中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

会社の収支状況が悪いと融資を断られる?!

2017年02月01日 05時31分35秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)324ページ「第 2-5-50 図 金融機関が現在重視している融資手法と、今後重点を置きたい融資手法」をみましたが、今日は325ページ「第 2-5-51 図 経営課題の解決に向けた投資計画を金融機関に断られた経験」をみます。

下図は、企業が経営課題を解決するための投資計画を金融機関に相談し、その計画への融資を断られた経験について見たものです。

これを見ると、全体の15.8%の企業が金融機関からの融資を断られた経験があると回答しており、また、その理由を見ると、「会社の収支状況が悪い」が56.7%、「既存借入の過多」が42.3%と、既存事業の状況を理由に支援を断られた企業が多く、「新事業の採算が見込めない」が12.3%、「新事業のノウハウがなく、計画達成できない」が3.1%となっており、新規事業の内容を理由に融資を断られた企業は少ないことが分かります。

この結果について白書は、このことから、金融機関が企業の新規投資への融資を審査判断する際、新規事業の投資計画の内容よりも既存事業の収支状況や財務状況を重視していることが分かる。

このため、優れたアイデアをもとにした投資計画であっても、企業の収支状況や財務状況が悪ければ、金融機関より融資を受けることが難しい状況であることが分かる、とあります。

この回答、当たり前のように感じますが、現場では会社の収支状況が悪くても、既存借入が過多であっても、融資を引き出してくる経営者が多くいます。そういう経営者は新規事業の投資計画が良いと判断されているということなのでしょうか。よく分かりませんね~(笑)!!

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