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サキシマスオウの子

2009年11月11日 | 山が好き!

当ブログを以前から見て下さってる方にはお馴染みのこの子。サキシマスオウの幼木のその後の画像です。もう2~3年観察し続けていますが、まだまだこんなに小さいです。育ち難い理由は色々あると思いますが、一つは直ぐ後ろに写ってる板根があるから分ると思いますが、大きなスオウノ根本に生えてると言うのが理由でしょう。スオウに限らず大きな木の傍は新たに芽を出しても途中で終わる事が多いです。同じ種類同士でなくてもそう言う事は起きます。

理由は単純に土中の栄養を大きな木に取られると言うのもあるでしょうし、大きな木の日陰にもなってるし、それよりも何よりも注目されてるのが、アレロパシー物質のせいだろうとの事です。種類にもよりますが、アレロパシーと言うのは他の生物の生長を邪魔する作用がある成分で、その一つにポリアセチレン化合物と言うのがあります。なんと自分の子孫の発芽も邪魔してしまうとの事。連作の畑で育ちが悪くなる原因の一つでもあるそうです。 ですが人間にとってはとても良いフィトンチットもそうなんですよ。そうそう、桜葉が出すクマリンと言う物質(桜餅のあの匂いの成分)は、抗菌作用があるから使ってるんですね。こんなふうに上手く使えば利用価値は色々あって、ジャガイモの芽を出させないように制御するとか、害虫を寄せ付けない(必要な媒介虫等は寄せ付ける)など、無農薬にも使えるんではないかと研究されてます(誰でも知っている、果物などの熟成を早める作用もこの成分)。 

ここから少しずれた、水の流れが多く大きな木が近くに無い場所では、この成分の影響も無く、山の栄養をタップリ含んだ水耕栽培ヨロシクといった感じで、一年でこの子以上に育っているの子もいます。 ん~、自然界は厳しい!、と思ったけど、我ら人間も子供の頃の家庭環境や友達なんかで人生かなり左右されるので、それ程違いは無いのかも知れませんね。いずれにしても世の中厳しいっ!て事ですね(笑)。


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