LINEN GYOZA 近況日記

十年たちました…

『旅のチカラ』ホスピタルアートの聖地を行く ④

2011-07-30 20:54:58 | テレビ・映画など
次に訪れたのはウップランド県ウプサラ市にあるウプサラ大学病院。ここからはこの病院を担当する市の文化局美術アドバイザーの男性と見学。

新生児集中治療室。
日本だと赤ちゃんは隔離されてしまうのが普通。


 

きょうだいが遊ぶためのもの。安心して遊ばせることができ、親たちは赤ちゃんに付き添うことができる。

子どもはカラフルな色だけでなく落ち着いた色でもいいと私は思います。色が落ち着いていると子どもたちが周囲を明るくします。子どもたちが色になるんです。」(アドバイザー男性談)



新生児集中治療室は全て個室で、赤ちゃんの治療スペース隣には両親のための寝室がある。引き戸には壁紙と同じデザインが施され、その戸を看護師が開けることはなく、両親はゆっくり休むことができる。

そして、驚いたのがこの部屋…


お別れの部屋です。

起きた事実を受け入れるためには時間が必要なんです」(看護師さん談)

その部屋の棚の中にはボランティアたちによって縫われたベビー服が仕舞われていた。ベビー服を用意する時間のなかった親たちに使われるために。


あと2回くらい続きます。



『旅のチカラ』ホスピタルアートの聖地を行く ③

2011-07-30 20:12:39 | テレビ・映画など
次に訪れたのは、アストリッド・リンドグレーン小児病院。『長靴下のピッピ』作者の名前が付いてます。

物語の世界を具現化。かわいらしいベンチ。





点滴や脊髄注射が行われる部屋の天井には青空の絵が描かれていて、それはベッドに横たわった時に見えるよう斜めに切られた窓から臨む本物の空と繋がっているようだ。

‘病気のことばかり考えさせないこと’という目的。



図書館。ゲームもできるよ。

『旅のチカラ』ホスピタルアートの聖地を行く ②

2011-07-30 19:57:14 | テレビ・映画など
続きです。

カロリンスカ大学病院フッディンゲ支部。
院内には8千点ものアートがあり、それらをガイドしてくれるスタッフもいる。

手術室へ通じる廊下、ベッドで通ることを想定した高さにアート作品がある。
不安を和らげる目的。

公共建築はその建設費の1%をアートに使うことが決められている。

エレベーターホールにたくさんのカラフルな巣箱。待ち時間も楽しい。

身体が治るのが一番ですが心が治ることも大事です。身体も心も治すにはアートは大切だと考えています。ですから病院のアートを選ぶ時は嫌悪感を抱かせたり不快にさせない作品を選んでいます。ちゃんと意味を持つ作品を選ぶように心がけています」(ガイドさん談)



有名な作家のものはひとつもないそうだ。

『旅のチカラ』ホスピタルアートの聖地を行く ①

2011-07-30 17:15:19 | テレビ・映画など
BSプレミアムの『旅のチカラ』、面白くてよく見ます。このあいだのは北欧ウイークにちなんで版画家の山本容子さんがホスピタルアートの聖地スウェーデンへ行くという内容だと予告で知り、わくわくして見ました。

だいたい‘ホスピタルアート’って初耳だったけど、どうやら先日maniさんから聞いた‘ヒーリングアート’に近い目的で病院に置かれるアートなんだろうな、と目星はついてたんだけど、いやあ~、予想以上に面白かったわ~

あんまり面白かったんで、録画画面を一時停止しながらメモを取りながらもう一度見た。
で、メモを残す目的で日記に書きます。興味がある方がいらっしゃれば語り合いたいものよ。

 ←どこかの消化器内科

 ←どこかの病院の廊下

 ←どこかの集中治療室の家族待合室天井

福祉大国でありデザインの国であるスウェーデン
‘美しいくらしをしよう’
駅も公園もアート

以下、長いので分けて書く