マングローブ植物を良く見てると、可愛い巻貝が結構います。樹上性タマキビの仲間で、ウズラタマキビ、ヒメウズラタマキビ、そしてイロタマキビです。詳しく調べればもっと色々いるかもしれませんが、オイラの知る限りではこの3種です。現役エコガイドのブログでも一緒くたに書いたあったりしますが、別々なので注意しましょう! ↓のイロタマキビの内、小さいの2匹貝殻の上半分と下半分、色が違うなぁ。これもあらたな別種?
タマキビの仲間は貝の癖に水が嫌いで、岩場のタマキビも潮のラインより上にいます。そのわりには潮が満ちて来て水しぶきが掛かる夜になると動きだして海藻を食べるそうです。じゃぁやっぱり本当は水が嫌いなんじゃなくて昼間寝てる時だけ水のラインより上にいるだけなんじゃないの?と思い海水の中に入れてみると、直にみんな水より上に登って来るそうなので、やっぱり水が嫌いなんでしょうね。
話を戻すと、樹上のタマキビ達は住まわしてもらってる代りに、樹の表面に付いた藻類を食べ樹体をキレイにしていると言う共生の仲なんです。ところでマングローブのタマキビも夜行性なのかな? 面白いのが岩場なんかのタマキビは夏場あんまり岩が熱くなると、爪先立ちをしたり、他の貝の上にのって熱さを凌ぐそうです。他の貝にのってるのは見た事がありますが、爪先立ちのをぜひ見てみたいなぁ。↓ウズラタマキビ。
狭いエリアの中で一緒に多種が暮らすと言う事で、以前にも書いたホタルやオタマジャクシ等と一緒でタマキビも多少棲み分けをしています。植物の種類や地面からの高さ、葉っぱが好きなの、枝が好きなの、干満で移動する物しない物、雨の日が好きな奴、嫌いな奴、イロタマキビなんかは褐色型と黄色型でも微妙に高さが違うので、これなんかももっと詳しく調べたら別種扱いになるかも知れませんね。
もう一つ書くのを忘れてた。タマキビの仲間は全部かどうか知りませんが、卵胎生という奴で、体の中で卵から孵り小さい貝として母体外に生まれます。こう言う種類は結構多く、サメやゴキブリ、ヘビや、生きた化石シーラカンスも卵胎生だそうです。同じ種類なのに住む環境によって卵生と卵胎生があるなんて言う変り種もいるそうで、不思議! もっと不思議なのが、タツノオトシゴは卵胎生だとばっかり思ってたら実は保育嚢と言う体外にあたる部分で孵してるので違うって! ティラピアやジョーフィッシュのようなマウスブリーダーのような感覚だと思ってくれれば良いそうです。ん~、納得出来ない!