日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

テレビを見て 9日目に救出 広告 原発避難者 リビア  追記あり

2011-03-21 18:34:33 | Weblog
昨夜のNHKニュースが80才の祖母と16才の男の孫の救出を伝えていた。津波で押し流された自宅に閉じ込められ、乾いた毛布で暖を取り、冷蔵庫の食料品・飲料で命をつないでいたとのことである。女性が救護隊員の問いかけに力強い口調で的確に答えている姿に感動した。震災後9日目の救出である。まだまだ救出の手をゆるめるべきではないと思った。

テレビの映像で感動してから言うのもおかしいが、報道陣がその周りを取り囲んで救護隊員の動きの邪魔をしているように見えたのが気になった。さらに今日のお昼には入院中のその孫にカメラを向け、取材者が程度の悪い質問を浴びせかけていたが、アホと違うかと思った。カメラの暴力である。なぜ静かにさせてあげないのだろう。阪神・淡路大震災を経験した私には、大津波による惨禍の遠景だけでも十分である。ひたすら手を合わすのみなのだから。

コマーシャルと言うべきなのかどうか、わけの分からぬ広告がテレビで繰り返し繰り返し流されている。サッカーの元監督とか元女優?が顔をだしては脳卒中とかなんとかガンだとかのナレーションがしつこいほど繰り返される。この時期にこれらの広告の意図が分からないだけに不気味に感じる。この広告主の金、どこから出ているのだろう。なにか洗脳の狙いでもあるのだろうか。

福島原発の周辺から避難もしくは屋内待避をさせられた方々の生活が気になる。いつまで強いられるのか、見通しが立たないからである。集団疎開を真剣に考えるべき時なのではなかろうか。文部科学省がホームページで「福島原発周辺放射線モニタリングデータ」を発表している。しかし私が一番知りたいデータ、すなわち福島第一原発周辺20キロ以内のデータがたとえば3月21日16時00分時点では皆無である。たとえ住民は避難していても、これは基本的データである。せめてデータがあるのか無いのかぐらいは明らかにして欲しい。

そういえば消防車などが大量の海水を原発の内部設備に放水しているが、どこに消えていっているのだろう。蒸気になって空中か、溢れて流れ出して地下に潜るか海に戻るか。地下水、海水の放射線モニタリングデータが発表されていないのはデータが無いのか隠しているのか。肝腎な情報を公表すべきなのに誰も何も言わない。

リビアでカダフィ政権の軍事施設にたいする国連多国籍軍の攻撃が始まった。「飛行禁止空域設定の条件を整えることが目的」として、国連軍の監視飛行を妨げる恐れがあるとしてミサイル発射施設や早期警戒システムの破壊を狙ったとのことである。リビア情勢に疎いせいでもあろうが、かっての植民地宗主国の正体が剥き出しされているようにも感じる。もし北朝鮮で民衆が金政権に対して立ち上がったら同じように支援するぞとのメッセージでもあるのだろうか。その時、かっての宗主国日本は?

追記(3月22日)
海水汚染の状況を東京電力がようやく次のように公表した。

 東日本大震災で被害を受けた福島第一原発から16キロ離れた海水から、安全基準の16.4倍にあたる濃度の放射性物質が検出されたことを、東京電力が22日午後の記者会見で明らかにした。同原発では、放水口付近での放射性物質の濃度が最大で百倍を超えたことがわかっており、海水汚染が広範囲に広がりつつあることがわかった。

 東電によると、21日午後11時45分ごろ、福島第一原発から南に16キロ離れた地点で海水を採取して調べたところ、放射性物質のヨウ素131が原子炉等規制法が定める基準の16.4倍、検出された。

 東電は、「普通ではない汚染が広がっていると受け止めている。大変申し訳ない」としている。
(asahi.com 2011年3月22日16時2分)