デイゴ(マメ科)が咲いていました。卒業シーズンと言うと内地ではサクラなんでしょうが、石垣島(沖縄県)ではデイゴです。沖縄では合格通知に「デイゴ咲く、デイゴ散る」と書く学校があるとか。ただご覧の通りデイゴヒメコバチ(ヒメコバチ科)にやられ虫こぶが沢山出来ています。この木はまだ良い方で、完全に花が咲かないくらいやられてる木もあります。
デイゴと言うと沖縄の植物だと思っている方が多いと思いますが、それは歌の影響ですね。実際は外来種で、もともと石垣島(沖縄)の植物であればデイゴヒメコバチに対する敵がいるので、適度にやられ、適度に咲いて、というバランスのとれた状況になります。実は石垣島だけでなく原産国以外の世界中のデイゴ属が危機的状況にあり、ハワイ大学の研究者が中心にアフリカのデイゴ属に同じような虫こぶがある事を発見。
アフリカのデイゴヒメコバチの天敵数種を調べた結果「デイゴカタビロコバチ(カタビロコバチ科)が最も効果が高い」と言う事が分かり現在研究が進められています。なんで直ぐにデイゴカタビロコバチを放さないのか?と思いますが、やはりこれも外来種。在来種にどのような影響があるかよく調べてからでないと大変なことになりかねないからです。早くデイゴのキレイな花のもと、春を迎えられるようになりたいですね。
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