
・地域3では、地域1、地域2の人口の一部を吸収する形で人口が成長しており、この人口成長の差がサービス業の生産の差を生み出している可能性がある。
・地域間の人ロー人当たり所得の差が、地域間の人口移動を誘発している可能性がある。

以上までの議論から、地域経済の成長には、広域からの需要の獲得と域内需要の活性化が重要であることが示唆されるが、少子高齢化の進展等により地域において人ロ滅少が進んでいく中で、いかにして広く市場から需要を獲得するかという視点の重要性は相対的に高まっているといえる。

ただし、広く市場から需要を獲得することには不確実性が伴う、とあります。

この不確実性とはどのようなものでしょうか?明日、みていきます!

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地域別の人口推移

2015年06月03日 06時18分20秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)85ページ「地域別に見た非製造業の実質付加価値生産と人口の変化」をみましたが、今日は86ページ「地域別に見た人口動態」をみていきます。

下図から地域別の人口推移をみると、地域3の人口が大きく増加する一方で、地域1、地域2の人口は2000年代に入り減少していることが分かります。

また、地域ごとの純転入者数 転入者数-転出者数 をみると、地域1、地域2で生じた人口の転出を地域3が吸収している様子が分かります。

では、なぜ、地域1、地域2から地域3へと人口移動が生じているのでしょうか?

この理由について、明日、みていきます!
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サービス業と付加価値と人口の関係

2015年06月02日 05時08分44秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)83ページ「非製造業の実質付加価値生産額の地域間比較」をみましたが、今日は85ページ「地域別に見た非製造業の実質付加価値生産と人口の変化」をみていきます。

白書は、特にサービス業については、生産と消費の同時性という性質を持つことが指摘されており、地域ごとの非製造業の生産活動の差は、地域の人口動態と関係があるものと考えらえる。

そこで、非製造業の付加価値成長と人口動態との関係を下図からみると、全体では正の相関があることが分かるとしています。

ただし、地域ごとに違いが見られ、地域3においては人口増加とともに非製造業の実質付加価値生産額も増加している一方、地域1,2では人口が増加局面から減少局面に転じているが、非製造業の実質付加価値生産額は人口減少に応じて減少していない。

業種ごとに見ると、サービス業においては、地域3においては人口増加とともにサービス業の実質付加価値生産額も増加している一方、地域1,2では人口減少とともに、サービス業の実質付加価値生産額も減少している様子が見て取れる。

これに対して、卸売・小売業では、地域3においては人口増加とともに卸売・小売業の実質付加価値生産額も増加している一方、地域1、2では人口減少局面下においても卸売・小売業の実質付加価値生産額は増え続けており、地域の人口制約を必ずしも受けていない様子がうかがえる、とあります。

長い説明ですが、1980年から2008年までの全産業の成長率が上位12の都道府県(上位25%)の平均である地域3は、サービス業が活発であるということを付加価値生産額と人口から検証したということです。

では、なぜ地域3だけが増加しているのでしょうか。これを明日みていきます!

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サービス業の特性と地域への付加価値額

2015年06月01日 05時04分06秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)82ページ「実質輸出の増減に対する業種別寄与度」をみましたが、今日は83ページ「非製造業の実質付加価値生産額の地域間比較」をみていきます。

下図から、地域ごとの非製造業の実質付加価値生産額の違いについてみていきます。

まず、地域1と地域2を比較すると、両地域の生産の差は若干縮小しており、「その他」の生産の差の縮小が全体の差の縮小に最も寄与しています。

次に、地域1と地域3を比較すると、サービス業の生産の差が全体の生産の差の拡大に最も寄与しており、続いてその他、卸売・小売業の寄与が大きくなっていることが分かります。

最後に、地域2と地域3を比較すると地域1と地域3を比較した結果と同様の結果となっていることが分かります。

白書はこの結果について、地域ごとの非製造業の生産活動の差を生み出している主な業種は、第一にサービス業、第二に卸売・小売業であることが分かったが、特にサービス業については、生産と消費の同時性という性質を持つことが指摘されており、地域ごとの非製造業の生産活動の差は、地域の人口動態と関係があるものと考えらえる、とあります。

サービス業の特性を改めてチェックすると、「無形性」、「不可分性」、「変動性」、「消滅性」、「集中性」を思い出しますが、この特性が地域の人口動態と関係してくるということですね!

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