16日に座礁した14頭のユメゴンドウですが、一連の騒動は金曜日に終焉していました。ただ残念な結果に終わったので少し時間をおいて掲載する事にした訳です。経過報告としては、
17日にまた6頭座礁し、かなり干上がった場所にいたので砂を掘ってずらす感じでビニールシートに乗せ水がある所まで移動。その後何頭か「戻す帰って来る、戻す帰って来る」でこの日も夕方の満潮で終了。
18日1頭座礁、深場に戻し終了。台風もかなり近づき海も荒れてる為、これ以降は水に入っての作業は危険です。
ところで16日も17日もそうなんですが、一度深場に戻したら終わりだと思ってほぼ全員帰ってしまいますが、実は一度帰したらもう終わりではなくほぼ間違いなく何頭かは戻って来てまた座礁します。サメに襲われて恐怖のあまり深い場所には行きたくないとか、方向感覚がおかしくなってるとか、色々原因はあると思いますが偉い学者さんにも本当の理由は分かっていません。そんな訳ですから時間が許す限り、ゆんたくでもしながらノンビリして行って下さい(笑)。
そして金曜日ですがフサキの海岸に2頭、遺体として打ち上げられてるとの報告、「がーん!」。皆が言葉を失ったであろう事は想像できます。残念ですが死体を確認・計測するのも大事だと思いスケールを持って見に行く準備をしていたら、グループの代表・Yさんも「どの個体が死んだのか確認してくる」と連絡が入り、現場で丁度合流。
体がボロボロになり表皮が剥がれ、ココより観音崎寄りの1頭は真っ白になっていました。これといった酷い傷がある訳でもなく、死因は想像ですが弱っている所に台風の荒れた海で衰弱したんだろうと思います。暫くすると水産課(画像に写ってる)の人が来て計測し、Yさんと話した後に重機で埋葬してくれたようです。 仕事柄、野生動物の遺体に出くわす事が多いですが、生き物の遺体を見ると切ないですね。 T師匠の関係でウミガメの事もやりますが何時も遺体が上がる場所があって、そのそばには定置網があったりします。つまり人間のせいで死んでる訳ですね。道路上のコノハズクやクイナの轢かれたのも人間のせいです。今回のクジラは多分人間のせいじゃないけど、時には抱っこするような形で体に触れてますからね、気持ちも入るってもんです。
画像は顔が見え辛い、ショックが少ない画にしておきました。載せようか迷ったけど自然の厳しさを見て貰うのも大切な事だと勝手に思って載せます。